LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN LC500

2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.4 SUGO GT 300km RACE

SUPER GT Rd8「MOTEGI GRAND FINAL」が栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今シーズンの最終戦となる今大会は開幕戦と同じくノーウエイト。そしてレース距離は250kmと短く設定されており、コンディションによってはタイヤ無交換でギリギリ走り切れる距離に設定されている。戦略次第では大逆転劇もあり得る1戦となる。坂東監督率いるLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、予選では、コースコンディションの変化に合わせきれず15位と悔しい結果に。翌日の決勝では、巻き返しを狙い着々とレースを進めて10位までポジションを上げたが、不運なクラッシュで38ラップ目に戦線離脱を余儀なくされ、15位という結果に。運に見放された幕引きとなった。

公式予選

■11月11日(土)【15位】
□公式予選 天候:晴 | コース:ドライ
気温/路面温度 GT500:Q1開始時17℃/23℃、Q2開始時17℃/20℃、Q2終了時16℃/19℃

レースレポート画像2

レースレポート画像3

レースレポート画像4
雲一つない快晴で迎えた予選日。午前中に行われたフリー走行は曇りで寒さが厳しかった。しかし、午後からは透き通るような青空のした、少し汗ばむくらいまで回復し、まずは300 クラスのQ1が始まり14時20分からオンタイムで500クラスのQ1が始まった。

いつものように始まってすぐには動きを見せない500クラス。19号車WedsSport ADVAN LC500のシートでは関口選手がステアリングを握る。Q1が始まって6分が経過したところでいち早く8号車がコースインし、それに続いて各車続々とコースへ。そして、19号車を含めたLEXUS勢はその1分後に全車動きはじめ、12号車と23号車の2台がQ1の残り時間が7分を切ったところでコースイン。やっと役者が出そろった。19号車WedsSport ADVAN LC500を操る関口選手もアウトラップで入念にタイヤを温めアタックを開始する。各車3ラップを数えるころには1分37秒台が出始め、トップタイムを奪いあうようにクルクルとトップが入れ替わる。

関口選手も徐々にタイムを刻み1分39秒066までタイムを上げるが、15位という悔しい結果となってしまう。しかし、チームはこの結果に諦めることなく、明日の決勝に向けて準備を行った。


Q2の結果、ポールポジションは23号車MOTUL AUTECH GT-R、2位6号車WAKO’S 4CR LC500、3位37号車KeePer TOM’S LC500。

決勝レポート

■11月12日(日)【15位】
□ 天候:晴 | コース:ドライ
気温/路面温度 スタート前:16度/23度>中盤:19度/25度終盤:19度/ゴール:24度>14度/18度

レースレポート画像4

レースレポート画像4

レースレポート画像5

レースレポート画像7

秋晴れのツインリンクもてぎは、午前中に吹き荒れた風が落ち着き、最終戦にふさわしい晴れ舞台が整った。お昼には松島基地から飛来した航空自衛隊のF-2による歓迎フライトが行われ、レースに花を添え、そして恒例の警察車両に加え、DTM車両の3台が加わったパレードランが1周行われた後、フォーメーションラップに移行され53周先に見える表彰台の頂点をめざし決勝レースの幕が上がった。しかしスタート前からすでに波乱の展開は始まっており、ポールポジションの23号車とセカンドポジションの6号車が最終コーナーで接触し、両車とも手傷を負った状態でスタートを切った。19号車WedsSport ADVAN LC500のスタートドライバーは関口選手だ。関口選手は最後尾からの追い上げを図り着々とレースを展開していた5ラップ目、6番手の24号車と3番手の6号車が接触し、最後尾に落ちてしまい、19号車 WedsSport ADVAN LC500は順位を2つ上げた。そして7ラップに36号車のイレギュラーなピットインにより、更に順位を1つあげ、12位に。さらに関口選手は後方からの追い上げをはかり、8ラップまでには16号車、64号車をパスし10位にポジションをアップ。
そして周回の1/3を過ぎ、18ラップ目を過ぎたあたりから、各車ピットインに入る。19号車 WedsSport ADVAN LC500も23ラップ目にピットイン。チームは、リヤタイヤのみを交換し最小限のピットタイムで国本選手を戦列に送り出した。12位で復帰した国本選手は再び追い上げにかかり安定したタイムでラップを刻む。そして32ラップには前の24号車がピットに入り、順位を1つあげ11位に。そして64号車が34ラップ目にピットインし、10位となった。が、38ラップ目に、他車と接触、フロントセクションにダメージを受けてしまう。チームはすぐさま19号車WedsSport ADVAN LC500をピットに戻すがダメージが大きく、レースに復帰することは叶わなかった。しかし結果は15位で最下位となるが完走扱いとなり2017年の幕を閉じた。

