SUPER GT 第7戦は、秋の気配が感じられる日本を飛び出してタイに舞台を移しChang International Circuitで開催された。今大会はマレーシアに変わって開催される海外戦となるが、新設されたサーキットだけに未知のコースとなった。コースは4.554kmと日本のコースとさほど大差はないが、十勝サーキットを思わせるほど平らなサーキットで、ほぼ、コースの全体が見渡せるほどだ。12個のコーナーから形成されるコースは、第1コーナーがテクニカルな約90度のコーナー。その先、長いストレートを通過してヘヤピンコーナーへと続き、第3セクターでは大小さまざまなコーナーが連なるコースとなっている。後に関口選手は面白いコースで自分の中では得意なコースと話している。日本ではあなり類を観ないニューサーキットに乗り込んだ「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、予選では今シーズン初のQ2に進出し8番グリッドを獲得し、決勝では、ミスターGTこと脇阪寿一と関口雄飛選手の師弟コンビのアグレッシブなレース展開で6位フィニッシュ。
■10月4日(土)【予選:8位/】
□公式予選 天候:天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度:Q1開始時33℃/48℃、Q2開始時33℃/47℃、Q2終了時33℃/45℃
初レースを迎えたChang International Circuit。綺麗な青空が果てしなく広がるタイの平野はさえぎるものはなく、エキゾーストサウンドは遠くまで響き渡るほど広い。初開催の予選は、決勝が始まるのと同じ時刻の15時から300クラスから始まった。そして15分後、GT500クラスの予選が始まったが、19号車「WedsSport ADVAN RC F」が走り出したのはその5分後の15時20分を過ぎたあたりから。Q1のアタッカーは関口雄飛選手だ。コースにいち早く飛び出した24号車がトップタイムをマークしそれをターゲットに2ラップ目には1‘25.631のタイムを叩き出した関口選手は2番手に躍り出た。しかし、そこへライバル達が割り込んできて、コントロールラインをくぐるたびに順位は変動を見せる。関口選手はもう1ラップアタックをかけるが、惜しくもタイムアップできなかったがQ1は7位を獲得し、Q2の切符を手にした。
そしてQ2が16時からオンタイムで始まった。Q2をアタックするのは脇阪寿一選手だ。脇阪選手は早めに19号車「WedsSport ADVAN RC F」に乗り込み戦闘態勢を整え、ピットクルーがその周りを固めた。そして、早々にアタックを開始。ライバルは脇阪選手を追うようにピットから次々とコースへ。Q2は脇阪選手を先頭に始まった。決勝グリッドを決めるQ2はまずはトップタイムが25秒台の戦いといったところか、予選中盤ではコントロールラインを通過するたびにランキングはぐるぐると変わる。19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る脇阪選手も終始に渡り攻め続け1‘26.358のタイムで8位という結果に。明日の決勝グリッドは、今季最上位の8番グリッドを獲得した。
Q2トップは46号車「S Road MOLA GT-R」、2位24号車「D‘station ADVAN GT-R」、3位23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。
■10月5日(日)【決勝:6位】
□天候:曇 | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:34度/52度>中盤:33度/46度>終盤:31度/41度
今年の中で一番のレースをさせていただきました。 車の方も調子よく、関口選手は前半、ものすごい熾烈な争いの中で、初めて今年レースした感じでした。ライバルたちと戦える車とタイヤを与えてもらい感謝しています。関口選手がいいペースで走ってくれたので僕的にはそのペースを見ながら、頭の中でのイメージは未知の領域で走れると思いました。33ラップ目に僕に代わって自分のペースで走ってみたところ、車のバランスもいいし、ブレーキもしっかり踏めたし久しぶりに攻めたレースができました。そういう車とタイヤを与えてくれたチームに感謝しています。自分のペースを掴んでレースをすることによって僕の有利な点が引き出されたと思います。今後のタイヤの方向性を今回のレースで見えてきました。これをきっちりチームとヨコハマタイヤさんにフィードバックして更に車を良くして、ポテンシャルのある道具を使えるように頑張っていきたい。今回の6位で満足してはダメなんですが、この6位は我々にとって嬉しい6位です。今年一番のレースでした。
今回、ヨコハマタイヤさんのペースが良かったのでそういった意味で今年一番のレースができたと思います。実際のレース内容もいろいろなバトルがあったりして、自分自身も大きなミスもなくベストを尽くせました。ただ同じタイヤの#24が2位なのは嬉しくもあり、悔しくもあり。複雑ですね。 日本に帰ってからもこの好調を維持して、茂木も頑張ります。
良いタイヤを事前に準備してくれた横浜ゴムさんに感謝しています。まだまだセットアップ等で煮詰める所は沢山あります。本来はタイヤ無交換作戦も視野に入れてましたが、リスクが高すぎるとの判断で辞めました。今後は2人のドライバーをもっと活かせるようにエンジニアと相談しながら強いチームを作って行きたいと思っています。始めてのコースでしたがとても素晴らしいサーキットでお客様も合計13万人という凄い人数、来年は表彰台の真ん中に立ちたいですね。その前に最終戦茂木!全力で戦います。有終の美で最終戦を締めくくりたいと思ってますので応援宜しくお願い致します。
Po | No | Machine | Driver | Laps | Best Lap | Diff.(km/h) | Tire | WH |
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1 | 36 |
PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG |
中嶋 一貴 ジェームス・ロシター |
66 | 1'26.216 | 1:37'58.987 | BS | 47 |
2 | 24 |
D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A |
ミハエル・クルム 佐々木 大樹 |
66 | 1'25.441 | 1.980 | YH | 12 |
3 | 12 |
カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A |
安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ |
66 | 1'25.465 | 6.689 | BS | 49 |
4 | 37 |
KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG |
伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ |
66 | 1'26.537 | 16.463 | BS | 56 |
5 | 18 |
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E |
山本 尚貴 F.マコヴィッキィ |
66 | 1'26.646 | 33.849 | MI | 47 |
6 | 19 |
WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG |
脇阪 寿一 関口 雄飛 |
66 | 1'26.802 | 35.130 | YH | 7 |
7 | 39 |
DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG |
石浦 宏明 オリバー・ジャービス |
66 | 1'26.652 | 1'06.957 | BS | 18 |
8 | 100 |
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E |
小暮 卓史 武藤 英紀 |
66 | 1'26.858 | 1'08.424 | BS | 17 |
9 | 6 |
ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG |
大嶋 和也 国本 雄資 |
66 | 1'26.298 | 1'10.954 | BS | 42 |
10 | 23 |
MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A |
松田 次生 ロニー・クインタレッリ |
66 | 1'26.443 | 1'13.327 | MI | 60 |
11 | 1 |
ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG |
立川 祐路 平手 晃平 |
66 | 1'26.711 | 1'13.954 | BS | 39 |
12 | 17 |
KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E |
塚越 広大 金石 年弘 |
56 | 1'25.814 | 10Laps | BS | 24 |
13 | 46 |
S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A |
本山 哲 柳田 真孝 |
49 | 1'26.308 | 17Laps | MI | 25 |
8 |
ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E |
V.リウッツィ 松浦 孝亮 |
33 | 1'26.652 | 33Laps | BS | 14 | |
32 |
Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E |
中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット |
25 | 1'26.699 | 41Laps | DL | 12 |