LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2013年のレースシーズンを締めくくる「JAF SPRINT CAP」が静岡県の富士スピードウェイで開催された。「THE FAINL」と銘打って行われた今大会は文字通り、GT500クラスのマシンはこのレースをもって引退となり、来期から全車がニューマシンとなる。ゆえに最後の雄姿を目に焼き付けようと、多くのレースファンが訪れた。 LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、第1レースをアンドレ・クート選手が担当し、予選では13位と苦汁をなめる結果となるが、決勝では、スタンディングスタートから一気に4台をパスし、その勢いのままの快走で6位フィニッシュ。第2レースでは荒 聖治選手が同じく13番グリッドからスタートとなったが、後半に強さを見せ9位でフィニッシュし、2013年のレースシーズンに幕を閉じた。

公式予選

■11月23日(土)
□公式予選 公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ |

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第1レース アンドレ・クート選手 13位
第2レース 荒 聖治選手 13位

第1レース/アンドレ・クート選手
凛とした冬のスピードウェイ、8時5分からエキゾーストサウンドが済んだ空に響いた。まだ手がかじかむほど寒い早朝にも関わらず、たくさんのレースファンが富士スピードウェイのコース脇を固めるように埋め尽くす。まずは300クラスの予選が始まり、その20分後の8時25分には500クラスの第1レースの予選が始まった。フリー走行なしのぶっつけ本番となる予選をアンドレ・クート選手がどう攻略するか、注目があつまる。アンドレ・クート選手は300クラスの予選をモニターで確認し、早めにスタンバイし予選開始とともにコースへ。まずは1回目のアタックでは、1'33.034のタイムで10位に暫定ポジションを置く。ここまでで約10分間が経過し、19号車「WedsSport ADVAN SC430」を含む全車がピットインし再アタックをかけるために、タイヤを交換し、再びコースイン。ここまでの暫定トップタイムは23号車の1'31.793となる。そして、後半のアタックは、3ラップから4ラップにかけて全車勝負となり、予選終了間際にオーダーが入り乱れてきた。19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操るアンドレ・クート選手も終了間際に1‘32.282でタイムを更新する快走を見せるが13位という結果に。

第2レース 荒 聖治選手
第1レースの予選よりやや気温が上がった9時13分、第2レースの予選は3分遅れで始まった。荒 聖治選手も予選開始とともにコース飛びだした。ライバルと共に早々にアタックを開始し、4ラップを数えるころには、タイムを刻み19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、1‘32.498のタイムで暫定9位にポジションを置いたところでピットインし、タイヤを交換し2回目のアタックを開始。この時点でトップタイムは6号車の1'31.110。これをターゲットに19号車「WedsSport ADVAN SC430を操る荒聖治選手の渾身の走りを見せ、1'32.068までタイムを刻むが、終了間際にオーダーが入れ替わりアンドレ・クート選手と同じ13番グリッドを獲得した。

コメント

 

 

 

決勝レポート

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レースレポート画像3

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第1レース/アンドレ・クート選手 ≪6位≫

11月23日(土) □天候:晴れ | コース:ドライ |
気温/路面温度 開始:13℃/19℃>終了:13℃/15℃

早朝の予選から、SUPER FORMULA の予選やピットウオークなどのイベントをはさみ、第1レースの決勝は陽もだいぶ西に傾いた15時35分に開始された。通常のローリングスタートにはない緊張感が立ち込める中、赤ランプからブラックアウトし全車一斉にスタート。1コーナーまでの数百メートルの間、入り乱れての陣取り合戦にアンドレ・クート選手は絶好のポジションをキープし、オープニングラップで9位にまでジャンプアップ。テールtoノーズの攻防戦が続くレースを見事なまでに攻略し、3ラップ目には7位にまで19号車「WedsSport ADVAN SC430」を押し上げる。そして、前を走るライバルまで3秒ほど差があったが、18ラップ目にはその差を0.6まで縮める快走を見せた。しかし、残り周回数も3ラップを数えた19ラップ目には6位争いが激化し、12号車、19号車「WedsSport ADVAN SC430」、後方から追い上げてきた23号車が接近戦になり、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は23号車に先行を許してしまい、8位へ。だが、20ラップ目には12号車と23号車が絡んでしまった。アンドレ・クート選手は尽かさずこれをオーバーテイクし6位にポジションをあげ、22ラップ目にゴールラインを通過。今シーズン最後のレースは7台を抜くパフォーマンスを見せるレースとなった。


第2レース 荒 聖治選手 ≪9位≫

11月24日(日) □天候:晴れ | コース:ドライ |
気温/路面温度 開始:13℃/18℃>終了:12℃/15℃

第2レースの決勝日、今日も朝から清々しい晴天の空の下、たくさんのレースファンが集結した富士スピードウェイは、朝からイベントが目白押しとなった。アンドレ・クート選手が長年にわたり活動している骨髄バンクのドナー登録の活動のため、501ST部隊と共にグリッドウォークやトークショーに花を添え、レース以外でも忙しい週末となった。

