LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.6 FUJI GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

悪天候、荒れるコースコンディションを生き残り、11位フィニッシュ。後半戦に期待がかかる。

2011SUPER GT Rd6が富士スピードウェイで開催された。昨年、同時期に開催されるはずのこの大会は、集中豪雨で富士スピードウェイが災害にあい、大会自体が中止になるというかなり深刻な事態になった。しかし、今年にしては珍しく快晴の空の下、開催された。今シーズン、実質的な開幕戦となった5月の富士スピードウェイでは悪天候に打ち勝ち、デビュー戦で見事3位に入賞したことからチームにとっては縁起のいいサーキットだ。しかし毎戦ごとに力をつけてはいるものの「LEXSU TEAM Weds Sport BANDOH」は、予選は14位と沈んでしまう。しかし決勝では着実な走りで、13位でフィニッシュし、見事完走を果たし貴重なデータを蓄積した。

公式予選

■9 月10 日(土)予選【14 位 1’35.847】
公式予選1 回⽬ 天候:晴 | コース:ドライ
気温/路⾯温度 開始時34℃/43℃ 終了時30℃/40℃

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今期のレースは悪天候に左右されることが多かったが、予選日の朝は「久しぶり!」と言った秋晴れの富士スピードウェイ。今回の予選はスーパーラップ方式となっており、1回目の予選でトップ10台がスーパーラップに進出する権利を得られる。

そしてオンタイムで予選が始まった。それまで静かな時が流れていたサーキットに一気にエキゾーストサウンドが響き渡り、まずは300/500クラス合同の予選から、荒を乗せた19号車「Weds Sport ADVAN SC430」もコースイン。荒は順調に走りだし1’36.977のタイムをマークし暫定8番手にポジションを置き、ピットイン。荒のコメントを基にセッティングを変更し、替わって片岡が19号車「Weds Sport ADVAN SC430」に乗り込み、再びコースへ。片岡は8ラップ目には1’36.478のタイムを出し、この時点で10位につけるが、ここでブレーキにトラブルが発生しピットイン。メカニックの迅速な作業で、300クラスの占有予選中に修復し事なきを得た。

しかし、500クラス占有予選は残り6分間。この時点で19号車「Weds Sport ADVAN SC430」は15位に。トップを快走するのは同じトヨタ勢の36号車「PETRONAS TOM’S SC430」が1’34.788。これを追う片岡は果敢にアタックを続ける。モニターを見つめるチームスタッフが片岡の走りに注目する。片岡は最終ラップに1’35.847のタイムを出し13位までポジションを上げるが、最後の最後にタイムをあげてくるライバル達の追い上げが厳しく、最終チェッカーが振られた時の順位は14位。課題のこる予選となってしまう。

スーパーラップの結果、同じトヨタ勢が上位を独占し、トップは39号車「DENSO SARD SC430。2位38号車「ZENT CERUMO SC430」。3位6号車「ENEOS SUSTINA SC430」。

コメント

0.3秒はあげられたんじゃないかな・・・14位という結果には満足していませんが、トップチームとの差は縮まってきました。セットが少し見つかった気がします。しかしロングを試せてないので明日もう少しセットを出せればと思います。

走り出しは難しい状況でしたが、知恵を出し合いながらセッティングを煮詰めていってパフォーマンスは上がったと思います。しかし、結果は14位。スーパーラップに残れる感触はあったんですが残念です。でも今までより良い兆しが見えているので、これを信じて明日も頑張ります。

セットアップをしている中で良い感触があったので今日の収穫は大きかったです。今日見つかったことが明日のレースにつながるように、ガンバリます。

決勝レポート

■9月11日(日) 決勝【13位】
決 勝 天候:曇 | コース:ドライ |
気温29℃ | 路面温度39℃

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チームがサーキットに入った早朝には、秋風が心地よいと言った表情を見せていた富士スピードウェイだったが、フリー走行が始まる直前には、またもや雨。最初はぱらつく程度の小雨だったが、次第に強い霧雨になり、主催者からウエット宣言が出された。今回も天気に左右されてしまうのかと思いきや、この雨は30分足らずで止んでしまい、再び太陽が顔を出した。この僅か30分のフリー走行でチームは、最終チェックとピットインのシュミレーションを念入りに行い、決勝に備えた。

