SUPER GT Rd3はシリーズ唯一の海外戦。マレーシアのセパンサーキットで幕を開ける。前回の岡山で予選、決勝共に最下位という不本意な結果に終わった「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」。しかし、敗北の中にも手ごたえを掴んだ一戦となった。その苦汁をなめた岡山ラウンドから、約1カ月たったセパンは、予選15位と振るわずとも決勝ではチーム力でポジションを上げ11位という結果に。少しずつではあるが着実な進歩がみられる一戦となった。
■6月18日(土)予選【15位/1'58.954】
公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ |
気温/路面温度 開始時34℃/44℃ 終了時35℃/46℃
現地の住人の話ではここ2カ月は、熱い日が続いているというマレーシア。梅雨の真最中の日本から灼熱のマレーシアでのレースは、ライバルとも暑さとも戦う事となる。この暑さは容易に体力を奪われることから、各チーム冷却システムには念を入れて準備をおこなってくる。
練習走行で2SETタイヤをダメにしてしまったので流れが悪かったです。もっとタイヤに優しいセットもあったはず・・ 予選は初めてのタイヤで80%ぐらいの出来でした。もっと予選セットを見つけないと・・ 500のレベルの中では通用しません。もっとチーム一丸となって予選は前に行きたいです。
やわらかめのタイヤでうまくまとめられたら、もしかしたらスーパーラップに行けたかも?前回に比べるとドライの予選でのタイム差は縮まってきたし、毎戦の成長を感じるので明日の決勝も頑張ります。
タイム差は縮まってきたけど厳しかった。岡山よりもよかったけどもう少し前にいきたかったですね。
■6月19日(日)決勝【11位】
決 勝 天候:曇り | コース:ドライ |
気温34℃ | 路面温度43℃
決勝を迎えた朝はうす曇り。天気は雨との予報も出されていたが、全く降る気配がなく午前中には予定通りフリー走行が行われた。チームは19号車「WedsSport ADVAV SC430」のレースに向けての調整を入念に行い、決勝に備えた。そして14時55分からスタート進行が始まった。通常なら14時にレースがスタートするが、ここセパンだけは暑さ対策から16時にレースがスタートする。日中の暑さは半端ではないが、夕方の16時といえども、アスファルトの上では汗が噴き出るほどの暑さには変わりがなく、足の裏からジリジリと暑さが伝わってくる。そして、16時ちょうど1ラップのフォメーションが開始され、セーフティーカーがコースアウトしたところから灼熱の地で決勝の幕が上がった。
一気にアクセルを踏み込んだ精鋭たちが集団となりメインストレートを通過し1コーナーへ絡み合うように侵入。そして、12号車と、39号車が接触し、コースオフ。すぐに戦列に戻るが大きくポジションを落としてしまう。スタートドライバーの片岡は、予選順位と入れ替わった激しいオープンラップを混乱に巻き込まれることなくポジションキープで走行。前をいく32号車に迫る勢いで走行を重ね6ラップ目には、32号車と、ポジション6位の100号車が、最終コーナーでスピンアウトしている間にポジションを13位に押し上げる。その後も安定したタイムで走行を重ねる片岡は、トップのマシンがピットに入るタイミングも手伝い、11位にポジションを上げる。
そして、20ラップ目に予定通りにピットイン。チームクルーは素早くタイヤを交換し、給油を済ませて荒を戦列に戻す。
しかし、スタート時の車重を軽くする作戦を取ったチームは、ピットストップの給油量が多くなってしまい、ピットアウトした時には13位にポジションを落とすが、35号車がピット作業に手間どっている間に12位に浮上!運も味方し、荒は好調にラップを重ねる。
そしてレースが終盤にさしかかった
34ラップ目、39号車が他車との接触行為によるドライブスルーペナルティーを受け最下位に。19号車「WedsSport ADVAV SC430」をドライブする荒はまたポジションを1つあげ11位。そして41ラップ目には、タイヤ無交換でペースの落ちてきた23号車を7コーナーでオーバーテークするが
レースラップの速さで迫ってきた35号車に、先行を許してしまう。レース終盤に入り抜きつ抜かれつの攻防戦が繰り広げられ一瞬たりとも気が抜けない状況になるが、残りの周回を安定した走りでラップした荒は11位でゴールラインをくぐりSUPER GT Rd3、熱い戦いの幕を閉じた。
灼熱のセパンを制したのは、1号車「Weider HSV-010」、2位 46号車「S Road MOLA GT-R」、3位 17号車「KEIHIN HSV-010」という結果に。
TOTAL燃料消費量は最初からわかっていたので給油時間を20秒と長めにし、片岡は軽めのスタートの戦略でした。まだまだトップ争いが出来る状況ではないですが絶対にトップになる気持ちを忘れずに今後も横浜ゴムさんの良いところを引き出せるようにミーティングをします。SC勢としても辛いレースが続いていますので次の菅生はLEXUSで表彰台を埋めたいです。
今回15位スタートで燃料を少なめで、僕で頑張る。作戦はうまくいって前についていけたので、戦えた感触はあります。スピード不足はありますが、ひとつ落ちたところのレースラップはよくなりました。ですが改善してスピード不足を補ってほしいですね。歩幅は小さいけど着実に進化しているので次のレースも頑張ります。
今回のレースは後半を担当して、後ろの方だけど岡山よりはタイム差がなくなって戦えたので前進しましたね。タイヤ、車、セッティングをミーティングでつめていったので良い方向に進んでいったし気持もあったし、十分な手ごたえもありました。だけどやることはまだ沢山ありますので、今後に向けてベストを尽くしていきます。
Po | No | Driver | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total | Behind | WH |
1 | 23 | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ |
6 | 20 | 26 | - | 52 | ||||||
2 | 17 | 金石 年弘 塚越 広大 |
11 | 3 | 11 | 25 | -1 | 50 | |||||
3 | 1 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル |
4 | 20 | 24 | -2 | 48 | ||||||
4 | 46 | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ |
5 | 1 | 15 | 21 | -5 | 42 | |||||
5 | 36 | アンドレ・ロッテラー 中嶋 一貴 |
8 | 8 | 5 | 21 | -5 | 42 | |||||
6 | 12 | 松田 次生 J.P・デ・オリベイラ |
20 | 20 | -6 | 40 | |||||||
7 | 100 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 |
15 | 4 | 19 | -7 | 38 | ||||||
8 | 6 | 伊藤 大輔 大嶋 和也 |
15 | 3 | 18 | -8 | 36 | ||||||
9 | 38 | 立川 祐路 平手 晃平 |
3 | 6 | 6 | 15 | -11 | 30 | |||||
10 | 24 | 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム |
2 | 4 | 8 | 14 | -12 | 28 | |||||
11 | 19 | 片岡 龍也 荒 聖治 |
11 | 11 | -15 | 22 | |||||||
12 | 39 | 石浦 宏明 井口 卓人 |
5 | 5 | -21 | 10 | |||||||
13 | 8 | 武藤 英紀 小林 崇志 |
2 | 2 | 4 | -22 | 8 | ||||||
14 | 32 | 道上 龍 中山 友貴 |
1 | 1 | -25 | 2 | |||||||
15 | 35 | 脇阪 寿一 アンドレ・クート |
1 | 1 | -25 | 2 |