LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.6 FUJI GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

スリッピーな路面を攻略し決勝7台抜きの快進撃。見事7位でフィニッシュし貴重な4ポイントを獲得

2011のスーパーGTは残すとろあと2戦。迎えた第7戦は2009年ぶりに開催が決定した九州唯一サーキットであるオートポリスに舞台を移し開催された。 一昨年を最後にシリーズから外されていたが、九州地方のレースファンの熱い呼び声に応えて今シーズンから、また開催されることとなった。「LEXUS WedsSport BANDOH」は、ここまでの6戦、着実に完走を果たしてきたが、産声を上げたばかりのマシンとデータ不足に悩まされ、苦戦を強いられてきたが、予選で14位と残念な結果になるが、決勝では、難しい路面を攻略し7台抜きの快走をみせ見事7位でフィニッシュし貴重な4ポイントを獲得した。

公式予選

■10月1日(土)予選【14位/1‘42.975】
公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ
気温/路面温度 開始時21℃/29℃ 終了時20℃/31℃

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レースレポート画像3

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日本一標高が高いサーキットとして名高いオートポリス。予選日の朝は一気に冬になったかと思うくらいの寒さ。心地よく張りつめた冷たい空気は、これから始まる予選に緊張感を与えるかのようだ。

午前9時から行われたフリー走行では、19号車「WedsSport port ADVAN SC430」は勢力的に走り込むがトップから4秒落ちという厳しい結果に甘んじてしまいレースが始まる前から苦戦が目に見えてしまう。しかし、この状況を打開すべく、19号車「WedsSport ADVAN SC430」のセッティングを変更し、予選に備えた。そして12時から500/300クラスの合同予選が始まった。片岡からセッティング確認のため、19号車「WedsSport ADVAN SC430」をドライブ。そして5ラップ目には1‘45.181のタイムを出し、ピットへ。次は荒がコースイン。まだまだ予選1回目の序盤だが、GT300クラスのマシンが激しくクラッシュ。路面ミューの低いオートポリスの餌食になる場面もあり、チームクルーは冷やりとした思いを感じながら、モニターを見つめる。この時点でのトップタイムは1‘41.370、1号車ウイダー HSV-010。これを追う荒は、ラップごとにタイムをあげ、10ラップ目には、1'43.475のタイムを出し暫定9番手にランキングされる。そして、さらにタイムを刻むべく、300クラスの占有予選の僅か10分間でセッティングを変更し、ニュータイヤを装着。そしていよいよ500クラスの占有予選が始まった。この10分間が本番といったところだが、500クラスの精鋭たちは時間になってもコースへは出ずに待機するマシンがほとんどで、唯一走り出したのは39号車「DENSO SARD SC430のみ。ライバル達も1ラップに焦点を絞ってアタックをかける作戦らしく、コースがクリアになるのを静かに待った。そして、残り7分を切ったところでライバル達は次々とコースイン。これを追うように荒もコースへ。この時点で残された時間は5分。19号車「WedsSport ADVAN SC430」をコースへ送り出したスタッフは、モニターを食い入るように見つめる。この時点でトップタイムは、1’40.486、一足先に出た39号車「DENSO SARD SC430」となった。そして荒は路面を確実にとらえ、1‘42.975のタイムを刻み、ベストタイムを秒も縮める快走を見せるが、15位と厳しい結果に。しかし、24号車「ADVAN KONDO GT-R」セカンドドライバーが、基準タイムをクリアしておらず、最後尾となり、19号車「WedsSport ADVAN SC430は14番グリッドにポジションを置いた。 その後のスーパーラップで、ポールポジションを獲得したのは、39号車「DENSO SARD SC430」、2位46号車「S Road MOLA GT-R」、3位「KEIHIN HSV-010」という結果に。

コメント

新しい予選用のタイヤを確認できました。しかし、まだ予選用のSETが見つかっていないのが現状です。 タイム差はありますが決勝は必ず荒れるはずです。決勝のタイヤのセットを見つけて九州のお客さんを楽しませるレースを見せたいです。

予選の結果は14位と苦戦していますが、今までノーテスト、ノーデータですので、苦戦は予感していました。ですが、難しいコンディションになると予想されますので、着実に走れば、いい結果も望めると思います。明日は明日でいいレースをします。

今日のタイム差は大きい。車も不安定だし・・・セッション中に何とかいい形にはなり、今日の中でのベストは出せました。新しいタイヤも機能していましたし。しかし、トップとのタイム差は厳しいものですので、課題の残る予選になってしましたが、決勝はいいペースで安定して走って上位を目指します。

決勝レポート

■10月2日(日)決勝【7位】
決 勝 天候:曇 | コース:ドライ |
気温17℃ | 路面温度22℃

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レースレポート画像5

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決勝を迎えた朝は、どんよりとした曇り空。雨の気配はないが、日差しがなくとても寒い。朝のスケジュールはまずはフリー走行から行われた。このセッションでは片岡が昨日の雪辱を晴らすべく、セッティングの最終的な絞り込みと、ピットワークの練習をきっちり行い、続いて行われるサファリ走行で荒が更にマシンの最終確認。 そして14時、九州の地で2009年ぶりにスーパーGTの決勝の幕が上がった。

