TGR TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN GR Supra

2018 AUTOBACS SUPER GT Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE

SUPER GTの2020年シーズンはGT500がCLASS 1規定車両となり、トヨタ、ホンダ、日産の3メーカーが新車を投入し、オフシーズン、そして4月の開幕戦から熾烈な争いが起こり、盛り上がることが目に見えていた。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、3月に行われるはずだった公式テスト富士が中止になるとそのままレースの日程も延期となっていた。
5月末に緊急事態宣言が解除され、6月に延期となっていた公式テスト、レースの新たな日程が発表されると、GTアソシエイション、各エントラントが2週間前からの検温や問診票などの協力し、各チームの人数も制限し、無観客の中ようやく開催された。
レーススケジュールも感染リスクを下げる為に通常より短いスケジュールとなり、土曜日に車検、公式練習、日曜日に予選、決勝という変則的なもので行われた。

■公式練習7月18日 (土)
天候:曇り
コース:ドライ
気温/路面温度:開始(17:15)20度/22度、中盤20度/22度、終了20度/21度

3ヶ月遅れでのWedsSport ADVAN GR Supraのレースデビューとなる公式練習がいよいよ行われるかと思っていたものの、梅雨前線の影響により直前まで降り続いていた雨、そして霧の影響でスタートが遅れるという状況でスタートした。
コース、パッドックに覆っていた霧がようやく晴れ17:15にコースオープンし、待ちわびた44台のマシンが一斉にコースイン。翌日の公式予選、決勝へ向けて走行を重ねていく。
19号車はところどころ濡れた路面が残っていたものの、国本選手が乾きだしていたコースに合わせドライタイヤで走り出した。しかし、セッティングやタイヤの確認の出来るほどの状況ではなかった為、翌日の予選とレースの後半スティント用に向けてアウトインでタイヤの皮むきなどを進めていった。
しばらくするとコースの周りは霧が残り、これ以上濃くなると赤旗になる可能性もあったが、路面の状況は良くなり、予定通り、マシンのセッティングを進めていく。
1時間ほど走行したところで、宮田選手とドライバー交代をし、残りの時間はピットには入らずレースを見越し、ロングペースの確認をおこなった。
10分間のGT300の占有走行を挟み、18:25にGT500の占有走行が始まった。
翌日の予選時間の天気予報が雨の為、状況によっては予選が中止になり、公式練習のタイムが決勝のグリッドになるという通知が出ていた為、各車予選を想定したアタックモードで出走していく。
19号車 WedsSport ADVAN GR Supraは宮田選手がステアリングを握り、ゆっくりとタイヤに熱を入れ、5周目にアタックに入る。各セクターそれまでのベストを更新し、1’28.199を叩きだす。しかし、このラップに四輪脱輪があり残念ながらセッション前半に出していてた1’29.545がベストタイムとなり14番手で終えた。

公式予選

■7月19日 (日) 【12位】
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始23℃/34℃、Q2開始24℃/34℃、Q2終了25℃/35℃(GT500時のもの)

レースレポート画像1

レースレポート画像2

レースレポート画像2

前日の夜から降っていた雨は朝には上がったが、ウェット宣言が出されていた。2組に分かれ行われたGT300の予選が終わるころにはレコードラインは乾きだし、少し青空も見えだした中、10:03から行われたGT500のQ1予選には19号車はドライタイヤを選択し宮田選手がアタックをした。
GT300の予選が2組に分かれる場合は10分間と通常の予選よりは短くなる為、いつものようにピットに長時間とどまることなく各車コースインしていく。
19号車は40秒ほどたったところで、5台目にコースイン。その後、他車両も続々と走り出し、10:06には全車コースインをした。
前日の占有走行の時と同じく、5周目にアタックする為、慎重にウォームアップをしていき、残り時間が1分に1’27.697を出し、暫定6番手。各車タイムを上げていき、カットラインが27秒台前半の激しい展開となり、再度のアタックをしていたが、タイムを更新する事が出来ず、12番手となりQ1を突破する事は出来なかった。
Q1の結果は、8-100-3-37-16-38-39-36(以下順位確定)17-23-14-19-64-12-24の順となりました。
Q2は残り1分にトップタイムをたたき出した37号車のタイムを更新するマシンは現れず、ホームコースでGR Supraがポールポジションを獲得した。2番手はQ1でもコースレコードを出した8号車、3番手は36号車と上位3台は全てコースレコードを上回る予選となりました。
予選結果は、37-8-36-100-38-39-3-16となりました。