第2レースは昨日と同じ15時20分からスタート進行が始まった。だいぶ西日がまぶしい時間帯だ。荒聖治選手はピットロード解放から閉鎖までのわずかな時間でコースの感触を確かめるように走行し、ダミーグリッドにつき、フォーメーション開始までのわずかな時間で集中力を高める。そして15時35分、フォーメーション1ラップの後、決勝の幕が上がった。全車入り乱れて1コーナーに侵入。19号車「WedsSport ADVAN SC430」はオープニングラップの混乱で最後尾にドロップするが、4ラップ目には13位にポジションを回復しレースを展開。戦列はほぼ一直線となり、前後のライバルともタイム差はほとんどなく緊張状態が数ラップにわたり続く。そして、レースは折り返し地点の12ラップを超えたころ、安定したラップタイムを刻むYOKOHAMAタイヤの本領発揮とばかりに、14ラップ目には12位、15ラップ目には11位と快調にレースを展開し、さらにレース後半の18ラップにも1つポジションをあげ10位に。だが、19号車「WedsSport ADVAN SC430」をドライブする荒聖治選手は最後の最後まで追撃の手を休めることなくレースを展開し、21ラップ目には24号車をオーバーテイクし、9位にポジションをあげ、22ラップ目に9位でゴールラインを通過し決勝の幕を閉じた。

コメント

予選は13番手で表彰台を狙える位置ではなかったですが、今週末にできる限りのことはやりました。 レースがスタートして、一旦は前に出られたんですが、なかなかいいポジションが取れず苦戦してしまいました。後半はタイヤマネージメントが良く、ポジションをあげることができました。チェッカーまでペースを落とすことなく走れたのは、よかったんですが9位はちょっとさみしい結果でした。今シーズンを通して表彰台に上がれなかったのは残念です。しかし、いい経験もできたし自分なりにチームに貢献できたこともあったと思います。応援してくれたスポンサーさんやファンの方々、チームの皆に感謝しています。

予選後、レースはハードタイヤで行くことになりました。3月のテストで好感触があったタイヤで、セッティングを考え、それが良かったので今日のレースでもプッシュすることができました。終盤リアのタイヤは少し厳しくなりましたが、トップ6でフィニッシュできたことはチームやヨコハマタイヤ、そして私達を1年間応援してくれたファンの方々にとっても良かったです。ご声援有難うございました。

悔しいです。予選で前に行けなかったのが辛い。なぜかストレートスピードが伸びなかった。一度も表彰台に上がれなかったシーズンは僕が監督になってからなかったので本当に悔しいです。今年は歯車が噛み合わなかったのでしょう。JAF GPは総合8位。これが今の僕らでしょうね。本当に目立つ事が出来ない一年でした。 その中でもスポンサー、ファンの皆様には本当に感謝しております。夢の500でレースが出来た事、色々勉強出来ました。まだ夢の続きを探したいと思います。 

■第1レース 決勝リザルト

PoNoMachineDriverTimeLapsBest LapTireWH
117KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
塚越 広大
34'37.791221'33.087BS
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
3.285221'32.886BS
3100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
4.439221'33.255BS
418ウイダー モデューロ HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
山本 尚貴
6.223221'33.278MI
536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
ジェームス・ロシター
9.947221'33.649BS
619WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
アンドレ・クート
11.218221'33.987YH
723MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
ロニー・クインタレッリ
14.904221'33.919MI
812カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
15.007221'33.925BS
939DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
16.582221'33.378BS
1024D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
21.778221'33.668YH
116ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
国本 雄資
1'16.698221'32.847BS
1232Epson HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
中嶋 大祐
1'33.909221'34.491DL
138ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
松浦 孝亮
4Laps181'35.281BS

■第2レース 決勝リザルト

PoNoMachineDriverTimeLapsBest LapTireWH
16ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
大嶋 和也
34'31.193221'32.627BS
236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
0.229221'32.774BS
312カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
J.P.デ・オリベイラ
11.921221'33.086BS
438ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
平手 晃平
13.093221'33.116BS
5100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
18.078221'33.186BS
617KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
19.611221'33.333BS
739DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
石浦 宏明
20.137221'33.680BS
818ウイダー モデューロ HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
F.マコヴィッキィ
30.479221'33.355MI
919WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒 聖治
31.473221'34.185YH
1024D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
ミハエル・クルム
32.681221'34.168YH
1137KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
38.937221'34.370BS
1232Epson HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
42.993221'34.802DL
138ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
43.116221'34.434BS
1423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
43.634221'34.187MI
151REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
1'33.225221'33.772MI
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)