LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2014 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT 300km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN RC F

前回のレースと同じく雨の決勝となった第5戦「FUJI GT 300km RACE」は富士スピードウェイで開催された。後半戦を占ううえでは、ひとつでも上でゴールしたいところではあるが、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHに勝利の女神がほほ笑むことはなかった。

しかし、台風の真っただ中で行われたレースでは、路面状況が刻々と変わり、混乱を極めたが、的確な判断で状況を読み11位でゴールラインをくぐった。

公式予選

■8月9日(日)予選【9位/1'30.463】 
□天候:曇り|コース:ドライ/セミウェット
気温 25℃ | 路面温度 31℃

レースレポート画像1

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今にも雨が落ちてきそうな曇り空の下でWET宣言が出される中、GT300のQ1セッションに引き続き、14時15分にGT500のQ1セッションが始まった。 
しかし300車両の回収作業が行われていることもあり、序盤は各車ピットで待機。14時21分を過ぎたところで500クラスのアタックが開始されたが、序盤は全車が息をひそめた。そして、ライバルと足並みをそろえて、19号車「WedsSport ADVAN RC F」も関口選手をドライバーにコースイン。だが、その直後300クラスのマシンがピットに戻れず、コース上でマシンを止めるというハプニングが起こり、またもや赤旗中断となってしまう。

14時29分からセッションが残り10分で開始されるが、19号車「WedsSport ADVAN RC F」は残り8分を切ったところでコースへ。1ラップ目には1‘30.649のタイムで暫定6位にランキングされるが、ライバル達がゴールラインをくぐるたびに、順位は入れ替わり、2ラップ目には1'30.463のタイムで再び、暫定8位に浮上する。この時点で残り2分となったQ1だが、関口選手は、「もう1アタックする」と力強いコメントが無線から入り、チームもそれを後押しするような思いでモニターを見つめた。

しかし、惜しくもスローダウンしているマシンにひっかかり、前周のタイム1'30.463がベストタイムとなり9位にランキングされた。Q2に進んだ8位のタイムが、1’30.453と1/100秒足らず、本当に悔しい結果となった。

Q2の結果、ポールは17号車「KEIHIN NSX CONCEPT-GT」、2位23号車「MOTUL AUTECH GT-R」、3位8号車「ARTA NSX CONCEPT-GT」という結果に。

コメント

決勝レポート

■8月10日(日)決勝【11位】
□天気:雨 | 路面:ウェット
気温 24℃ | 路面温度 26℃

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レースレポート画像4

レースレポート画像5

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雨の幕開けとなった決勝日、台風11号は自転車並みの速度で進んでいる模様で、昨夜から雨が振ったり止んだりを繰りかえした。今朝のフリー走行は予定通り行われたが、決勝前のウォームアップが通常8分より拡大され、20分間で行われることに。しかし、走りだし早々には猛烈に降った雨は、なかなかの量で、ウォータースクリーンで視界は極めて酷く、関口選手から走り出し脇阪選手につなぐが、結局、赤旗中断となってしまう。

しかし、予定どおり午後3時に決勝レースがスタートした。雨が断続的に降っている状況のため、66周の決勝レースはSC先導スタートとなった。 SCに先導されたオープニングラップが終わる頃には、雨はほぼ止む気配を見せ、SCは2周終了時にコースを離れることに。これで3周目から本格的な戦いの幕が切って落とされることとなった。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る関口選手は、オープニングから4ラップまではポジションキープで展開するが、6ラップ目から、ペースを上げることができず我慢のレースとなる。そして、再び雨が強くなり、10ラップ目にSCが入り、レースをコントロールすることに。そして雨はさらに強くなり雨が横に流れているような状況になるが、SC先導で周回を重ねるが、17ラップ目ついに赤旗中断となる。全車が隊列を組み直し、メインストレートに整列した。メカニック5名のみがマシンに近づき、限られた作業が許される場面となる。
そして、雲の切れ間を狙って16時15分、レースは再開された。この時点で関口選手が操る19号車「WedsSport ADVAN RC F」は13位。レース序盤に起こったエンジントラブルを抱えての我慢のレースが続く関口選手ではあるが、着実にレースを展開しチャンスをうかがう。そして、レースは中盤を迎え、約半数のライバルがピットインを済ませたが、19号車「WedsSport ADVAN RC F」は走り続け、40ラップを超え、路面状況がドライ寄りに変わってきた。ピットからは「ドライで勝負できるか?」と坂東監督から発せられた無線に、関口選手は路面状況を正確に伝え、それをもとドライタイヤが用意された。

そして44ラップ目、いよいよミスターGTこと脇阪選手の出番がやってきた。脇阪選手は戦闘態勢を整え、ピットも関口選手を迎え入れる準備を整えた次の瞬間、「雨降ってきた!」と関口選手。まさかの状況に緊張の糸が張るが、すぐさまレインタイヤが用意された直後、19号車「WedsSport ADVAN RC F」が滑り込んできた。流れるような一連のピット作業を済ませ、関口選手から脇阪選手へとバトンが渡された。この時点で13位にランキングされる19号車「WedsSport ADVAN RC F」は後に1ピットのみでレースを終えることとなるが、ほんの一瞬の差でドライタイヤに交換し、勝負にでたが番狂わせとなったチームも多数でた。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る脇阪選手は依然、エンジントラブルを抱えたレースとなるが、着実にレースを展開していく。そしてレースも残り10ラップを数えた56ラップ目頃には再び横殴りの雨が振りだし、58ラップ目SCがペースを操ることとなる。この時点でピットレーンがオープンしていたことから数台のライバルがピットインし、タイヤを交換したことにより19号車「WedsSport ADVAN RC F」は11位にポジションを上げることとなる。

