灼熱のセパンから約1カ月半後、SUPER GT Rd4「SUGO GT 300KM RACE」が開催された。まだ震災の爪痕が残る被災者のために、仮設住宅の住民をレースに招待しチャリティーの一環としても一役かってでた、「SUGO GT 300KM RACE」。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は、灼熱のセパンでは、9 位でフィニッシュし、手応えを掴んだ。しかし今大会では、予選では14 位、決勝では順調にレースを展開していたもののマシントラブルに見舞われてしまい、12 位でフィニッシュ。悔しいレースとなってしまう。
■7 月29 日(土) 予選【14 位/1’16.788】
□公式予選1回目 天候:晴れ | コース:ドライ |
気温/路面温度 開始時35℃/56℃ 終了時34℃/58℃
朝のフリー走行が始まった8:15 には、すでに、気温が30 度に達するほどの猛暑日となり、降水確率は0%。太陽が主役の1 日の始まりとなった。
朝のフリー走行では、ピットインピットアウトを繰り返し、荒を中心にセッティングを煮詰め、1‘17.104 のタイムで14 位となる19 号車「WedsSport ADVAN SC430」だが、スーパーラップ進出圏内への手ごたえを掴んだ公式練習となった。
そして、お昼のピットウォークを挟んで、Q1 予選が300 クラスから始まった。しかし、2 回も赤旗が出てしまい、500クラスのQ1 が始まったのは、10 分遅れの13:05。しかし、一向に500 クラスのマシンは、コースインせず、応援団の声援だけが、サーキットにこだました。戦闘態勢を整えたアンドレ・クート選手も、19 号車「WedsSport ADVAN SC430」のステアリングを握り、出陣の時を待つ。
そして、Q1 開始から5 分が経過したころで、24 号車が、静寂を破りコースイン。これを皮切りに次々にピットアウトするライバル達を追うようにアンドレ・クート選手も戦列に加わる。無言の了解のように足並みをそろえて始まった予選は、まずは、タイヤのグリップ感を確かめるように1 ラップ、2 ラップ目には、1’17.370 までタイムを上げ暫定6 番手につけるアンドレ・クート選手。2 ラップを終えた時点で、トップは同じトヨタ勢の6号車が、1‘15.076 でトップに立つ。それをターゲットに、渾身の3 ラップ目には、1’16.788と更にタイムを縮めるが、悔しくも14 番手タイムとなった。
その後のスーパーラップの結果、ポールポジションを獲得したのは、圧倒的な速さで6 号車「ENEOS SUSTINA SC430」がトップ。2 位12 号車「カルソニックIMPAL GT-R」。3 位23号車「MOTUL AUTEC GT-R」という結果に。
■7 月29 日 (日)決勝【12 位】
□天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:31 度/42 度>途中:31 度/40 度
立っているだけで体力を奪われるような酷暑の決勝日。
朝のフリー走行では、荒から走行を開始した19 号車「WedsSport ADVAN SC430」。セッション中のコメントでは「わりとイイよ!」と荒が語るように8 番手タイムを出し、まずまずの滑り出しを見せ決勝に備えた。
そして、12:55 からスタート進行が始まった。
このスタート進行が始まる直前には、局地的な雨に見舞われたスポーツランドSUGO。スタート進行前には幸いにも雨は止み、冷やりとした一場面があったが、厳しい日差しが顔を出したスタート直前にはドライコンディションに戻り、全車スリックタイヤを装着。
決勝の幕が上がった。
最終コーナーからゆらゆら立ちこめる蜃気楼の向こうから、立ちあがってきた精鋭がエキゾーストサウンドを響かせながら、1 コーナーへ侵入っといた場面では、予選2 番手の23 号車と3 番手の12 号車が接触し早くも戦線離脱。これを尻目に、14 番手スタートのアンドレ・クート選手は、波乱のオープニングラップをベテランらしい落ち着いた走りで走行し、ポジションを2 つあげ12 位で2 ラップ目へ。そして8 ラップ目には32 号車をパスしアンドレ・クート選手は19 号車「WedsSport ADVAN SC430」を11 番手に押し上げる。そして、順調にレースを展開するが、突然パワステのトラブルに見舞われ、33 ラップ目にピットイン。
ドライバーは荒聖治選手に変わりピットアウトするが、トラブルを解消できずに34ラップ目に再度ピットインを余儀なくされてしまう。
ピットでは慌ただしく修復作業が行われ、19 号車「WedsSport ADVAN SC430」を戦列に戻すが、この時点でトップから6 ラップ遅れてしまい、勝負権を失ってしまう。しかし、荒聖治選手は、戦列に復帰後も追撃の手を休めることはなく、安定したラップタイムを刻みレースを展開。75 ラップ目にコントロールラインを通過し決勝の幕を閉じた。トラブルには見舞われたものの、チーム力で完走を果たしたが、悔しいレースとなった。
