SUPER GT 第7戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。前戦オートポリスで悔しい思いをした19号車。
今回の舞台は8月の合同テストでは好タイムをマークしたスポーツランドSUGO。横浜ゴムとも相性の良いサーキット。しかし、毎年天候に悩まされることが多く、今年も台風が迫ってきている。どんな状況でも全力を尽くす事を誓い、宮城県のスポーツランドSUGOに到着した。予選は19号車坪井選手がQ1を8番手で突破し、国本選手にバトンを渡す。国本選手も渾身のアタックで5番手を獲得し、レクサス勢3番手で予選を終えた。レースは序盤から天候に左右され熱い戦いが随所で見られ、スタートからポジションを落としてしまう場面もあったが坪井選手にバトンを渡し、ペースも良く走行していたがスタート前のタイヤ選択の影響が響き、13位でチェッカーを受けた。SUGOは相性が良いサーキットだけに優勝を狙っていたが今季初優勝は次戦に持ち越された。今年も魔物との戦いに敗れてしまった。
■9月21日(土) 【5位】
□公式予選 天候:曇 | コース:ドライ
気温/路面温度 GT500 Q1開始19℃/25℃、Q2開始20℃/25℃、Q2(GT500)終了19℃/24℃
週末に日本に来襲する台風17号の影響か、サーキットは曇天の模様となった。予選はなんとか雨は回避されると思われるが、翌日の決勝は雨が予想されるため、天候に翻弄されるラウンドとなってしまった。
スポーツランドSUGOはレーシングプロジェクトバンドウ、横浜ゴムには相性の良いサーキット。午前中の練習走行では、19号車は1'10.802とトップとコンマ6秒差の8位となり、手応えをつかんだ。
第7戦の為、今回からウエイトが半減(ポイント数=ウエイトkg)となり、24kgを積んだLC500をドライブするQ1アタッカーは坪井選手。
GT300のQ1が2組に分かれる為、いつもよりアタック時間が短い10分間となるが、8分半に12号車が出た後、8分前に各車出る中、19号車は遅めの7分前にコースイン。各車制限時間いっぱいに周回し、1分11秒がデットラインとなった中、チェッカー後に1:10.650を出し、暫定7位。その直後、1台19号車を上回った車が出たが、無事に8位にてQ1を突破する事が出来ました。
Q1の結果は36-64-17-37-3-1-6-19の順でQ1突破となります。
Q2は国本選手がアタックドライバーとなる。いつも通りの静かな時間が流れ、8分半で36号車が出た後、ぽつぽつとコースインしていく。いつもより遅く出た19号車は少し低い路面温度の為、車を左右に揺らしながらも制限時間いっぱいに車を周回していく。
残り1分で1:14.808を出し、最後のアタックに入った19号車は、1:10.717と暫定4位を獲得、その後、他車がタイムを上げた為、一つ順位を落としたが、Q2は5位という結果となりました。
Q2の結果は、上位3台がコースレコードを出した中、ただ一台、9秒台を出し、2位との差をコンマ5秒とした17号車がポールポジションに、以下、1号車、36号車となり、以下37-19-64-3-6となった。
明日の決勝は、雨が予想されている中、得意としているSUGOにて表彰台のトップを目指して爆走していきます。
車のバランス、タイヤのグリップがピーキーな状態でしたがQ1,Q2共に上手く走ることができ、5番手からスタートとなりました。
フリー走行では、レースシミュレーションも行い、高いパフォーマスがあったので5番手からでも上位を狙える自信があります。
オートポリスではギリギリQ1通れなかったので今回はという気持ちが強い中、8位ではありましたが、しっかりと通る事が出来て、Q2では国本選手のアタックにより5番手と良い所からスタート出来るということで決勝が楽しみな順位で予選を終える事が出来ました。
難しいコンディションの中、二人のドライバーはミスなく完璧なアタックをしてくれました。
想定の路面温度とは違いましたが、タイヤのパフォーマンスは素晴らしかったです。
もう少し路面が出来て、路面温度が高ければもう一つのタイヤがバッチリ決まったと思うのですが、なかなか思い通りにはいかないものですね。
■9月22日(日)【13位】
□天候:雨 | コース:ウエット
気温/路面温度 開始:19℃/22℃>中盤:18℃/20℃>終盤:18℃/20℃
SUPER GT 第7戦 スポーツランドSUGO 決勝。厚い雲がかかるスポーツランドSUGOで開催される第7戦は、通称”菅生の魔物”がいつ牙を剥くか。それに掛かっている。81周先のゴールへ”毒牙”にかからぬよう、19号車は表彰台のトップを目指して爆走を誓う。