コメント

予選は10番手でした。
想定していた路面温度より路面温度が低かった為、予選に使用したタイヤは決勝向きでした。
ギリギリの所でQ1敗退となりましたが、決勝の天気は全くわかりません。
明日はチーム一丸となって1台1台確実にパスをして表彰台目指して頑張りたいと思います。

かなり厳しい感じだったのですがGR Supra勢の中ではタイム差もあまりなく、コンマ1、2秒のところでQ1突破とはなりませんでした。ミスなくベストは尽くしました。
決勝は国本選手とチーム一丸となってヨコハマタイヤと共に戦います。

経験させてあげる事で自信がつくと思い宮田選手で申請しました。
路面温度や路面状況が気になる所でしたが、ドライで行けました。想定温度とは違いましたので12番手という結果になってしまいましたが色々な事を考えると伸び代はあったので悔しかったですが、すぐに決勝のプランをチームで組みました。
GR Supraのデビュー戦、37号車がポールポジションだったので悔しい反面、嬉しさもありました。TRDをはじめ開発の方々の努力が報われた瞬間でした。
素晴らしいマシンを武器に今後も頑張ります。

決勝レポート

■7月19日 (日)【9位】
□天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:26度/39度>中盤:26度/39度>終盤:26度/34度

レースレポート画像4

レースレポート画像5

レースレポート画像7

レースレポート画像7

午前中に行われた予選により12番手からスタートとなる19号車WedsSport ADVAN GR Supraはチーム5年目の国本選手がスタートドライバーで決勝を戦う。
決勝前のウォームアップ走行を終え各車スタートグリッドに着くころには、ここのとろずっと雨模様だったのが嘘のように晴れわたっていた。
新型コロナウイルスの影響により無観客開催の為、グランドスタンド、グリッドにいつものように観客がおらず静かな中、開会宣言等もビデオメッセージにてオープニングセレモニーが行われた。
15:00に青空のもとフォーメーションラップが始まり、いよいよ3ヶ月遅れのレースが幕をあけた。
混乱はなく全車綺麗に1コーナーに飛び込み静かなスタートになるかと思われた直後、100R外側でリアセクションが大きく破損した12号車の衝撃的な映像が映し出された。
2周目にセーフティーカーが導入されるが、直前に19号車は1つ順位をさげて13番手となっていた。
6周目にセーフティーが入りリスタートされると今度は順位を大きく変動することなく周回を重ねていく。
前を走る24号車のすぐ後ろにつけ、オーバーテイクの瞬間を狙う。12周目のセクター3にて24号車をオーバーテイクし12番手にポジションをもどした。そのまま3秒前を走る23号車を狙って行く。19周目に1’31.065で自己ベストを出すと続く、20周目にもさらに自己ベストを更新し迫っていく。
レースの1/3を過ぎた23周目からNSX勢を中心にピットインするマシンが出始めた。19号車も当初は早めにピットインも考えていたが、1’31前半のペースで走り、国本選手からも「まだこのペースでいける!」と無線が入り、チームはピットインのタイミングを伸ばす決断をした。
31周目には19号車と3号車を除く全車がピットインを済ませるものの、19号車はそのままのペースを刻み続けた。
タイヤを最後まで使い切り、レースの半分となる33周目にピットイン、タイヤを4輪交換、給油、ドライバーを宮田選手に交代し、10番手でコースに復帰した。
その直後にセクター3にてGT300の車両がコース上に止まってしまった為、再びセーフティーカーが導入された。
43周目にリスタートし、19号車はそのまま前のポジションを狙っていく。48周目には1’30.609でベストラップを更新しながら23号車に一気に迫り、そのまま49周目の1コーナーでインに飛び込み一気にオーバーテイクし、9番手にあがった。
残り周回も少ないが、さらにポジションを上げるべく1’31前半で追撃していく。前を走るマシンも同じようなペースで逃げなかなか縮まらなかったが60周を過ぎるとジワジワと相手のペースが落ちだし迫っていった。
その後ギャップが3秒差のところまで詰めていったものの、抜くまでは至らず66周目に9位にてチェッカーを受けた。
レースは2度のセーフティーカーが入り、その度にタイム差がリセットされるが、ポールポジションの37号車が一度もトップを譲ること無くチェッカー。2位は序盤に2位に躍り出て、何度かの2位争いを制した36号車。3位は14号車、以下38-39-100-3-8-19-24-23-16-64となりGR Supraが上位を占めた。
次戦のRd1と同じ富士で行わる為、今回のレースを教訓に、表彰台のトップを目指し、爆走していきます。
皆様のご声援、誠にありがとうございました。