脇阪選手はそのままSC先導のもとレースを続け再開を待つが、レースが再開されることはなくSCが先導のまま64ラップ目にチェッカーが振られ、台風に翻弄された「FUJI GT 300km RACE」は幕を閉じた。

コメント

今回は本当に申し訳ありませんでした。 関口選手でスタートしましたが、雨の影響なのか?エンジンのミスファイヤーという現象が起きてしまい、ストレートで260kmぐらい出るはずが230kmくらいしか出ていない状況でした。我々は雨量の多い天候が得意なのですが、富士スピードウェイの路面の関係上、雨が多くなりいざ追い上げようとするとSCが出るという展開となってしまいましたね…。 路面に水が少ない状態で9番手からスタートした関口選手ですがその状況では厳しいレース展開を迫られ順位を落としてしましました。雨が降ってきて我々にとって「さあ追い上げるぞ」という展開となった途端にSCが介入するという状況は残念でしたね。 SC後リスタートした関口選手が最大周回数まで引っ張り僕にドライバー交代するという戦略を採用し、ドライバー交代後のタイヤについて、スリックタイヤで行けるのか?ライバルがタイヤ交換をするのか?様々な展開を考え複数の戦略を練ったのですが、結果的にはやはり厳しい展開を迫れてしまいました。我々としてはスリックタイヤで出ようとしていたのですが、ピットに入ってくる関口選手から最終コーナーで雨がまた降ってきたとの報告が入り、これからさらに雨が強まるだろう予測のもとレインタイヤを採用しました。同じタイミングのピットインで同じヨコハマタイヤを履く24号車がスリックタイヤで出ていきましたが、その後の展開を見るとスリックタイヤを採用した方が良かったのかな?とも思いましたね。 その後再度雨が強まりだしたため、再びSCが導入され、そのままチェッカーとなりました。我々にとって得意な状況となる前にSCが入ってしまうという非常にアンラッキーな状況だったと言えます。もちろん安全を考えてのレースコントロールだったと思いますが、正直もう少しSC導入を待ってくれたら…と思いましたね。 厳しいレースが続いていますが、今回の富士はチームとしてタイヤの面も作戦の面も攻めて攻めて攻めました。結果は11位とポイント獲得には至りませんでしたが、我々には結果に対して常に貪欲に攻めていこうという意識が根付いてきていますので、次戦の鈴鹿にご期待頂きつつ、変わらぬご声援をお願いします。

菅生と同じで雨がどんどん乾いていく状況で水があるときは良かったんですが、乾くにつれて、厳しくなり、また雨が振ってきたので、復活してペース上げて1台抜いたところで赤旗・・・。 赤旗解除されて、再開してからほとんど乾いた状況だったので、厳しかったです。 ピットインのタイミングをギリギリ遅らせてドライで行こうと思ったんですが、第3セクターで雨が振ってきて、チームの判断でレインタイヤで脇阪さんに渡すことになりました。その時、スリックで出て行ったチームもあり、どんどんペースを上げて走っていました。結果的にはまた雨が振ったので、またピットに入ることになって・・・。 チームの作戦としては与えられた環境でチームの中できることをやってくれたので1回のピットで済み、SC中に3台抜きました。しかし抜いても11位ですので、これをもっとポイント圏内でやらないとせっかくの作戦もできなので、今後ペースを上げてポイント圏内でレースをしたいです。

我慢のレースでした。そのままSCチェッカーはちょっと・・不完全燃焼でした。 予選は9位でした。本当に少しだけ運が足りなかった。もちろん、タラレバですが日曜日が雨と思って持ち込みタイヤやランプランなどを計画しましたので正直予選9位ですがあの状況ならポールも獲れたかな?と思っております。 持ち込みタイヤに関しましてはワガママを聞いてくれた横浜ゴムさんに非常に感謝しています。 決勝に関しましては想定している雨量より足りなかったです。マシンに関してもドライバーに満足してもらう状況で渡せなかった。もっとドライバーからリスペクトしてもらえる環境を作って行きたいです。鈴鹿では新しい事にもチャレンジしていきます。 富士で叶えることが出来なかった分、鈴鹿で爆発したいです。今回は雨の中沢山のお客様にご来場して頂き本当に感謝しています。また、応援隊の方々にも雨の中、重い旗を振って頂いてパワーを沢山頂きました。みんなを笑顔にするために今後も努力していきます。今後とも応援宜しくお願いします。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
18
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
66 1'41.542 2:56'20.543 MI 28
2
23
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
66 1'41.748 2.129 MI 54
3
32
Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
66 1'41.173 3.570 DL 2
4
17
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
66 1'42.287 5.106 BS 32
5
36
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
66 1'41.577 5.775 BS 32
6
46
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
66 1'41.927 6.804 MI 40
7
100
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
66 1'41.581 8.081 BS 14
8
12
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
66 1'42.208 11.510 BS 88
9
37
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
66 1'42.019 13.663 BS 98
10
8
ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
66 1'42.163 16.878 BS 6
11
19
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
65 1'44.537 1Lap YH 14
12
39
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
65 1'42.290 1Lap BS 36
13
6
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
65 1'42.304 1Lap BS 68
14
1
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
65 1'39.125 1Lap BS 70
15
24
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
65 1'39.371 1Lap YH 18
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)