LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

灼熱の戦い。安定したレース展開で9位フィニッシュ。貴重なデータを蓄積した。

灼熱の地、マレーシアで今年もSUPER GT Round3が開催された。
唯一の海外戦として定着している今大会はSUPER GTの先駆けであるJGTCが2000年にオールスター戦形式として初開催し、02年からシリーズ戦に加わった。
03年は当時アジア地域を襲ったSARSの影響で中止されたが、04年に再開し毎年恒例のイベントとして定着している。 前回のRd2 富士から約一ヶ月後。
チーム力で完走を果たしているのもの13位と、思うように結果が出せなった「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」だが、迎えたセパンラウンドでは、予選、決勝共に9位とシングルポジションを獲得し貴重なデータを蓄積した。

公式予選

■6 月9 日(土) 予選【9 位 1’57.885】
□天候:曇|コース:ドライ

レースレポート画像1

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昨晩降った雨の気配が残るセパンサーキットはどことなく湿った空気感を漂わせ、セパンにしては涼しくさえ感じる朝を迎えた。しかし、予選が始まる10時には、熱帯地方独特の蒸し暑さに変わりがなかった。
予選の前に行われたフリー走行は10時からオンタイムで始まり、アンドレ・クート選手が19号車「WedsSport ADVAN SC430」のステアリングを握り、1年ぶりのコースを確かめるように走行し、セッティングを煮詰めていく。
そして、4ラップ目に1'56.695のタイムで2番手につける。セッション終了したときには6番手にポジションを置き、幸先の良いスタートを切った19号車「WedsSport ADVAN SC430」。そして、坂東監督を中心にQ1に向けての作戦が練られた。「曇り空」ということもあり雨の心配、それにマレーシア独特の混乱が多い予選やレースの心配もあり、Q1が始まってすぐにマシンをコースへ送り出した。
Q1はスーパーラップに進出するトップ10を決める大事なセッションだ。その大事なセッションを任されたのは、アンドレ・クート選手。先陣を切って飛び出した19号車「WedsSport ADVAN SC430」をライバルたちはピットで見守り、5分後にコースへ入っていた。しかし19号車「WedsSport ADVAN SC430」は不運にもアタックラップにコースへ入ってきたライバル達にひっかかってしまうが、1’57.172で暫定トップに立つ。アタックラップに、思うようなタイムが出せずに、一時は落胆したが、後から入ってきたライバル達がアタックをかけようとした周回に、1台のマシンがエンジンブローし、そのため赤旗中断となってしまう。まだまだアタックの途中というマシンが多く、その回収作業が終了し予選が再開したものの残りは4分ほどと僅か。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、余裕のタイムではなかったが、その後の成り行きをピットで見守り、Q1が終了した時には、3番手タイムという結果に。
運を味方につけた19号車「WedsSport ADVAN SC430」はスーパーラップへの切符を獲得した。このセッションのトップは、38号車「ZENT CERUMO SC430」、2位36号車「PETORNAS TOM’S SC430」、3位19号車「WedsSport ADVAN SC430」とLEXUS勢が上位を飾った。
続いて17:09から行われたスーパーラップでは、Q1で10位だったマシンから出走する。
19号車「WedsSport ADVAN SC430」は8番目に荒聖治選手がアタックを開始した。荒選手の前に出走した7台のトップタイムは、18号車「ウイダー HSV-010」が出した1’55.321だ。このターゲットタイムを目指しアタックを渾身のアタックをかけるが、おしくもターゲットタイムには届かずスーパーラップの結果は9番手となった。
スーパーラップのトップは、18号車「ウイダー HSV-010」、2位38号車「ZENT CERUMO SC430」、3位23号車「MOTUL AUTECH GT-R」という結果に。

19号車「WedsSport ADVAN SC430」は中盤グリッドからのスタートとなるが、好レースを期待したい。

コメント

 

 

 

決勝レポート

■6 月10 日(日)決勝 【9 位】
□天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:33度/51度>終盤:32度/44度

