LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

初のドライレースで完走を果たし、貴重なデータを蓄積

2012年のSUPER GTが岡山県の「岡山国際サーキット」で幕を開けた。
「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は500クラスにステップアップし、2年目を迎えた今年はエースドライバーに荒聖治選手を、そしてパートナーにアンドレ・クート選手が起用され、SUPER GTシリーズを戦うに申し分ない2名の精鋭と坂東正敬監督がチームを率いることとなる。
昨年のシリーズは、手探りで歩んできた「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」だが、今年は更なる飛躍のシリーズにするべくオフシーズン中にテストを重ねてきた。
そしていよいよ待ちに待った開幕戦。予選日の悪天候に翻弄されながらもチーム力で8位をゲットし、500クラスの中段に陣を構えた。そして迎えた決勝は、レーストラブルによるペナルティーを取られるが、着実にレースを展開し12位という結果になるが、チームは確かな手ごたえを掴んだ。

公式予選

■3 月31 日(土)予選
□天候:晴/雨|コース:ドライ/ウエット

レースレポート画像1

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レースレポート画像2

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日本列島を春の訪れが駆け巡る中、岡山国際サーキットは、日本から孤立されてしまったような真冬の寒さ。昨夜から降りだした雨は冷たくコースを叩き、9時40分から行われたフリー走行は、しばしば赤旗で中断し、思うようにテストを行えないながらも3番手タイムをだし、幸先の良いスタートを切った19号車「WedsSport ADVAN SC430」。その後、天候は回復の兆しを見せ太陽が顔を出した。
そして迎えたノックアウト予選。まずは300クラスのQ1から始まる。しかしセッション終了間際に雨が降り出し、にわかにピットがざわめきだした。慌ただしくエアツールの音がピットに響き19号車「WedsSport ADVAN SC430」にはレインタイヤが装着され、アンドレ・クート選手がステアリングを握る。そしてQ1が14時45分から開始された。だがその後すぐに天候は回復し、路面状況が刻々と変化していく。だが、アンドレ・クート選手はチームの心配をよそに3ラップ目には1'34.704でトップタイムをたたき出すが、それもつかの間、路面状況の変化が著しく、翌周には19号車「WedsSport ADVAN SC430」は滑り込むようにピットイン。ドライタイヤを装着し再びコースへ。ライバル達も軒並みピットインしドライタイヤへ変更しピットアウトした途端に、赤旗が出てしまう。
このQ1セッションも残りわずかというところで仕切り直しになるような状況下になったが、15時ちょうどにセッションが開始された。この時点でのこり5分。Q1セッションでは11台がQ2へ進出できる。アンドレ・クート選手は即座にアタックを開始するが、残り2分を切ったところで10位にポジションを置き、Q2への進出ギリギリのラインだ。予選はコントロールラインを通過するたびにトップが入れ替わり、終了間際に19号車「WedsSport ADVAN SC430」がコントロールラインをくぐった時には1'28.343のタイムを出し、2位に躍り出たがまだまだ第一関門突破といったところ。Q1セッションのトップは38号車の1’27.834。
そして、10分のインターバルを挟んで300クラスのQ2セッションが始まったが、また雨が降り始めた。通り魔的な雨に300クラスのQ2はスタートディレイとなるがすぐに天候が回復したためほどなくしてQ2が始まった。その10分後には500クラスのQ2セッションが開始され、アンドレ・クート選手に代わり荒聖治選手が19号車「WedsSport ADVAN SC430」に乗り込み、コースイン。この時点ですっかり晴れていた岡山国際サーキット。再び、コースに500クラスの精鋭が姿を現し、鎬を削る。荒は序盤から果敢にタイムを刻んでいくが、予選も終盤に入ると、トップは1分23秒台に入りだした。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は1'24.442のタイムで4番手につける。この時点ではQ3までの切符を手にするが、予断は許さない状況だ。荒はチェッカーが振られる間際までアタックをし続け1'24.218までタイムを絞る。
がしかし、ライバル達の追い上げが激しく最後の最後には、0.3秒差で8位という結果に甘んじてしまう。
このQ2セッションのトップタイムは、36号車、1’23.452。0.4秒間に7台のマシンが入る激しい予選となった。その後に行われたQ3セッションでは、トップは同じレクサス勢の38号車、2位100号車、3位は同じくレクサス勢の36号車という結果に。

コメント

寒かったり雨だったり今度は晴れたり、本当に難しい予選でした。その中でもYOKOHAMAのウエットパフォーマンスが高かったので、それは僕たちの武器の一つになりました。ウエットだったら上を狙える手ごたえがありました。Q3に残れなくて悔しいですが昨年と比べて確実にポテンシャルが上がっている感じがするしセッティングもタイヤもよくなってきているので明日は8位というポジションを生かして上位を目指します。

僕達にとってはよいセッションでした。レインは速い証明できたし。ドライでの走行ができてないのですが、それは皆一緒のですので、明日は明日でクリーンなレースで上位を目指します。

