LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2015 SUPER GT Rd.4 FUJI GT 300km RACE

SUPER GT 第4戦が静岡県の富士スピードウェイで開催された。GTシリーズが中盤に入った今大会では後半戦を占ううえで大事な1戦となる。上位陣営はウエイトハンデが結果に大きく響き、いつ番狂わせがあってもおかしくない。
ここまでの3戦で着実にポイントをゲットしてきたLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、第4戦では苦しい中でも10位でフィニッシュし、4戦連続でポイントをゲットした。

公式予選

■8月8日(土)
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時27℃/34℃
Q2開始時26℃/32℃、Q2終了時25℃/31℃

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全国的に猛暑が続く日本列島だが、予選を迎えた富士スピードウェイは、朝からムシムシした暑さながらも、予想に反して雲がサーキット上空を覆い、真夏の太陽は顔を隠した。
午前中に行われる。フリー走行の前には、先日お亡くなりになられた松本恵二さん(元ドライバー)と金子豊さん(インパル代表取締役)を悼み、黙祷が行われた。松本恵二さんの愛弟子であった脇阪寿一選手は、師匠への哀悼の意を込めて松本恵二カラーのヘルメットをかぶり、今大会に挑むこととなった。

そして8時50分から通常通り、フリー走行が行われ、19号車WedsSport ADVAN RC Fは、ピットイン、ピットアウトを繰り替えしマシンセッティングを煮詰めるが、マシンバランスが上手く決まらず、公式練習での結果は15位と沈んでしまう。

そして、迎えた予選は14時15分からまずは300クラスから始まった。オンタイムで始まった予選だが、途中赤旗中断となってしまい、その後に始まる500クラスの予選は8分遅れの14時43分から始まった。まずQ1アタッカーは関口雄飛選手。予選が始まり5分が経過したところで、いち早くコースへ入る関口選手を筆頭に、24号車と1号車がコースイン。そしてその1分後に全車ピットを後にしライバル達が顔を揃えた。目まぐるしく変わるタイミングモニターに19号車WedsSport ADVAN RC Fの順位が上下していき、予選時間のこり1分を切ったところで、トップは1分29秒台をマーク。19号車WedsSport ADVAN RC Fはこの時点で、1分30秒024で7番手につけるが、タイミングモニターに映し出される順位は時間の経過とともに無情にも下がり、Q1は15位と悔しい結果となってしまう。

Q2の結果、トップは38号車ZENT CERUMO RC F、2位8号車ARTA NSX CONPECT-GT、3位36号車PETRONAS TOM’S RC F。

決勝レポート

■8月9日(日)
□天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:32度/48度>途中:32度/48度>終了:27度/36度

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レースウイークを通して、最も熱い1日の始まり。富士スピードウェイに終結した3万6千人の歓声がこれから始まる熱いレースにさらに熱を加えた。
昨日の予選では苦汁をなめる結果となったLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、朝のフリー走行でも15位と昨日からのイヤな流れが停滞していたかのような雰囲気にのまれてしまいながらも、チームは最善を尽くし決勝を迎えた。

決勝は15時から、まるで刑事ドラマの一場面を思わせるようなパトカーと白バイのパレードラップが行われた後、フォーメーションラップへと移行、全車が隊列を揃えて、最終コーナーから立ち上がってくると、エンジンサウンドと歓声が場内に湧き上がり、レッドシグナルからグリーンシグナル点灯。300km先のゴールを目指して、第4戦の幕が上がった。

19号車WedsSport ADVAN RC Fのスタートドライバーを務める関口選手は、ロケットスタートを決めオープニングラップで2台のライバルをパスし、早くも13位へポジションをアップ。富士スピードウェイの広いコースの中でもつれ込む様なレースを展開する。そして9ラップ目には8位争いの2台のマシンが接触し、1台が最後尾へドロップアウト。関口選手は12位へポジションをアップし、17ラップ目には11位へとさらにポジションを上げるレース展開を見せる。そして、27ラップ目には、前をいく37号車をパスし関口選手は、10位へ19号車WedsSport ADVAN RC Fを押しあげた。そして、レースが中盤に差し掛かったころにはライバル達が続々とピットイン。関口選手が操る19号車WedsSport ADVAN RC Fは、35ラップ目にピットイン。19号車に続いて37号車もピットに入り、これで全車がピットインを終了し、後半戦の役者が出そろった。19号車WedsSport ADVAN RC Fのバトンを受け取った脇阪選手は、この時点で11位にポジションを置く。10位の39号車までは15秒の差があり、追いつくには難しい状況ではあるが、脇阪選手は、トップと変わらぬラップタイムで冷静にレースを展開し、ゴールを目指して走り続ける。レースも後半に入った40ラップを過ぎたころには、300クラスのマシンが暑さに負け、タイヤバーストや、マシントラブルを抱え戦線離脱するマシンが見受けられるようになり、41ラップ目には、スピンした300クラスのマシンがコース中央で動けなくなるヒヤッとした場面もありながらの43ラップ目、8位でレースを展開していた8号車が300クラスのマシンと接触し、戦線離脱。19号車WedsSport ADVAN RC Fは10位にポジションをアップ。19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る脇阪選手は残りの周回数を危なげない走りで走り切り、第4戦は見事に5台を抜くレース展開を見せチェッカーを受けた。

