LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.7 SUPER GT IN KYUSHU 300km : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

灼熱の戦い。安定したレース展開で9位フィニッシュ。貴重なデータを蓄積した。

台風17号が九州に最も近づく9月30日、SUPER GT 第7戦が大分県のオートポリスで開催された。
前回の富士ラウンドでは、ホームコースということもあり、3位で表彰台を飾った「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、第7戦では、予選で悲願のポールポジションを獲得し、決勝は、荒れたレース展開を乗り切り、
3位フィニッシュし、今シーズン2度目の表彰台を獲得した。

公式予選

■9月29日(土) 【予選 Q3 1位1‘46.534】
□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時15℃/19℃、Q3終了時15℃/17℃

レースレポート画像1

レースレポート画像2

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台風の接近により、雨の始まりとなった予選日。
まずは、9:00からフリー走行が行われた。時折強く降る雨に、コース上にはいたるところに川ができているらしく、19号車「WedsSport ADVAN SC430」のハンドルを握る荒聖治選手から、コースコンディションの情報が無線を通してピットに伝えられた。
まずは基本のセッティングを出した荒聖治選手は、すぐにアンドレ・クート選手にバトンタッチ。荒聖治選手に代わってハンドルを握る。しかし、コースインしてアグレッシブに走るアンドレ・クート選手は、スピンを潔してしまうが、マシンを修復したのちには1'47.762で、9番手タイムを出し、予選に備えた。
そして、雨のピットウォークを挟んで、14時からGT300クラスのQ1が始まり、その15分後にGT500クラスのQ1が始まった。
まず、コースインしたのは、アンドレ・クート選手だ。しかし、開始から3分後に、39号車のスピンにより赤旗中断となってしまい、その回収作業を行ったのち残り12分で再開された。水しぶきを上げながら勢いよく走るアンドレ・クート選手だが、各コーナーでカウンターをあてながらの走行シーンがモニターに映し出され、走りづらそうな場面もあったが、1‘53.634のタイムで暫定トップに立つ。しかし、残り3分の時点で、1号車と17号車に追い上げられるが、3位でQ2への切符を手にした。
そして、15時05分にQ2が始まる。Q2を走るのは、荒聖治選手だ。Q1よりもやや天候は回復傾向にあるものの、コース上はスリッピーな路面に変わりなく、開始から4分で赤旗に。この時点での暫定トップは、1’50.157で23号車。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、まだタイムを出し切れておらず11位と厳しい位置にランキングされる。
しかし15時21分に再開されてから、1‘49.178のタイムをマークし、暫定3位につける。しかし終了間際に17号車が3位に食い込み、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、4位でQ3へたすきをつないだ。この頃になると、雨がほとんど止んだに等しくなるまでに回復した。すると300クラスのマシンはインターミディエイトでQ3を戦うマシンも現れた。こうなるとただでさえ、タイヤチョイスに難しい状況が更に難しくなる。
ピットでは、限られた時間で、タイヤチョイスをした結果、19号車「WedsSport ADVAN SC430」には、インターミディエイトのタイヤが装着され、いよいよ決勝グリッドを決めるQ3が、15時52分から開始された。
篩にかけられ、勝ち残った精鋭7台の頂点に立ったのは、19号車「Weds Sport ADVAN SC430」を操るアンドレ・クート選手だ。アンドレ・クート選手は、開始早々に1’47.691のタイムで暫定トップに立つが、すぐに23号車が1‘46.908でトップタイムを更新。しかし、更に翌周にはアンドレ・クート選手が、渾身の走りで1’46.534のタイムを叩きだしトップを奪い返す。
だが、23号車も追い上げを図り、アタックするが1‘46.534のタイムで、アンドレ・クート選手のタイムに1000分の1秒及ばず、最後の最後までもつれたトップ争いは19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操るアンドレ・クート選手に軍配が上がり、ポールポジションを獲得した。

アンドレ・クート選手は11年ぶりのポールポジションとなり、「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」はGT500に参戦し、初ポールポジションを獲得した。

コメント

 

 

 