例年、難しい路面にクラッシュするマシンが続出するサーキットだが、今年はややおとなし目にスタートを切った。今回スタートドライバーに抜擢された片岡は、危なげない走りでポジションをキープし、オープニングラップから2ラップ目に突入。しかし、3ラップ目には同じADVANユーザーの24号車 ADVAN KONDO GT-Rに先行を許してしまう。だが、8ラップ目にはタイヤが早くも厳しいらしい38号車と6号車が相次いでピットイン。これにより、19号車 WedsSport ADVAN SC430は13位にポジションをアップ!その後も、ペースが上がらないライバル達を尻目に、安定したラップタイムを刻んで走行する片岡は16ラップを消化するころには9位にまでポジションをアップさせ、レースも中盤に入った26ラップ目には他車がピットインしたのも手伝い5番手まで浮上。そして、30ラップ目、ギリギリまで粘った走りを見せた19号車WedsSport ADVAN SC430がピットに滑り込んできた。

ピットクルーは、片岡の完璧な走りに応えるように、完璧なピットワークで、荒を戦列へと送りだした。この時点で順位は10位へと後退するが、ほとんどのマシンがペースは下り坂だが、19号車WedsSport ADVAN SC430を操る荒のペースはほとんど変わらずに、着実は走りでレースを展開。41ラップ目には35号車をオーバーテークし、9位にポジションをアップ。45ラップ目には、19号車、WedsSport ADVAN SC430と、1号車、35号車、32号車の4台の8位争いが激化。各コーナではテールtoノーズの攻防戦が繰り広げられ、荒は見事にこの争いを攻略し8位にポジションをアップさせる。そして、次のターゲットは前を行く17号車に絞られるが、約30秒の差は残り10ラップを切ってしまっては、難しく19号車WedsSport ADVAN SC430の追い上げもここまでかと思いきや、52ラップ目に2位を快走していた39号車DENSO SARD SC430が、マシントラブルのためゴール目前で戦線離脱。これにより19号車WedsADVAN SC430は7位にまでポジションをアップ。7台抜きの快走でゴールラインをくぐった。

優勝は、12位からスタートした23号車 MOTUL AUTECH GT-R、2位46号車S Road MOLA GT-R、3位38号車ZENT CERUMO SC430。 レコードラインを外すと、とたんにグリップ力が低くなるオートポリスは、抜きどころが難しい。しかし、難しいレースを攻略し着実にレースを展開した19号車WedsSport ADVAN SC430に、新たなデータとシリーズポイントが蓄積された。

コメント

結果7位でほっとしていますが満足はしていません。まだまだ課題はたくさんあります。 厳しいレースの中、ドライバー二人がミスすることなく頑張ってくれました。 横浜ゴムさんの力を借りて、次戦はもっと上位リザルトを残せるように努力します。 足りない所は解ってきたので、茂木で大暴れしたいです。応援ありがとうございました。

練習の段階でレースラップの強みは感じていたので、期待していました。ライバル達の状況が悪くなってきてヨコハマタイヤの威力が発揮できました。今回のレースは、オーバーテークもできたし、楽しいレースになりました。もっといい位置からスタートできれば、上位も狙える確かな手ごたえがありますが一発の速さが欲しいところもあるので、今後に生かしたいです。残りの1戦も、見処のあるレースにしたいと思います。

レースはスタートから片岡選手が頑張ってくれたし、自分のパートのときもいいペースで走れました。タイヤに厳しいサーキットですがヨコハマタイヤの強さが際立ったレースになりました。予選でもうすこし上位からスタートして、上位でフィニッシュしたいです。次回が最終戦になりますが、今回みたいに安定して走ってベストを尽くします。

レースリザルト

Po No Machine Driver Time/Diff Laps BestLap Tire WH
1 23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1:37'10.996 54 BS 39
2 46 S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
0'08.965 54 MI 60
3 38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
0'28.614 54 BS 35
4 36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
0'38.318 54 BS 28
5 24 ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
0'45.346 54 YH 23
6 17 KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
0'53.038 54 BS 41
7 19 WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
片岡 龍也
荒 聖治
1'18.384 54 YH 14
8 32 EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
1'19.410 54 DL 12
9 35 D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
アンドレ・クート
1'37.451 54 BS 7
10 12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
1'44.445 54 BS 46
11 1 ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
ロイック・デュバル
1Lap 53 BS 52
12 8 ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
武藤 英紀
小林 崇志
1Lap 53 BS 7
13 6 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1Lap 53 BS 28
14 100 RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
1Lap 53 BS 29
15 39 DENSO SARD SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
石浦 宏明
井口 卓人
2Laps 52 MI 29
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)