スターティングドライバーは国本選手。グリッドに着いた後も雨雲レーダーには反応はなく、天気が全く読めない。国本選手がマシンに乗り込むと雨が降ってきたが、まだ路面はウエットではない。
他チームの動向も見ながら、ウェットタイヤを選択する。しかしウエットで勝負するより、この霧雨が止むことに賭け、再度スリックタイヤを装着した。スタート5分前の事だった。この5分前がリミットだった。しかしスタッフがグリッドを離れる時には霧雨から小雨に変わっていた。スリックタイヤ装着車輌は17、38、19、24の4台。しかし天気は味方してくれなかった。路面は徐々に濡れていった。恒例の警察車両のパレードラップ・フォーメーションラップが中止となり、セーフティカースタートとなる。19号車のタイヤはスリックタイヤを選択。11台はウエットを選択した為、セーフティカーが外れた直後の攻防でどうなるか。
3周に渡ったセーフティカーランは終わり、4周目から改めてスタートが切られるが、濡れた路面の中ではスタート直前に19号車がトップ集団について行けず、そのまま後続が詰まった状態から、コントロールラインで一気にレインタイヤ勢に抜かれ、一気に13番手まで沈んでしまった。
雨はさらに強くなってきてスリックタイヤを履いた車がスピンやコースアウトする中、国本選手は滑る路面をコントロールしていくものの、12周目にはピットインして、タイヤをレインタイヤに交換して出て行かざるを得なくなった。14周目の段階で周回遅れの14位。さらに22周目に、ドライブスルーペナルティを消化し、コース復帰。順位は14位のまま。25周目に38号車にパスされ15位へ。
38周目に12号車がコースアウトした為、40周目にSCが入るが、その直前にピットに入り、タイヤ交換、給油、ドライバーチェンジしてコースに復帰した。44周目からレース再開となり、順位は14位。50周目に順位を一つあげ13位。
天候はどんどん悪くなり、外のレースカーが巻き上げるウオータースクリーンで前後が見えない状況の中、坪井選手のペースはトップ集団と変わらない。しかしブルーフラッグ対象車の為、なかなか前の車をオーバーテイク出来るパフォーマンスはありながら抜けない我慢の走りを見せ、3周遅れの13位にてチェッカーを受けることとなりました。レースは、ポールスタートの17号車がセーフティカースタート後に一気に脱落した為、2番手の1号車がトップに立ち、後続を一気に引き離しにかかり、2位との差を広げるものの、36周目にピットにはいってコース復帰してタイヤを暖める間に後ろからの37号車がトップを奪われたが、54周目に後ろから追い上げてきた3号車がトップを奪うと、2位以下を最大25秒差まで広げてチェッカー。以下、64号車、23号車の順となりました。
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レース前からかなり弱い雨が降っていましたが、天気予報のレーダーでは雨雲はなかったので、ドライタイヤを選択してレースをスタートしました。
しかしレーススタート後に雨が強くなってしまい、そこで勝負権を失ってしまいました。
ギャンブルでドライタイヤを選択した訳ではなく、データに基づいての選択だったので悔いはないです。
周回遅れのレースでしたが、チーム全員が諦めることなく最後までベストを尽くして戦うことができました。
最終戦もてぎ前にテストがあるので、ベストなレースが出来るようにしっかりと準備していきます。
5番手からスタートでした。スタート前からパラパラ雨はきていましたが、勝負しドライスタート、その後雨が強くなってしまい勝負権を失ってしまいましたが、あの時あのまま雨がやみ、乾いていったら結果は変わっていたかもしれないですし、雨量が多い時間帯でのペースは悪くなかったのでウエットでの今後に繋がるかと思うレースでした。
結果は残念でしたが、収穫もあったレースだと思うので、最終戦は今年のベストレースをしたいと思います。
非常に残念です。応援してくれているファン、並びにスポンサー様申し訳ございませんでした。
今年も魔物にやられてしまいました。菅生ではタイヤとの相性が良いのですがGT500になってからチームとの相性がよくありません。すみません。
予選は他車が速かったですが、うちのドライバー2人も負けずに速かったです。
予選タイヤのポテンシャルは感じていたのですが、天気が味方してくれませんでした。
ドライバーには本当に申し訳ないです。
後半のウエットタイヤはパフォーマンスも良く、次に繋がるタイヤのポテンシャルを感じました。辛い状況の中で二人は頑張ってくれたと思っています。
流れが悪いので、ここでチーム内の改革をし、残り1戦を全開で戦えるように今から行動致します。
