LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2014 SUPER GT Rd.7 BURIRAM UNITED SUPER GT RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN RC F

SUPER GT 第7戦は、秋の気配が感じられる日本を飛び出してタイに舞台を移しChang International Circuitで開催された。今大会はマレーシアに変わって開催される海外戦となるが、新設されたサーキットだけに未知のコースとなった。コースは4.554kmと日本のコースとさほど大差はないが、十勝サーキットを思わせるほど平らなサーキットで、ほぼ、コースの全体が見渡せるほどだ。12個のコーナーから形成されるコースは、第1コーナーがテクニカルな約90度のコーナー。その先、長いストレートを通過してヘヤピンコーナーへと続き、第3セクターでは大小さまざまなコーナーが連なるコースとなっている。後に関口選手は面白いコースで自分の中では得意なコースと話している。日本ではあなり類を観ないニューサーキットに乗り込んだ「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、予選では今シーズン初のQ2に進出し8番グリッドを獲得し、決勝では、ミスターGTこと脇阪寿一と関口雄飛選手の師弟コンビのアグレッシブなレース展開で6位フィニッシュ。

公式予選

■10月4日(土)【予選:8位/】
□公式予選 天候:天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度:Q1開始時33℃/48℃、Q2開始時33℃/47℃、Q2終了時33℃/45℃

レースレポート画像1

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初レースを迎えたChang International Circuit。綺麗な青空が果てしなく広がるタイの平野はさえぎるものはなく、エキゾーストサウンドは遠くまで響き渡るほど広い。初開催の予選は、決勝が始まるのと同じ時刻の15時から300クラスから始まった。そして15分後、GT500クラスの予選が始まったが、19号車「WedsSport ADVAN RC F」が走り出したのはその5分後の15時20分を過ぎたあたりから。Q1のアタッカーは関口雄飛選手だ。コースにいち早く飛び出した24号車がトップタイムをマークしそれをターゲットに2ラップ目には1‘25.631のタイムを叩き出した関口選手は2番手に躍り出た。しかし、そこへライバル達が割り込んできて、コントロールラインをくぐるたびに順位は変動を見せる。関口選手はもう1ラップアタックをかけるが、惜しくもタイムアップできなかったがQ1は7位を獲得し、Q2の切符を手にした。
そしてQ2が16時からオンタイムで始まった。Q2をアタックするのは脇阪寿一選手だ。脇阪選手は早めに19号車「WedsSport ADVAN RC F」に乗り込み戦闘態勢を整え、ピットクルーがその周りを固めた。そして、早々にアタックを開始。ライバルは脇阪選手を追うようにピットから次々とコースへ。Q2は脇阪選手を先頭に始まった。決勝グリッドを決めるQ2はまずはトップタイムが25秒台の戦いといったところか、予選中盤ではコントロールラインを通過するたびにランキングはぐるぐると変わる。19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る脇阪選手も終始に渡り攻め続け1‘26.358のタイムで8位という結果に。明日の決勝グリッドは、今季最上位の8番グリッドを獲得した。
Q2トップは46号車「S Road MOLA GT-R」、2位24号車「D‘station ADVAN GT-R」、3位23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。

コメント

決勝レポート

■10月5日(日)【決勝:6位】
□天候:曇 | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:34度/52度>中盤:33度/46度>終盤:31度/41度

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一夜明けて決勝日を迎えた。スケジュールは9時50分からフリー走行から始まった。昨日の予選から好調な走りを見せる19号車「WedsSport ADVAN RC F」はピットシュミレーションやタイヤの皮むきなど順調にメニューを消化し、その後、サーキットサファリにスケジュールは移行した。
サーキットサファリでは日本ではみられない南国風のカラフルな2階建てバスが周回し、タイ初のSUPER GTを楽しむ様子が伺えた。

