LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.7 SUPER GT IN KYUSHU 300km : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

灼熱の戦い。安定したレース展開で9位フィニッシュ。貴重なデータを蓄積した。

最終ラウンドをツインリンク茂木に移し開催された第8 戦は、チームにとって集大成といえる決戦となった。第6 戦、第7 戦と2 戦連続で表彰台に上がる実力をつけた LEXUS TEAM WedsSport BANDOH。500 クラスにステップアップを果たし、重ねてき た地道な努力が実を結び、マシンがいい仕上がりを見せ、迎えた最終ラウンドは、ノ ―ウエイトのイコールコンディションでの決戦となるが、19 号車WedsSport ADVAN SC430 は、ノックアウト予選ではQ3 まで勝ち進み6 番手グリッドをゲット。雨の決勝 では、混戦を乗り切り5 位でチェッカーを受ける。 チームポイント&ドライバーランキングを9 位で2012 年のシーズンを締めくくることとな った。

公式予選

■10月27日(土) 【予選 Q3/6位 1’42.159】
□公式予選 天候:晴 | コース:ドライ |
気温/路面温度 Q1開始時20℃/30℃、Q3終了時19℃/26℃

レースレポート画像1

レースレポート画像2

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秋冷の心地よい空気感と透き通った青空のした、午前9時30からフリー走行が行われた。
このところ右肩上がりの19号車WedsSport ADVAN SC430は、このフリー走行でも走り出しから好調な滑り出しを見せた。
マシンをまずドライブした荒聖治選手は、走り出し10分のコメントでは「車のバランスいいよ」とコメントを残しており、そのフリー走行では、1'42.555のタイムで6番手に。予選を占う結果としては、まずまずの結果となった。
そして、ピットウォークを挟んで、14時からオンタイムでノックアウト予選が始まった。
まずは300クラスの予選が始まり、その様子をモニターで伺いながら、戦闘態勢を整えた荒聖治選手がQ1アタッカーだ。
300クラスに続いて14時15分から500クラスのQ1が始まったが、19号車WedsSport ADVAN SC430を操る荒聖治選手を含めてライバル達は一向にコース向かう様子がない。そしてQ1が始まり3分が経過したところで36号車、35号車がコースイン。それに続いて荒聖治選手もピットを後にした。5分を経過したところで全てのマシンが顔を連ね、やっとQ1をアタックすることとなる19号車WedsSport ADVAN SC430は最初のアタックで9番手タイム1’42.501をマーク。この時点でQ2圏内にいたものの、目まぐるしく変わるランキングに11位までドロップすることとなるが、Q2への切符を手にした。
続いてQ2アタッカーはアンドレ・クート選手。Q2では、Q1を勝ち抜いた11台から7台に絞り込まれることとなるが、アンドレ・クート選手は見事にこれを攻略し3番手タイム1'42.141を叩きだしピットに19号車WedsSport ADVAN SC430を戻す。そして、タイムを出した喜びをピットクルーと抱き合って喜びQ3へのタスキを荒聖治選手につないだ。
いよいよQ3セッションへと駒を進めた19号車WedsSport ADVAN SC430は荒聖治が最後のアタッカーだ。Q3セッション開始は牽制し合うような静かなサーキットに応援団の声だけが響くような状況。
そして、静寂を破るように残り時間7分が経過したところで、ライバル達は次々とコースへ。これに続いて19号車WedsSport ADVAN SC430もゆっくりとピットロードからコースインしアタック開始。精鋭7台による決着は目まぐるしく変わるタイミングモニターに映し出されるが、19号車WedsSport ADVAN SC430は1'42.159のタイムで見事に5番グリッドを獲得した。
最終戦のポールシッターは、同じLEXUS勢の38号車ZENT CERUMO SC430、2位は同じくLEXUS勢の6号車ENEOS SUSTINA SC430、3位23号車MOTUL AUTEC GT-R。

コメント

 

 

 

