LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

初のドライレースで完走を果たし、貴重なデータを蓄積

ゴールデンウイークの後半、毎年恒例の「FUJI GT500 RACE」が富士スピードウェイで開催された。
昨今の不況のあおりを受けて、距離が短縮されてきたが、今年は500km と本来の距離を取り戻し、長距離レースを戦うこととなる。110 ラップの長丁場のレースとなるとどんな番狂わせが起こるか解らない予測不能なレースになるが、今回も悪天候を味方につけたチームが勝利のカギを握る1 戦となった。
2 シーズン目を迎えた「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、微妙な天気を一時は見方につけ、予選を占うフリー走行でトップタイムをたたき出し好調な滑り出しを見せ、予選での好タイムを期待されたが、予選では、照準を合わせ切れず、12 位。決勝では、通り魔的な雨に翻弄され、13 位という結果となる。

公式予選

■5 月3 日(木) 予選【12 位 1‘45.478】
□天候:雨|コース:ウエット

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ゴールデンウイークの後半は、雨。
しかも各地で大雨による被害が出るほどの悪天候になり、富士
スピードウェイ周辺の幹線道路も軒並み通行止めとなるほどの被害にも関わらず、サーキットには開催を待ちわびた大勢のレースファンでにぎわいを見せた。強めの雨の中、朝のセッションから始まるが、スリッピーなコースコンディションにクラッシュが続出し、しばしば赤旗となる。しかしそれを尻目に19 号車「WedsSport ADVAN SC430 は好調な仕上がりを見せ、セッション終了間際にアンドレ・クート選手が1‘45.138 というトップタイムをたたき出し、さすが雨のYOKOHAMA といった走りを
見せ予選への期待が高まった。
そして迎えたQ1 では、雨は回復の兆しをみせ、だいぶ小降りとなっていた。
まずは戦闘態勢を整えた荒聖治選手からステアリングを握る。コース上は、オイルが点々としているという情報が坂東監督から入り、ウエットコンディションに加えて、更に油断のできない状況だ。300 クラスのQ1 終了と共に500 クラスの精鋭がコースに入り、Q1 セッションが開始された。ステアリングを握る荒選手は、ラップを重ねるたびにタイムを更新し、4 ラップ目に1'45.910 のタイムで暫定5 番手に入る。しかし、モニターは、猫の目のようにクルクルと変わり、コントロールラインをくぐるたびにトップが入れ替わり、荒選手が操る19 号車WedsSport ADVAN SC430 もその波にのまれてしまうが、トップ10 圏内にとどまっていた。そして、セッション終わり間際に、荒選手は、クールダウンし、再アタックをかけ1'45.478 のタイムで暫定7 位にポジションを置くが、その後のライバル達の追い上げが厳しく、12 位という悔しい結果甘んじてしまう。
このQ1 トップタイムをマークしたのは、23 号車1‘43.640。
続いて行われた、スーパーラップの結果、ポールシッターは32号車EPSON HSV-010、2 位 6 号車ENEOS SUSTINA SC430、3 位39 号車DENSO KOBELCO SC430 という結果に。

コメント

寒かったり雨だったり今度は晴れたり、本当に難しい予選でした。その中でもYOKOHAMAのウエットパフォーマンスが高かったので、それは僕たちの武器の一つになりました。ウエットだったら上を狙える手ごたえがありました。Q3に残れなくて悔しいですが昨年と比べて確実にポテンシャルが上がっている感じがするしセッティングもタイヤもよくなってきているので明日は8位というポジションを生かして上位を目指します。

僕達にとってはよいセッションでした。レインは速い証明できたし。ドライでの走行ができてないのですが、それは皆一緒のですので、明日は明日でクリーンなレースで上位を目指します。

正直悔しいですね。もう少し上を狙えた気がしますが予選セットでチャレンジしていないので良しとするしかないでしょう。タイヤはウエットも持ち込みタイヤも良いパフォーマンスでした。しかしQ2落ちだと、前半のドライバーで引っ張るのがかなり難しいでしょう。後は気温が上昇しないことを祈ります。