正直悔しいですね。もう少し上を狙えた気がしますが予選セットでチャレンジしていないので良しとするしかないでしょう。タイヤはウエットも持ち込みタイヤも良いパフォーマンスでした。しかしQ2落ちだと、前半のドライバーで引っ張るのがかなり難しいでしょう。後は気温が上昇しないことを祈ります。

決勝レポート

■5月22日(日)決勝【15位】
□天候:晴れ | コース:ドライ |
気温/路面温度 開始:10度/15度>途中:11度/17度

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一夜明けた決勝日は、凍えるような寒さだが、天候は晴れ。8時20分から行われたフリー走行では、順調にメニューを消化し、ピット作業やドライバーチェンジのシミュレーションを入念に行った。このセッションでのタイムは、1'24.654と6番手タイムをマークし、決勝を占ううえで、まずますの結果と言える。
そして、14時、フォーメーションラップを終えたモンスターマシンが最終コーナーを立ちあがり、メインストレートに戻ってきた。応援席からは「爆走坂東組」の応援旗がはためく中、開幕戦の火ぶたは切って落とされた。
19号車「WedsSport ADVAN SC430」のステアリングを握る荒選手は、エキゾーストサウンドを響かせながら1コーナーへもつれこむように侵入し、軽く接触しながらもきれいに立ち上がる。19号車「WedsSport ADVAN SC430」はオープニングラップの混乱で10位にドロップアウトするが、13ラップ目には8位にポジションを回復しレースを展開する。しかし前を行くマシンとペースが合わず、苦戦を強いられる荒聖治選手。岡山国際サーキットのテクニカルなコースに加え、コース幅も狭く抜きどころがないコースではテールtoノーズの歯がゆいレースが続き、31ラップ目に辛くも前車と接触してしまう。この接触により、ドライブスルーペナルティーを受けることとなった19号車「WedsSport ADVAN SC430」はレース中盤の41ラップ目にペナルティーを消化し、42ラップ目にはピットイン。
荒聖治選手に代わりアンドレ・クート選手が19号車「WedsSport ADVAN SC430」のステアリングを握り、戦列に復帰。この時点で12位にポジションを落とすが、アンドレ・クート選手は安定したラップタイムでプッシュし続け、徐々に前車との距離を縮め、68ラップ目にはこれをとらえてパス。19号車「WedsSport ADVAN SC430」のポジションを11位に押し上げる快走を見せた。その後順調にレースを展開するアンドレ・クート選手だったが、ダブルヘアピンの黄旗追い越しのペナルティーを科せられてしまい、このペナルティーを消化した74ラップ目には再び12位にドロップアウト。
しかし、残された周回をきっちり走り切り、81ラップ目には、12位でゴールラインをくぐり波乱の開幕戦の幕を閉じた。

開幕戦を制したのは、ポールシッターの38号車「ZENT CERUMO SC430」、2位100号車「RAYBRIG HSV-010」。3位17号車「KEIHIN HSV-010」という結果に。

第1戦岡山は、予選、決勝共に厳しいレースとなった。しかし、最下位ながらも諦めずに周回を重ね貴重なデータを蓄積した実績は、次のレースもその次のレースにも生かされていくだろう。今回の15位という結果は不本意ではある中でも、着実に前に前進したことには間違いない。レース後、片岡と荒は冷静ではあったが、心中の悔しさが伺えるレースとなった。
今後の「LEXUS WedsSport BANDOH」に期待してほしい・・・
第1戦 岡山を制したのは、12号車「カルソニック INPUL GT-R」、2位100号車「RAYBRIG HSV-010」、3位17号車「KEIHIN HSV-010」という結果に。

コメント

厳しいレースでした。6号車の後方でペースが合わずに接触してしまい、ペナルティーを受けてしまったのはとても残念です。しかし、今回のレースで良い点も見えたし課題も見つけたので、その課題を改善して次のレースに挑みたいですね。

色々なトラブルがあり残念なレースになりましたが、マシンとタイヤのマッチングもよくなったのでレース全体としての手ごたえはありました。次戦に向けていい点もたくさん見えていますので、モチベーションは高いです。新しいチームとも全く問題はなく、セイジとのコンビにもとても満足しています。次に期待していてください!

全くうまくいきませんでした。6号車には申し訳ない気持ちでいっぱいです。 ファンの皆様には沢山の応援旗を振って頂き、良いところを見せたかったのですがすいませんでした。気持ちを切り替えてテストは出来ていないですがホームコースで暴れたいと思います。チームレポートですが・・・。セルモさん(チームもドライバーも)凄かったです。 良い刺激になりました。

PoNo.TeamR1R2R3R4R5R6R7R8TotalBehindWH
138LEXUS TEAM ZENT CERUMO
2323-40
2100TEAM KUNIMITSU
1818-530
317KEIHIN REAL RACING
1414-922
423NISMO
1111-1216
536LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S
99-1412
68AUTOBACS RACING TEAM AGURI
88-1510
718ウイダー ホンダ レーシング
77-168
81MOLA
66-176
939LEXUS TEAM SARD
55-184
1012TEAM IMPUL
44-192
1124KONDO RACING
22-21
1219LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
22-21
136LEXUS TEAM LeMans ENEOS
11-22
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)