決勝が始まる13時ごろにはすっかり快晴になった富士スピードウェイ。気温は29度、路面温度は39度まで達した。今回のスタートドライバーは荒が務める。まずは8分間のウォームアップ走行からスタート進行が始まり、戦闘態勢を整えた荒が19号車「Weds Sport ADVAN SC430に乗り込む。その周りを守るようにピットクルーが囲みコースへ送り出した。そして、スケジュールが進行し、14時オンタイムで決勝の幕が上がった。全車、牽制しながらもきれいなスタートを切った。荒もオープニングラップをポジションキープで走行し、徐々にペースを上げていき、6ラップ目には100号車RAYBRIG HSV-010と32号車EPSON HSV-010を相次いでオーバーテイクし12位までポジションを上げる。しかし、10ラップを超えたころからは、徐々にペースダウンし、13ラップ目に100号車 RAYBRIG HS-Vに先行され13位へ逆戻り。しかし、15ラップ目には、マシントラブルのため8号車 ARTA HSV-010が痛恨のピットイン。19号車 Weds Sport ADVAN SC430は再び12位へ。その後も、ペースの上がらない厳しい状況が続くが荒は、ライバル達と順位を入れ替えながら冷静にレースを展開し24ラップ目にピットイン。

19号車「Weds Sport ADVAN SC430」は滑るようにピットイン。バトンは荒から片岡に渡された。ピットクルーは迅速なピット作業で、片岡を戦線へと送りだす。その時点で13位に落ちるが、チームの作戦が功を奏し、一旦は先行を許した35号車D’STATION KeePer SC430の前へ躍り出た。そしてレースも終盤に差し掛かった32ラップ目には、全車ピットインが終了し、この時点で19号車「Weds Sport ADVAN SC430」は11位にポジションを上げた。しかしペースは上がらず、片岡も厳しい状況が続き、47ラップ目には14位にまでポジションを入れ替えてしまう。だが、49ラップ目には6位を走行していた36号車 PETRONAS TOM’S SC430」のタイヤがバーストしてしまい、残り6ラップでまさかの戦線離脱。これにより19号車「Weds Sport ADVAN SC430は13位にポジションを上げ、そのままチェッカーを受けた。
今シーズン、厳しい戦いを強いられている19号車「Weds Sport ADVAN SC430」だが、着実にレースは完走を果たしている。この着実な走りで残り2戦も戦い続ける。

コメント

期待に答える事が出来ませんでした。持ち込みセットから予選のセットまでの仕様変更に時間がかかりました。ここが問題だったと思います。もう少し時間があったら有効なロングランテストが試せたのではないかと反省しています。エンジンは速かったので今回は正直、菅生みたいにチャンスはあったと思います。もっと強いチームにできるよう今後も全開で取り組みたいと思っております。今後とも応援宜しくお願いします。

ちょっと苦しいレースでしたが、マシンのセットアップもドライを走ることで感じることが多かったし、無駄のないレースになりました。このデータを基に残り2戦も頑張ります。

今日は厳しかったです。見つかった部分もあるし、反対に見えない部分もあります。ですので、次戦はマシンのセットアップ、タイヤ、全ての力を結集させて有効に使いたいでね。毎セッションを大切に戦います。

レースリザルト

Po No Machine Driver Time/Diff Laps BestLap Tire WH
1 38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
1:30'47.525 55 1'36.730 BS 30
2 12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
0'25.468 55 1'36.958 BS 62
3 17 KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
0'25.573 55 1'36.986 BS 60
4 1 ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
ロイック・デュバル
0'31.496 55 1'37.108 BS 88
5 100 RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
0'50.303 55 1'37.511 BS 46
6 23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
0'54.022 55 1'37.356 BS 68
7 46 S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
1'01.088 55 1'36.997 MI 100
8 39 DENSO SARD SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
石浦 宏明
井口 卓人
1'05.593 55 1'36.513 MI 52
9 35 D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
アンドレ・クート
1'11.131 55 1'37.252 BS 10
10 6 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1'12.640 55 1'37.087 BS 54
11 24 ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
1'12.696 55 1'37.351 YH 46
12 32 EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
1'14.997 55 1'37.446 DL 24
13 19 WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
片岡 龍也
荒 聖治
1'34.041 55 1'37.563 YH 28
14 8 ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
武藤 英紀
小林 崇志
4Laps 51 1'37.147 BS 14
15 36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
7Laps 48 1'37.225 BS 56
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)