決勝レポート

■9月30日(日)【決勝 3位】
□天候:雨 | コース:ウェット |
気温/路面温度 開始:16度/17度>途中:16度/18度

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レースレポート画像3

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台風の影響で強風吹き荒れるオートポリスは、雨が降ったりやんだりを繰り返し、濃霧で9時20分のフリー走行がキャンセルされ、改めて11時に繰り越したフリー走行も濃霧のためキャンセルとなってしまうという1日の始まりとなる。
しかし、決勝は天候も回復したことにより、オンタイムでスタート進行が12時55分から行われた。ポールシッターのアンドレ・クート選手は、全車がグリッドについた最後の最後に、GTマシンの花道をまっすぐに、ゆっくりと走りポールポジションについた。そして、14時ちょうどオンタイムで決勝の幕が上がった。
雨の影響もあり、フォーメーションラップ無しのセーフティーカー先導に寄る異例のスタートなるが、集団を引っ張るアンドレ・クート選手は、入念にタイヤを温めながら、セーフティーカーがコースアウトするタイミングをうかがう。
そして3ラップ目に、セーフティーカーがコースを離れたその瞬間、エキゾーストサウンドがサーキットに響いた。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、好調な走りを見せる。だが、ラップタイムの速さから、4ラップ目には23号車に先行を許すが、安定した走りで2位をキープ。背後には、同じADVANユーザーの24号車、38号車、17号車、18号車と続き団子状態でレースを展開している隙に、トップの23号車は独走状態になり、8秒のマージンを気づかれてしまう。
しかし、11ラップ目には、GT300クラスのマシンが激しくクラッシュしたことから、セーフティーカーが導入。レースは13ラップ目には全車がホームストレート上に整列し直し、仕切り直しに。その後、レースは16ラップ目にセーフティーカーがコースアウトし再開され、19号車「WedsSport ADVAN SC430」はアグレッシブにレースを展開するが、一瞬のすきを突かれ、24号車にパスされてしまい、3位へ。
しかし、27ラップ目には、23号車が急激なペースダウンによりポジションを落としてしまい、再び19号車「WedsSport ADVAN SAC430」は2位へ。
そして、29ラップ目にはついに24号車をとらえ、トップを奪い返し、レースを展開する。激しいポジショ争いは各所で行われるが、まだ序の口といったところか、30ラップを数える頃には、最後尾から追いあげてきた32号車がトップ争いに食い込んできた。そしてトップ争いは33ラップ目に再び順位が入れ替わり、19号車「WedsSport ADVAN SC430」はトップを追う形に。この時点で、ピットインしてないのは、トップ争いを演じる19号車「WedsSport ADVAN SC430」と24号車のADVANユーザーの2台のみ。
そして、全く気の向けない状況下の中、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は42ラップ目にピットイン。アンドレ・クート選手から、荒聖治選手にバトンが渡され、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は再び戦列に復帰。しかし、この時点で4番手にポジションを置くことになる。順位を入れ替えながら、レースを展開する荒聖治選手は、50ラップ目には3位へ、しかし、57ラップ目には、1号車に先行され4位へ。しかし、58ラップ目には24号車をパスし、再び3位へと返り咲く。だが、59ラップ目には、GT300クラスをオーバーテークする際に、まさかの進路妨害にあい、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は痛恨のスピン。接触は避けられたものの24号車にかわされ、4位へとポジションダウンし、20秒ほどのマージンを築かれてしまう。しかも、残りの周回数は5ラップ。もはや、19号車「WedsSport ADVAN SC430」の快進撃もここまでかと思われた。
しかし、ラップタイムで勝る19号車「WedsSport ADVAN SC430」は驚異的な速さで追いあげを見せ、最終ラップ、ついに24号車をとらえ、3位でゴールラインを通過。今期2度目の表彰台を獲得し台風の目のような第7戦に幕を閉じた。

勝ったのは、最終ラップまでトップ争いを演じた1号車「S Road REITO MOLA GT-R」。2位32号車「EPSON HSV-010」、3位19号車「WedsSport ADVAN SC430」という結果に。

 

コメント

最後の最後に300クラスのマシンが寄ってきて、ぶつかるのだけは避けたかったけど、スピンしてしまって。本当に青くなりました。でもその後は何も考えずにひたすらプッシュし続けました。結果的に争ったところでは反省するところもあります。でも、タイヤもよかったし、車も速かったので、この結果に結びつきました。遅いスタートになってしまいましたが、手ごたえを掴んで最終戦に臨めます。本当に気の抜けないレースでした。

とても良い週末でした。特にポールポジションもとれましたしね。今日のレースは、僕のスティントもとても混戦で、バトルも激しく大変でしたが、タイヤもマシンのセットアップも良かったので、楽しいレースができましたし、2戦連続で表彰台に立てました。今日チャンピオンが決まった友達、ロニー(クインタレッリ)には心からおめでとう! 僕達も是非このペースで最終戦(10/27-28 もてぎ)で優勝を目指します!

まずは予選でポールを獲れたのは凄く嬉しかった。横浜ゴムのポールは久しぶりじゃないかな?S-GTでは始めてのポールだよね。インターが良かった。2人のドライバーもね!決勝はあの路面の中タイヤがもの凄く良かった。タイヤ交換時に時間もかかり、タイヤ無交換が正解か?と思ったけど交換して良かったね。後は小さなミスさえなければTOPも狙えたから、かなり悔しいです。全体を通じて良い週末になりました。レクサスの中でのTOPもうれしいし、今後はもっと強いチームにします。本当にメカニックを始めクルーには感謝しています。 そして・・僕の夢はまだまだ途中なので皆さん応援よろしくお願いします。 茂木はブレーキ勝負で勝ちたいと思います。

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
11S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
2:09'45.269651'46.968MI58
232EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
7.581651'47.018DL
319WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒  聖治
アンドレ・クート
31.747651'47.723YH19
424D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
35.489651'47.907YH14
539DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
1'45.603651'46.861MI43
623MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
ミハエル・クルム
1'47.611651'47.622BS30
738ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
1'49.213651'48.437BS50
8100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
1Lap641'49.157BS38
918ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
1Lap641'48.646BS34
1012カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
1Lap641'48.759BS43
118ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
1Lap641'48.769BS12
126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1Lap641'48.588BS33
1335KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
1Lap641'48.481BS28
1417KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
2Laps631'48.231BS30
1536PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
2Laps631'48.257BS74
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)