結果自体は満足のいくものではないが、昨日の停滞したムードに引きずられることなく、監督、ドライバー、スタッフひとりひとりがベストを尽くした結果、19号車WedsSport ADVAN RC Fを10位に導き、第4戦の幕を閉じた。

コメント

色々と苦労した週末でした。土曜日の練習走行からあまり良いフィーリングが無く、様々なセッティング変更を試すものの改善できないまま予選、決勝レースと厳しい状況で臨まざるを得ませんでした。その中でもチーム一丸となり、入賞圏内の10位でチェッカーを受け、開幕戦から4戦連続ポイントを獲得出来た事は大きな成果だと思っています。ここまでのシリーズ序盤は非常に厳しい戦いを強いられてきました。自分自身としてもドライビングに自信が持てていない事を感じながらのここ数戦でしたが、ここへきて走るスタイルを見直し、変化をもって背水の陣で挑んだ富士でした。結果、レース自体は厳しいものでしたが、自分の
中では久しぶりにレースをした印象があります。今は次のレースがとても待ち遠しいですね。次戦鈴鹿ではチーム一丸となってまずはしっかりと1000Kmという長丁場のレースを戦い抜き、大量ポイントを獲得して中盤以降に向けて良い流れに乗って行きたいと思っていますので、引き続きご声援の程、宜しくお願い致します。

バランスに苦しんだ週末になりました。フリーから予選、日曜日のフリー、すべて違うセッティングを試しましたが決らず、決勝前にぶっつけ本番でしたがタイベースのセッティングに変更したら、足りない部分もありましたが一番バランスがよくなりました。決勝では5台を抜くことができましたが、根本的な問題が解決してないので、次戦に向けてチームと話し合って鈴鹿に挑みたいと思います。

土曜の走り始めの状況から何か問題がありました。その問題が解決しないまま、ドライバーには予選に行ってもらいました。しかし、大きくバランスはかわらないまま予選は終了してしまいました。
ドライバーには本当に申し訳なく思っております。タイヤ選択に関して本来はもっと路面温度が上がると想定していたのですが予想外に上がらなかったので僕の判断ミスです。レースは予選同様に苦しい展開になってしまいました。24号車のタイヤのパフォーマンスを見て頂ければわかりますが横浜ゴムさんが素晴らしいタイヤを用意してくれたのですがそのタイヤを活かす事が出来ませんでした。その状況でドライバー2人は頑張ってくれたと思います。その中でポイントを取れた事は大きかったです。問題を解決し、次の鈴鹿は横浜ゴム2連勝目指してチーム一丸となってボーナスポイントを狙いに行きますので応援宜しくお願い致します。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
24
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
佐々木 大樹
ミハエル・クルム
66 1'31.360 1:44'07.199 YH
2
38
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
66 1'30.800 4.704 BS 22
3
12
カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
66 1'32.013 5.765 BS 54
4
1
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
66 1'30.936 6.995 MI 52
5
100
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
66 1'31.564 12.617 BS 30
6
15
ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
オリバー・ターベイ
66 1'31.690 20.781 BS 18
7
36
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
66 1'31.042 22.491 BS 28
8
17
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
武藤 英紀
66 1'31.526 28.804 BS 38
9
39
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
平手 晃平
ヘイキ・コバライネン
66 1'31.570 30.733 BS 32
10
19
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
66 1'32.059 41.646 YH 14
11
64
Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
66 1'32.167 48.973 DL
12
37
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
A.カルダレッリ
平川 亮
66 1'31.644 1'03.545 BS 60
13
6
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
65 1'31.867 1Lap BS 38
14
46
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
65 1'31.610 1Lap MI 48
8
ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
43 1'31.216 23Laps BS 16
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)