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決勝をむかえた朝は、レースウイークに入りもっとも暑く、太陽全開といった感じの晴天。太陽とアスファルトからの熱気で、いつもなら蒸し暑いセパンサーキットだが、この日だけはカラッとした暑さが怖いくらいだ。
さてスケジュールは、国内と少々違い、朝のフリー走行の前後にサーキットサファリが組み込まれた。サーキットサファリとはいえ、貴重な走行枠が増えたことには変わりなく、余すところなく設定された走行枠を、レースシュミレーションと最後のセッティングに費やした。
そして、16時、やっと暑さもひと段落したころ決勝の幕は上がった。300Kmレースのスタートドライバーはアンドレ・クート選手。アンドレ・クート選手は、1ラップのフォーメーションのち、スタートという場面で、なぜかもう1ラップのフォーメーションが入ってしまい、拍子抜けするようなスタートになったが、2ラップ目のフォーメーションが終わった後、レッドシグナルからグリーンシグナルに。全車エキゾーストサウンドを響かせながら、ホームストレートを通過し、入り乱れながら1コーナーへ侵入。アンドレ・クート選手はイン側にラインを取り、1コーナーを立ちあがる。そして、緊張のオープニングラップをポジションキープで走行し、2ラップ目には7番手にポジションを上げてレースを展開し、順調に走行を重ねる。
しかし18ラップ目からペースが落ち込み、20ラップを数えるころにはライバル達の追い上げが厳しく12位にポジションダウン。レースは54ラップに渡り、後半が厳しくなるが、早めのピットインを決行し22ラップ目に19号車「WedsSport ADVAN SC430」はピットイン。
後半戦は荒聖治選手に託された。荒聖治選手が戦列に戻った時点で14位とポジションを落とすが、他車がピットを済ませた27ラップ目にはポジションを12位に回復し、安定したタイムでレースを展開する。そして、レースも終盤に近付いた44ラップ目には、300クラスのクラッシュに巻き込まれた36号車とメカニカルトラブルに見舞われた1号車が戦線離脱してしまう。
レース終盤の混乱により10位にまでポジションを上げた荒聖治選手は、後半まで安定したラップでそのまま最終ラップまで走り切り、10位でフィニッシュラインをくぐった。
しかしレース終了後、8位でフィニッシュしたマシンが30秒加算のペナルティーを受けたため、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は9位に上がり、灼熱のレースに幕を閉じた。灼熱のレースを制したのは、18号車「ウイダー HSV-010」、2位38号車「ZENT CERUMO SC430」、3位6号車「ENEOS SUSTINA SC430」。

コメント

1月のテストとコンディションが全然変わってしまって難しいレースウイークになりました。 予選に向けて、テストの時のようなマシンの状態に近づけようとしましたが、あのときのフィーリングが取り戻せずに思うようなタイム出せずに残念でした。レースは、安定して走り、コントロールしましたが、もう少し速く走らないとトップにはいけない。昨年よりは良くなってきていますが、足りない部分もあるので、今後もベストを尽くします。

序盤はマシンバランスも良く、レースを楽しめましたが、後半が厳しくなり、ポジションをキープできませんでした。次のSUGO大会(7月28~29日)では色々なデータを生かして頑張っていきたいと思っています。引き続き応援をよろしくお願いします。

悔しいですね。予選は運があったのですが、決勝は全てにおいて足りないものが多すぎる。 今の状況は歯車が1個合わない感じです。他のSC勢は重い中、強いレースをしていました。次戦より12年仕様にアップデートしますので、少し戦闘力のあるマシンになります。後はヨコハマタイヤのポテンシャルを生かせばSOGOでは上位に食い込めると思っております。今年は勝負の年ですのでもっとチーム一丸となって全開で挑みます。今後とも応援よろしくお願いします。

PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTireWH
118ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
カルロ・ヴァン・ダム
1:47'52.531531'58.118BS12
238ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
3.016531'58.631BS46
36ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
9.642531'58.429BS2
439DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
20.570531'59.127MI44
512カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
37.488531'59.295BS14
6100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
45.998531'59.462BS60
717KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
46.886531'59.711BS32
823MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
ミハエル・クルム
1'05.203531'59.637BS38
919WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒  聖治
アンドレ・クート
1'17.056531'59.915YH
1035KeePer Kraft SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
国本 雄資
アンドレア・カルダレッリ
56.903+30531'59.326BS
1132EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
2Laps512'00.289DL
128ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
小林 崇志
7Laps462'00.137BS10
1336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ロイック・デュバル
9Laps441'59.403BS28
141S Road REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
9Laps441'58.642MI14
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)