そして、ピットウオークをはさみ15時から決勝の火蓋は切られた。19号車「WedsSport ADVAN RC F」のスタートドライバーは関口雄飛選手だ。1周のフォーメーションののち500クラスからスタートし、関口選手はオープニングラップをポジションキープでレースを展開する。2ラップ目からから4ラップ目に渡り、密集の中の小競り合いで9位にドロップしてしまうが、7ラップ目には、6位に19号車「WedsSport ADVAN RC F」を押し上げる快走をみせる。その後、ライバルたちの脱落やマシントラブルを尻目に26ラップ目から32ラップに順位の変動をみせるが、関口選手は33ラップ目に脇阪選手に19号車「WedsSport ADVAN RC F」のバトンを渡す。

そして、ピットアウトした時には10位にポジションを構え、一連のピットインが済んだ頃には、9位にポジションを戻す。そして、46ラップ目には8位へ、49ラップには7位へポジションを上げるアグレッシブなレースを展開。そして脇阪選手は59ラップ目には、39号車を交わし6位へポジションアップ。残り周回数が7ラップになるが脇阪選手は追撃の手を緩めることなく前を行く18号車をゴール寸前まで負い続けるが、惜しくもほんの少し届かず、6位でフィニッシュ。
初開催されたチャン・インターナショナル・サーキットでの第7戦の幕を閉じた。

コメント

今年の中で一番のレースをさせていただきました。 車の方も調子よく、関口選手は前半、ものすごい熾烈な争いの中で、初めて今年レースした感じでした。ライバルたちと戦える車とタイヤを与えてもらい感謝しています。関口選手がいいペースで走ってくれたので僕的にはそのペースを見ながら、頭の中でのイメージは未知の領域で走れると思いました。33ラップ目に僕に代わって自分のペースで走ってみたところ、車のバランスもいいし、ブレーキもしっかり踏めたし久しぶりに攻めたレースができました。そういう車とタイヤを与えてくれたチームに感謝しています。自分のペースを掴んでレースをすることによって僕の有利な点が引き出されたと思います。今後のタイヤの方向性を今回のレースで見えてきました。これをきっちりチームとヨコハマタイヤさんにフィードバックして更に車を良くして、ポテンシャルのある道具を使えるように頑張っていきたい。今回の6位で満足してはダメなんですが、この6位は我々にとって嬉しい6位です。今年一番のレースでした。

今回、ヨコハマタイヤさんのペースが良かったのでそういった意味で今年一番のレースができたと思います。実際のレース内容もいろいろなバトルがあったりして、自分自身も大きなミスもなくベストを尽くせました。ただ同じタイヤの#24が2位なのは嬉しくもあり、悔しくもあり。複雑ですね。 日本に帰ってからもこの好調を維持して、茂木も頑張ります。

良いタイヤを事前に準備してくれた横浜ゴムさんに感謝しています。まだまだセットアップ等で煮詰める所は沢山あります。本来はタイヤ無交換作戦も視野に入れてましたが、リスクが高すぎるとの判断で辞めました。今後は2人のドライバーをもっと活かせるようにエンジニアと相談しながら強いチームを作って行きたいと思っています。始めてのコースでしたがとても素晴らしいサーキットでお客様も合計13万人という凄い人数、来年は表彰台の真ん中に立ちたいですね。その前に最終戦茂木!全力で戦います。有終の美で最終戦を締めくくりたいと思ってますので応援宜しくお願い致します。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
36
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
66 1'26.216 1:37'58.987 BS 47
2
24
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
66 1'25.441 1.980 YH 12
3
12
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
66 1'25.465 6.689 BS 49
4
37
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
66 1'26.537 16.463 BS 56
5
18
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
66 1'26.646 33.849 MI 47
6
19
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
66 1'26.802 35.130 YH 7
7
39
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
66 1'26.652 1'06.957 BS 18
8
100
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
66 1'26.858 1'08.424 BS 17
9
6
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
66 1'26.298 1'10.954 BS 42
10
23
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
66 1'26.443 1'13.327 MI 60
11
1
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
66 1'26.711 1'13.954 BS 39
12
17
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
56 1'25.814 10Laps BS 24
13
46
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
49 1'26.308 17Laps MI 25
8
ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
33 1'26.652 33Laps BS 14
32
Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
25 1'26.699 41Laps DL 12
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)