最終戦のもてぎでは表彰台に乗りたいと思います。
今後とも応援宜しくお願いします。
Po | No | Machine | Driver | Laps | Best Lap | Diff.(km/h) | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 |
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
平手 晃平 フレデリック・マコヴィッキ |
81 | 1'21.785 | 2:07'41.498 | MI | 16 |
2 | 64 |
Modulo Epson NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
ナレイン・カーティケヤン 牧野 任祐 |
81 | 1'21.745 | 19.873 | DL | 9 |
3 | 23 |
MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
松田 次生 ロニー・クインタレッリ |
81 | 1'21.872 | 26.710 | MI | 39 |
4 | 37 |
KeePer TOM'S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
平川 亮 ニック・キャシディ |
81 | 1'19.993 | 45.046 | BS | 55 |
5 | 17 |
KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
塚越 広大 ベルトラン・バゲット |
80 | 1'21.580 | 1 Lap | BS | 26 |
6 | 6 |
WAKO'S 4CR LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
大嶋 和也 山下 健太 |
80 | 1'21.237 | 1 Lap | BS | 65 |
7 | 39 |
DENSO KOBELCO SARD LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
ヘイキ・コバライネン 中山 雄一 |
80 | 1'22.664 | 1 Lap | BS | 40 |
8 | 1 |
RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
山本 尚貴 ジェンソン・バトン |
80 | 1'19.999 | 1 Lap | BS | 29 |
9 | 16 |
MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
武藤 英紀 中嶋 大祐 |
80 | 1'23.253 | 1 Lap | YH | 8 |
10 | 36 |
au TOM'S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
中嶋 一貴 関口 雄飛 |
80 | 1'20.989 | 1 Lap | BS | 25 |
11 | 38 |
ZENT CERUMO LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
立川 祐路 石浦 宏明 |
79 | 1'21.782 | 2 Laps | BS | 39 |
12 | 8 |
ARTA NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E |
野尻 智紀 伊沢 拓也 |
79 | 1'22.155 | 2 Laps | BS | 31 |
13 | 19 |
WedsSport ADVAN LC500 LEXUS LC500 / RI4AG |
国本 雄資 坪井 翔 |
78 | 1'23.479 | 3 Laps | YH | 24 |
14 | 12 |
カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
佐々木 大樹 ジェームス・ロシター |
76 | 1'21.658 | 5 Laps | BS | 18 |
15 | 24 |
リアライズコーポレーション ADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A |
高星 明誠 ヤン・マーデンボロー |
76 | 1'22.969 | 5 Laps | YH | 16 |