決勝レポート

■5 月4 日(金)決勝 【13 位】
□天候:小雨のち曇り | コース:セミウェット&ドライ
気温/路面温度 開始:19度/23度>途中:19度/22度

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一夜明けて決勝日、昨日の雨は止んだものの、うす曇りの空とじっとりとした湿気でコースはウェットのまま乾く気配がない。しかし、昨日の雪辱を晴らすように精力的にレースのシミュレーションを行い、朝のフリー走行を終えた19 号車WedsSport ADVAN SC430。スケジュールは、ピットウォークを挟み、いよいよレースのスタート進行が始まった。このころになると薄日が差すような天候にまで回復してきたが、スケジュールが進行する
とともに雲行きが怪しくなってきた。
そして、ついにフォーメーションが開始する10 分前には雨がポツポツと降りだした。各チーム、レインタイヤの準備を始めるが、ドライ寄りの路面コンディションに、手をこまねいていた。そしてスタートは急遽セーフティーカー先導でのスタートとなる。500km レースという長丁場を考えると難しい選択を迫られるなか、SC 先導で1 ラップを終えると、いち早くピットインした36 号車はウエットタイヤに交換、よく周には19 号車WedsSport ADVAN SC430 を操る荒聖治選手を交え、12 台のマシンがピットインしレインタイヤに交換。戦列に戻って行く。そして、3 ラップ目には、セーフティーカーが戦列を離れ、500km レースの幕が上がったが、一連のピットインで300クラスが入り乱れてのスタートとなり、今までに類をみないほど、もつれるようなスタートとなる。
スタートドライバーの荒は路面コンディションを考慮しながら、ポジションキープで慎重にレースを展開するが、5 ラップを数えたあたりから日が差しコースは逆にドライコンディションに変化してきた。そして、11 ラップ目にいち早く2 回目のピットイン。今度はドライタイヤに履き替え、再び戦列に加わる19 号車WedsSport ADVAN CS430。レースはピットのタイミングとタイヤチョイスが鍵となり、19 号車WedsSport ADVAN SC430 がピットインしたその後も、タイミングを計りピットインするライバル達も一様に困惑した表を隠せず、作業違反を取られるチームや、クラッシュしてしまうマシンと様々なレース展開となる。それでも、レースは落ち着きを取り戻し、19 号車WedsSport ADVAN SC430 を操る荒聖治選手は、25 ラップ目には13位、へ、31 ラップ目には12 位へ、38 ラップ目には11 位へと順調にレースを展開し、40 ラップ目にピットイン。
19 号車WedsSport ADVAN SC430 は滑るようにピットイン。バトンは荒聖治選手からアンドレ・クート選手に渡された。アンドレ・クート選手が戦列に戻った時点で13 位となるが、アンドレ・クート選手もポジションをキープしたまま順調にレースを展開する。しかし路面コンディションを掴み切れずに、56 ラップ目に予定外のピットインを余儀なくされ、ポジションを1 つ下げてしまう。しかし、アンドレ・クート選手は、安定したタイムでラップを刻み、レースを展開する。しかし、レースも中盤に入りトップが64 ラップを数えた時、ホームストレートで300 クラスのマシンが激しくクラッシュ。これにより、5 ラップに渡りセーフティーカーが入ることとなる。そしてクラッシュ車両を回収し、レースは仕切り直しとなる。この時点で16 時をまわり、気温も路面温度も下がり始める。しかし、アンドレ・クート選手は順調にレースを展開し80 ラップ目に13 位で最後のピットイン。再び荒聖治選手にバトンを渡す。そして、荒聖治選手は、ゴールに向かい再びレースを展開するが、またもや通り魔的雨雲が、サーキットの上空に現れたのが、トップグループが96 ラップを過ぎたころ。段々と降りだす雨にコースは再びウェットとなり、19 号車WedsSport ADVAN SC430 を含めた5 台のマシンが100 ラップ目付近でピットイン。レインタイヤを装着しコースへ。しかし、このピットで、19 号車WedsSport ADVAN SC430 の順位が入れ替変わることはなく、残りの周回をきっちり走り見事完走をはたし、13 位で500 ㎞に及ぶロングレースの幕を閉じた。
悪天候を味方につけ、勝利したのは同じトヨタ勢の39 号車DENSO KOBELCO SC430。2 位100 号車RAYBRIG HSV-010、3 位12 号車MOTUL AUTECH GT-R。

コメント

今回のレースはドライタイヤもウエットタイヤもいいパフォーマンスを発揮していたし、トップとの遜色なく走れていただけに残念です。レースに対してはコンディションが合わず厳しいレースになってしまいました。しかし、今後に向けていいパフォーマンスを生かせるように頑張ります。

昨日の時点で今回は上位を狙える感触があり、マシンのバランスも良かったのですが、ピットストップが多くなったこともあってライバル勢とのギャップが開き、残念な結果となってしまいました。次のセパン大会(6 月9-10 日)に向けてはチームとしっかり対策を考えて行きます。引き続き応援をよろしくお願いします。

完璧な采配ミス。天候を読むのは難しいけど、やはり攻めるレースをしたかった。フリー走行までは調子が良かっただけに非常に残念です。常に進化をしているマシンとタイヤをうまくマッチさせ上位争いがしたい。長丁場のレースは夏に鈴鹿がありますのでこのレースで味わった思いをぶつけて望みたい。次のセパンは横浜ゴムとも相性が良いので非常に楽しみです。2戦終わってノーポイントですが残り全戦勝つつもりで頑張りますので引き続き応援よろしくお願いします。

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
139DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
3:21'14.1371101'35.598MI4
2100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
12.0551101'36.864BS30
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
ミハエル・クルム
32.1071101'35.588BS16
436PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
リチャード・ライアン
35.3011101'36.124BS12
512カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
49.1111101'36.278BS2
617KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
1'00.7381101'35.845BS22
71S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
1'24.0461101'35.189MI6
838ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
1Lap1091'35.978BS40
918ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
1Lap1091'36.570BS8
106ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1Lap1091'36.410BS
1132EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
1Lap1091'36.745DL
1235KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
2Laps1081'36.324BS
1319WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒  聖治
アンドレ・クート
3Laps1071'36.138YH
1424D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
12Laps981'35.693YH
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)