LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2016 AUTOBACS SUPER GT Round4 SUGO GT 300km RACE

SUPER GT 第5戦が富士スピードウェイ(静岡県)で行われた。
前回の第4戦菅生では、表彰台争いにしのぎを削るが、悔しくも5位に終わってしまった19号車WedsSport ADVAN RC F。苦汁をなめた一戦となってしまった。そして第5戦は苦手意識の高い富士スピードウェイ。19号車が苦手とするこのサーキットをどう攻略するかが勝利への鍵となるが、またもや苦戦を強いられることとなった。予選では、LEXUS勢の中で唯一Q2へ進んで8位。決勝では、思うようなレース展開ができずに苦しむが、粘りの走りをみせ10位でゴール。苦しいながらも着実にポイントをつかみ取り、連続ポイント獲得数を14戦に伸ばした。

公式予選

■8月6日(土)
□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1(GT500)開始時33℃/48℃、Q2(GT500)開始時32℃/47℃

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レースレポート画像3

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夏休み真っ盛りの富士スピードェイは、朝から気温がぐんぐん上昇し、予選が始まる14時には33度に達した。そして、14時25分から300クラスのQ1から始まったが、10分ほどで赤旗中断となった。すぐに再開されたが、500クラスのQ1は14時51分から6分遅れで始まった。朝のフリー走行で、富士スピードウェイの感触を確かめた19号車WedsSport ADVAN RC F、の結果は9位。Q2に手が届くか届かないかの瀬戸際のタイムだ。そして大事なQ1のアタックドライバーは長いミーティングの末、国本選手が抜擢された。国本選手は緊張の面持ちでQ1をアタックすることに。いつものように定刻通りにアタックするライバルは1台も現れず、静まり返るコースにエキゾーストサウンドが響いたのはQ1開始から5分後。まずは24号車がコースへ向かった。これを追うように国本選手もコースイン。1ラップごとにタイムを更新し、残り2分を切った時点でトップは、1分28秒台をマーク。この時点では19号車WedsSport ADVAN RC Fは14位にランキング。しかしトップタイムを追うようにアタックをかけた国本選手は4ラップ目に1分29秒596のタイムで一気に7位までジャンプアップし、Q2へつないだ。この時点で、LEXUS勢は19号車WedsSport ADVAN RC F1台のみがQ2へ進出した。
そして、Q2は、15時36分から12分間で行われる。いつもならば、開始早々にはアタックをかけないが、予選を見据えた固めのタイヤを選んだチームはウォーミングアップを入念に行うためQ2開始早々に関口選手をコースへ送り出した。そしてその3分後に24号車がコースインし、その1分後に全車がコースイン。ポールポジションをかけたタイムアタックが始まった。最後の1ラップに勝負をかけるQ2は終盤に向うにつれトップタイムがクルクルと入れ替わり、関口選手も5ラップ目に1分29秒965のタイムを出し、暫定2位にランキングされるが、6周目、再度アタックをかけたが、5ラップ目のタイムがベストラップとなった。トップタイムにはわずかに届かず、8位にランキング。明日の決勝は追い上げを期待するポジションとなった。
ポールポジションは12号車カルソニックIMPUL GT-R、2位S Road MOLA GT-R、3位1号車MOTUL AUTECH GT-Rとニッサン勢が並んだ。

決勝レポート

■8月7日(日)
□天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:33度/54度>中盤:31度/51度>終盤:32度/48度