レースはポールスタートの23号車MOTUL AUTECH GT-Rが一度もトップを明け渡さず、チェッカー。2位37号車KeePer TOM’S LC500、3位38号車ZENT CERUMO LC500。

2017年度のシリーズ成績は19号車WedsSport ADVAN LC500は12位。
シリーズチャンピオンはポイント差で2位の37号車 KeePer TOM’S LC500が獲得し、昨年に引き継きLEXUS勢がシリーズ優勝を飾った。

コメント

今日のウォーミングアップで昨日のフィーリングが悪かったところを改善して良くなったので決勝に向けて楽しみになってきてレースに臨みました。レースがスタートして最初はタイヤを温存して300の集団が来たところでタイヤを駆使してプッシュし前の2台を自力で抜いて、前のスピンとかもあって10位まで上がったんですが、そのころにはタイヤと路面のマッチングが合わなくなってきて、それ以上の上位を狙うことができませんでした。後半、他の車との接触があり当たり所が本当に悪くてちょうど弱い部分に当たってしまい、運が悪いとしか言いようがありません。最終戦なので何とか結果を出せるように頑張ったんですが昨日今日とうまくいきませんでした。しかし、いい時ばかりがレースではないのでこの結果もしっかり受け止めて前に進んでいきたいと思います。
1年間、応援ありがとうございました。

後半のスティントで64号車とのバトルの中で接触してしまって大きくダメージを受けてしまいました。レースペースも厳しかったのですが、早めに64号車を抜いて上位に食い込めるように精一杯走ったんですがチェッカーを受けることができず残念です。1年間、なかなか結果を出すことができず、すごく厳しいく辛いシーズンでした。その中でも速さを見せられたりだとか、タイヤ、車の開発など勉強になったこともたくさんあったので、今後に生かして、また来年強い気持ちで開幕を迎えられるように準備をしようと思います。
1年間、ありがとうございました。

決勝、途中でクラッシュしてしまいチェッカーを受けることができませんでした。最終戦なのにスポンサーさん、ファンの皆さん本当にすみませんでした。今年1年あっという間に終わってしまい、まったく19号車のいいところを見せることができず終了してしまいました。昨年は比較的良い年だったので今年は期待していたんですが本来のドライバーのパフォーマンスを出せず、申し訳ないと思っています。
新車になって得るものも多かったし、スポンサーさん、ファンの方々に支えられて1年間過ごすことができたので、そういう部分に関しては今年沈んだ分、来年は絶対にチャンピオン争いをするぞ!という気持ちが強くなってきました。12月からセパンテストに行くので良いタイヤを作って来年の茂木では笑顔で終われるような1年にしたいと思います。
今回は予選からセットアップに苦しんで決勝も思うようにペースが上がらず、そしてクラッシュしてしまいました。沢山応援いただいたのですが見せることができず心苦しいレースとなってしまいました。今後、この悔しさを忘れずに前に進みたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いたします。1年間、ありがとうございました。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
23
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
53 1'40.077 1:31'44.581 MI
2
37
KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮
ニック・キャシディ
53 1'40.483 6.263 BS
3
38
ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
53 1'40.414 13.353 BS
4
17
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大
小暮 卓史
53 1'40.751 19.962 BS
5
100
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
山本 尚貴
伊沢 拓也
53 1'40.723 20.537 BS
6
46
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正
53 1'40.944 20.857 MI
7
12
カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
53 1'41.159 38.909 BS
8
1
DENSO KOBELCO SARD LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
53 1'41.059 46.745 BS
9
8
ARTA NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
野尻 智紀
小林 崇志
53 1'40.638 1'01.721 BS
10
64
Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
53 1'41.190 1'28.669 DL
11
16
MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
武藤 英紀
中嶋 大祐
52 1'40.669 1 Lap YH
12
24
フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
J.P.デ・オリベイラ
52 1'40.740 1 Lap YH
13
6
WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
A.カルダレッリ
51 1'40.960 2 Laps BS
14
36
au TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
42 1'40.393 11 Laps BS
15
19
WedsSport ADVAN LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
関口 雄飛
国本 雄資
38 1'41.399 15 Laps YH
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)