勝ったのは、ポールto フィニッシュで6 号車「ENEOS SUSTINA SC430」、2 位36 号車「PETRONAS TOM’S SC430」、3 位1 号車「S Road REITO MOLA GT-R」という結果に。
前回の鈴鹿でのタイヤテストでは雨だったので、思うようにテストが行えず、結果的に菅生まで響いてしまいました。車をアップデートしたにも関わらずフリーでセッティングが決め切れず、性能を発揮できずに残念な予選になってしまいました。決勝ではラップタイムも良くて安定して走れたんですが、パーツのトラブルが悔やまれます。今度の富士テストでは、車のセットを煮詰めて後半戦にかけて頑張りたいですね。
今日はポイント圏内の結果が見えていたレースでしたが、マシンのトラブルが出てしまい残念でした。なかなか思うような展開になりませんが、シリーズ後半での巻き返しを狙って行きます。引き続き、応援をよろしくお願いします。
残念な結果になってしまいました。僕のマシン以外のSC は6 位以内ですから。今回よりルーフを変え、ローノーズ化してタイヤに優しいマシンにしたつもりでしたが、やはりまだセットが煮詰まっていなかったですね。時間がほしいです。ヨコハマゴムと力を合わせて後半戦、台風の目になれるよう努力します。今回もたくさんの応援隊に応援してもらいましたが結果が出ませんでした。僕のチームファンは日本一のファンだと思っているので早く恩返しができるよう結果を出したいです。鈴鹿はウエイトも軽いですから表彰台のど真ん中目指して頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします。
Po. | No. | Driver | Rd.1 | Rd.2 | Rd.3 | Rd.4 | Rd.5 | Rd.6 | Rd.7 | Rd.8 | Total | Behind | WH |
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1 | 38 | 立川 祐路 平手 晃平 | 20 | 3 | 15 | 6 | 44 | - | 88 | ||||
2 | 39 | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | 2 | 20 | 8 | 8 | 38 | -6 | 76 | ||||
3 | 100 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | 15 | 15 | 5 | 3 | 38 | -6 | 76 | ||||
4 | 6 | 伊藤 大輔 大嶋 和也 | 1 | 11 | 20 | 32 | -12 | 64 | |||||
5 | 18 | 小暮 卓史 カルロ・ヴァン・ダム | 4 | 2 | 20 | 4 | 30 | -14 | 60 | ||||
6 | 36 | 中嶋 一貴 | 6 | 8 | 15 | 29 | -15 | 58 | |||||
7 | 23 | 本山 哲 ミハエル・クルム | 8 | 11 | 3 | 22 | -22 | 44 | |||||
8 | 17 | 金石 年弘 塚越 広大 | 11 | 5 | 4 | 2 | 22 | -22 | 44 | ||||
9 | 36 | ロイック・デュバル | 6 | 15 | 21 | -23 | 58 | ||||||
10 | 1 | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | 3 | 4 | 11 | 18 | -26 | 36 | |||||
11 | 12 | 松田 次生 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | 1 | 6 | 6 | 13 | -31 | 26 | |||||
12 | 36 | リチャード・ライアン | 8 | 8 | -36 | 58 | |||||||
13 | 35 | 国本 雄資 アンドレア・カルダレッリ | 1 | 5 | 6 | -38 | 12 | ||||||
14 | 8 | ラルフ・ファーマン 小林 崇志 | 5 | 5 | -39 | 10 | |||||||
15 | 19 | 荒 聖治 アンドレ・クート | 2 | 2 | -42 | 4 | |||||||
16 | 24 | 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム | 1 | 1 | -43 | 2 | |||||||