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レースレポート画像7

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真っ青な空の下、富士スピードェイに集結したレースファンは3万人を超えた。昨日の予選で8番グリッドを獲得した19号車WedsSport ADVAN RC Fのスタートドライバーは国本選手。いつものように警察車両と白バイ隊が交通安全を呼びかけるパレードラップから走り出した。パレードラップの後、フォーメーションラップから、最終コーナーを立ちあがり、蜃気楼が揺らめく彼方からモンスターマシン達が姿を現した。次第に大きくなる姿とエンジン音。そしてコントロールラインのレッドシグナルがグリーンに変わった瞬間、3万人のレースファンが見守る中、第5戦の幕が上がった。
オープニングラップは牽制しながらもおとなし目なスタートを切った500クラス。19号車WedsSport ADVAN RC Fのステアリングを握る国本選手も、ポジションキープ(8位)でレースを展開。しかし5ラップ目には早くも15号車がトラブルのため戦線離脱し、7ラップ目には前を行く24号車もトラブルを抱え、相次いでピットへ。19号車WedsSport ADVAN RC Fは6位にポジションをアップ。レースは淡々と進んだかのように思えたが、各所でマシントラブルで後退を余儀なくされるマシンが序盤から目立ち始めた。19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る国本選手はライバルが離脱する姿を尻目に冷静にレースを展開。ポジションを死守しながらレースは18ラップを数えた1コーナー立ち上がりで300クラスのマシンのボンネットが飛んでしまうアクシデントが発生。この処理にセーフティーカーが入る。チームの作戦では最低周回数の24ラップでピットインすることを決めていたが、思わぬアクシデントで、ピットのタイミングが難しい状況になってしまった。関口選手もレースの状況に備えて、戦闘態勢を整え状況を見守る。そして、セーフティーカーは22ラップ目にホームストレートで隊列を組みなおすと、再度セーフティーカー先導で走り出した。そして2ラップほど走った後、コースはクリアと判断され、セーフティーカーは退場しレースはリスタートされた。これと同時にピットレーンもオープンし、当初の予定通り19号車WedsSportADVAN RC Fはピットイン。素早いピット作業で国本選手からバトンを受け取った関口選手を戦列へと送り出した。この時点でピットに入ったのは19号車、8号車、64号車の3台のみ。他のライバルはレースを続行した。そして、ピットアウトした時点で11位にポジションを構えることとなった19号車WedsSport ADVAN RC F。26ラップ目には10位へ、29ラップ目には9位へポジションをアップしレースを展開。レースも中盤に差し掛かった30ラップを超えたころにはライバルのピットのタイミングも手伝い、8位にまでポジションを上げるが、思うようにペースが上がらず、苦戦を強いられライバルとの激しいポジションを展開するが追い上げが厳しく10位までドロップしてしまう。しかし、関口選手は着実にレースを展開し、19号車WedsSport ADVAN RC Fをゴールへと導き、ポイント連続獲得数を14戦に伸ばした。

コメント

結果10位。非常に厳しいレースでした。ペースは悪かったですが意地を見せられたかと思うし自分のひとつのテーマであるやるときも、やられる時もお客さんが喜んでくれるレースを見せられたかと思います。苦しいレースでしたが10位でフィニッシュしたので、これで14戦連続ポイントゲットです。チームのみなさんの努力の結果だと思います。クラッシュだとかトラブルなど多発する中で14戦もノートラブルでレースできたことを感謝しています。ありがとうございます。次の鈴鹿は3週間後です。ミーティングをしっかりして良くなかったことを次に生かせるように頑張ります。今後も応援よろしくお願いします。

凄く厳しいレースで、他車と比べてペースが上がらず。僕は24周のミニマムでピットインしたんですが、後半は固いタイヤで走ったんですがやはりあまりペースがよくなくて。予選8位から10位に順位を落としてのゴールとなってしまいました。戦って課題も見えてきたので今回のデータを元にもっと強くなって鈴鹿で戦いたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。

厳しいレースでした。ドライバー2人は負担が大きかったと思います。序盤は国本選手が関口選手よりソフトタイヤで行き、後半は関口選手が固いタイヤでスタートしました。ピットワークも問題なかったんですが思った以上にペースが上がらず、尚且つ他車が思ったよりタイムが落ちなくて。淡々とポジションをキープする結果となりました。苦しいレースでしたがポイントを取れてチーム的には前向きにとらえて残りの鈴鹿、タイそして茂木につなげられるように頑張っていきます。応援ありがとうございました。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
12
カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
66 1'30.687 1:51'53.223 BS 14
2
17
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
小暮 卓史
66 1'31.361 25.424 BS 10
3
100
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
66 1'31.253 28.650 BS 4
4
1
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
66 1'31.420 28.940 MI 84
5
36
au TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ニック・キャシディ
66 1'32.246 30.831 BS 22
6
8
ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
66 1'31.560 36.730 BS 10
7
38
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
66 1'32.336 45.837 BS 32
8
39
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
66 1'32.339 49.017 BS 68
9
6
WAKO'S 4CR RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
A.カルダレッリ
66 1'32.054 55.310 BS 46
10
19
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
関口 雄飛
国本 雄資
66 1'32.134 1'33.221 YH 22
11
64
Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
64 1'32.457 2Laps DL 2
12
37
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
ジェームス・ロシター
平川 亮
59 1'32.489 7Laps BS 60
46
S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正
34 1'30.811 32Laps MI 30
24
フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
柳田 真孝
11 1'32.273 55Laps YH 44
15
ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
武藤 英紀
オリバー・ターベイ
10 1'31.802 56Laps BS 8
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)