【Racing Project BANDOH has opened a YouTube channel 】
レーシングプロジェクトバンドウのYoutubeチャンネル誕生。
サーキットの興奮をダイレクトにお茶の間にお届けします。
是非、チャンネル登録を!!!
https://www.youtube.com/channel/UCDTRz5QdXviv6VLLJLrDrCw/videos

コメント

開幕戦9位でした。今回はドライバーもチームもミスなく戦ってポイントを取ることが出来ました。
9位でしたが今回の状況では最大限の結果だったかと思います。
しかし、他のGR Supra勢は上位にいるので、まだまだ詰めなければいけないところがあるので、第2戦まではそこを少しでも埋められるようにしっかりと準備をし、表彰台そして優勝を狙って精一杯戦っていきたいです。
応援ありがとうございました。

開幕戦決勝を無事に終えることが出来ました。いろんな波乱のあったレースでしたが、なんとか9位でポイントをとることが出来ました。僕のGT500のデビュー戦は、公式練習から色々とありました。決勝でもセーフティーカーや、今まで履いたことのないタイヤなど様々なことがありましたが、僕としても沢山得るものがあり、次戦に活かせるものが見つかったと思います。次戦ではさらに上、優勝目指して頑張りたいと思います。
今回の自己評価は60点いかないぐらいで、まだまだ低いところなのでさらにここからレベルアップして100点、そしてそれ以上を目指して頑張ります。
次戦も応援よろしくお願い致します。
今大会は応援ありがとうございました。

国本選手にスタートドライバーを託しました。
序盤は燃料を積んでいて前にマシンがいると苦しい場面もありましたが、想定しているタイムでコンスタントに完璧な仕事をしてくれました。
若干スタッフのチーム内ポジションに変更があった2020年ですが、全て無事に作業を終え、宮田選手にバトンを繋ぎました。国本選手よりさらに速いペースで前に追いつかないといけない状況だったので宮田選手は一度も履いたことのないタイヤで走ってもらい、データは収集出来ました。国本選手や宮田選手にもう少し速いペースで走ってもらえるようにマシンセットアップ、タイヤ開発を進めます。
結果は9位とGR Supraで上位6位独占というわけにはいかなかったですがチームスタッフ全員が団結した結果ポイントを獲得する事が出来ました。
宮田選手も国本選手同様ミスなく完璧な仕事をしてくれました。
もちろん順位には満足はしていませんし、残り7戦を狙いに行きます。
しかしこのような状況の中、レースが出来、ホッとしています。
そしてパートナー企業の方々には感謝しかありません。また、画面越しに応援してくださったファンの皆様、ありがとうございました。開幕戦の結果を見る限り、GR Supraの強さを証明できたと思います。
次戦以降は19号車がレースの中心にいきたいと思っていますので今後はもっと努力致します。
今後とも応援の程、宜しくお願いします。
沢山の応援ありがとうございました。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
37
KeePer TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
平川 亮
ニック・キャシディ
66 1'29.086 1:53'16.252 BS
2
36
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
66 1'29.351 5.117 BS
3
14
WAKO'S 4CR GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
大嶋 和也
坪井 翔
66 1'29.601 7.345 BS
4
38
ZENT GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
66 1'29.587 10.278 BS
5
39
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
中山 雄一
山下 健太
66 1'30.313 21.534 BS
6
100
RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX-GT / HR-420E
山本 尚貴
牧野 任祐
66 1'29.478 24.700 BS
7
3
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
平手 晃平
千代 勝正
66 1'30.517 31.091 MI
8
8
ARTA NSX-GT
Honda NSX-GT / HR-420E
野尻 智紀
福住 仁嶺
66 1'29.619 33.634 BS
9
19
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500 / RI4AG
国本 雄資
宮田 莉朋
66 1'30.609 37.412 YH
10
24
リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
高星 明誠
ヤン・マーデンボロー
66 1'31.191 1'03.505 YH
11
23
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
65 1'30.611 1 Lap MI
12
16
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT / HR-420E
武藤 英紀
笹原 右京
63 1'30.133 3 Laps YH
13
64
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT / HR-420E
伊沢 拓也
大津 弘樹
62 1'31.371 4 Laps DL
17
KEIHIN NSX-GT
Honda NSX-GT / HR-420E
塚越 広大
ベルトラン・バゲット
28 1'29.783 38 Laps BS
12
カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20B
佐々木 大樹
平峰 一貴
0 BS
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)