決勝レポート

■10月28日(日)決勝【5位】
□天候:雨 | コース:ウエット |
気温15度 | 路面温度18度

レースレポート画像4

レースレポート画像3

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今シーズンを締めくくる決勝日はまたもや雨となった。朝一は薄日が差していたものの弱い雨が路面を叩いた。しかし、その雨も9時からのサーキットサファリには止んだが、午後からの決勝レースには、雨になるため、そのためのタイヤマネージメントとピットシミュレーション、さらには最後のマシンセッティングなど慌ただしく行いながらも、9時15分からのフリー走行では、アンドレ・クート選手が1’43.373でトップタイムをマークし、決勝への弾みをつけた。
そして、ピットウォークを挟み、12時55分から雨がそぼ降る中、スタート進行が行われた後、14時に最終戦の幕が上がった。
この頃になると雨はだいぶ小降りになるが、セーフティーカーが2ラップを先導したのち3ラップ目には戦列を離れ、実質的にレースが始まった。
レースが開始された1コーナー侵入でウオータースクリーンの中に消えていく19号車WedsSport ADVAN SC430は、グリッドどおりのオーダーでポジションをキープ。しかし4ラップ目にはもつれるレースに9位にドロップしてしまう。
だが、タイヤコンディションが徐々に上がってきくるにつれ、5ラップ目には7位、6ラップ目には6位にポジションを回復し、11ラップを超えたころには怒涛の追い上げで3位にポジションアップ。
そして、前を行く1号車に迫る勢いを見せるが、ポジションを上げるまでには至らず、レースの折り返し地点にきてもそのオーダーは変わらず、トップは38号車、1号車、19号車WedsSport ADVAN SC430.これに続いて、7秒後ろにダンロップユーザーの32号車という図式でレースを展開。しかし、ピットインするチームが出始めるとレースは動き始める。
33ラップ目に2位の1号車がピットイン。続いて34ラップ目に19号車WedsSport ADVAN SC430がピットインし、後半戦を荒聖治が担う。
そして翌35ラップ目にはトップの38号車がピットイン。ここでトップの38号車、1号車、39号車がタイヤ無交作戦でピットタイムを最小限に抑え、32号車も2輪だけタイヤを交換。しかし、19号車は後半戦を見据えた作戦でタイヤを4輪交換しピットアウト。
一連のピットインが済んだ頃には、トップは変わらず38号車が死守し、19号車WedsSport ADVAN SC430は、5位にポジションを置くことになる。トップを含めたライバル達は、レース終盤が近づくにつれ、ラップタイムが落ちてくる。
荒聖治選手はニュータイヤを武器にレース後半の荒れた路面を攻略しながら追い上げを図るが、後半戦、レースが大きな動きを見せることなく、19号車WedsSport ADVAN SC430は5位でチェッカーを受けることとなり、2012年のSUPER GTシリーズに幕を閉じた。
最終ラウンドの優勝は、ポールtoフィニッシュで38号車ZENT CERUMO SC430、2位1号車S Rord REITO MOLA GT-R、3位32号車EPSON HSV-010となった。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、最終ラウンドを終えて、シリーズランキング9位。昨年のランキングが13位。成長が目覚ましいシーズンとなった。

コメント

前回の2戦で表彰台に上がれるレースでしたので、いい感触で今回のレースに臨みました。全てのマシンがノーウエイトということで開幕戦と同じ状態ですので、難しいレースになるかと思っていました。しかし、予選では6位、決勝では5位。上位でレースができたのは、チームが良くなってきた証拠。レースは今考えれば、もっとピット戦略を考えればよかったのかもしれませんが、でも大きなミスもなくチェッカーを受けられたし。安定して戦える力がついてきたので、来年につながると思っています。1年間、有難うございました。

僕のスティントは、走り始めにタイヤが温まりにくくポジションを下げましたが、徐々に速いペースで攻められるようになり、3位まで浮上し、その順位のままセイジにバトンタッチすることができました。残念ながら戦略的にライバルに勝てず5位フィニッシュに甘んじましたが、最終戦でポイントを獲得できたことは良かったですね。本当に多くのファンの応援に背中を押されながらシーズンを闘うことができました。有難うございました!

5位でした。 結果から言いますとタイヤ無交換でもいけました。しかし、僕の判断で勝負に出ました。もし?雨が強くなってれば・・・と思ったのです。なので僕の采配ミスです。タラればが無い世界なので今後に生かします。ノーウエイトでの予選6位は横浜ゴムの進化と荒の開発能力と横浜ゴムのスタッフのがんばりとメカニックの的確な作業と後半速いクートと応援してくれるファンの皆様の力だと思っております。フリー走行のトップタイムはレースでは使わないソフト方向のドライタイヤでした。何事もトップは良いですね。チーム力はシリーズ9位ですが良い方向に進んでいます。レクサスの中でもチームポイントでトムスに2ポイント差まで詰める事が出来ました。今後は500の中でもっと存在感が出せるよう精いっぱい努力していきたいと思います。JAF GPはクートの代わりにマリーノ・フランキッティが走ります。富士は調子が良いので表彰台に上がりたいです。 今後とも応援よろしくお願いします。1年間ありがとうございました。

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
1:44'17.503531'52.550BS
21S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
0.138531'52.380MI
332EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
10.450531'51.792DL
439DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
24.682531'52.467MI
519WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒  聖治
アンドレ・クート
29.570531'52.500YH
623MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
ミハエル・クルム
1'02.600531'53.019BS
718ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
1'03.547531'53.881BS
836PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
1'10.912531'53.644BS37
9100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
1'13.025531'53.749BS
1012カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
1'20.210531'53.526BS
1124D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
1'32.666531'53.531YH
126ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1'33.320531'53.216BS
138ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
1Lap521'53.873BS
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)