SUPER GT 後半戦は、スポーツランド菅生で開催された。まだ震災の影響が残る地域ということもあり、復興の一環として、レース好きのファンが招待されるなど、被災地の復興に一役かった今大会。
まだ梅雨があけていないスポーツランド菅生は、後半戦を占う上で重要とされるが、天気予報は週末まで雨との予報がでており、大会が始まる前から波乱のレースが予想できた。そして、その予報は的中といったところか、坂東監督率いる「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、予選では、12位と苦汁をなめる結果となるが、決勝では、悪天候で混乱を極めたレースを乗り切り、9位でフィニッシュし、2ポイントを獲得した。
■7月27日(土) 【予選/12位 1’15.799】
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時23℃/25℃、
Q2開始時23℃/25℃、Q2終了時23℃/24℃
予選日の朝は深い霧というよりも雲の中にいるような感覚に近いほどの霧が覆ったスポーランド菅生。予選日はこのまま天気が安定することはなく、8時45分から行われたフリー走行でも、路面はウエットだが、軽い霧雨程度の雨から次第にドライ路面に変わる、しかし視界をふさぐほどの霧に、赤旗中断となったりと、天候に左右されることとなり、最後の500クラスの占有走行も赤旗中断により、セッションが終わってしまった。
そんな中、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、断続的に行われたフリー走行に集中し、1'18.028のタイムで10位にポジションを置いた。
そして、天気は安定しないまま14時15分から500クラスの予選1回目が始まった。
1回目のドライバーはアンドレ・クート選手がステアリングを握る。そして、予選が始まると同時にコースに飛び出した。この時点でのコースコンディションはドライ。ライバルたちも軒並みコースインし、まず18号車が1'16.932でトップに、そのあとを追うようにアンドレ・クート選手が1'18.515のタイムで3番手につける。しかし、38号車が1'15.906でトップを奪い、19号車「WedsSport ADVAN SC430」も3ラップ目には、1'15.799のタイムをマークし4位につける。
だが、コントロールラインを通過するたびにトップは入れ替わり、Q1が終わった時点で19号車「WedsSport ADVAN SC430」は12位と悔しい結果となってしまう。
Q1のトップは1号車の1‘15.094。0.8秒ほど及ばず明日の決勝グリッドは12番グリッドを獲得。追い上げを期待するポジションとなった。
Q2の結果、ポールポジションは1号車REITO MOLA GT-R。2位39号車DENSO KOBELCO SC430。3位18号車。
■7月28日(日) 【決勝/9位】
□天候:曇り/雨 | コース:ドライ/ウエット
気温/路面温度 開始:26度/40度>終盤:24度/28度
朝方パラついていた雨はやみ曇り空のスポーツランド菅生。セミウエットだった路面は、朝一番に86/BRZの決勝レースが行われたため、インフィールドはだいぶ乾いており、フリー走行が始まる9時には、ほとんどドライコンディションとなった。
フリー走行では、アンドレ・クート選手から走行を重ね、決勝に向けてのピットシミュレーションや最後のセッティングを調整。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は1’17.706のタイムで7番手につけ、順調な滑り出しを見せた。
そして、スケジュールはピットウオークを挟んで定刻通り14時に決勝の幕が上がった。
予報に反して晴天となった決勝のスタートドライバーはアンドレ・クート選手だ。オープニングラップの接近戦で、6号車に先行を許してしまうが、5ラップ目には、マシントラブルのため戦列を離れたマシンを交わし12位へ。そして、15ラップ目には、11位へ、20ラップ目には、先行を許した6号車を交わして、10位へと19号車「WedsSport ADVAN SC430」を押し上げる快走を見せるアンドレ・クート選手。そして、30ラップを過ぎたころには、ライバルたちがピットインし始めるが、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は45ラップ目に最後の最後にピットイン。荒聖治選手に後半を託した。
荒聖治選手が戦列に加わった時点で12位とポジションを構えるが、49ラップ目には、10位へとポジションをアップ。その後も果敢にレースを展開し50ラップを過ぎ後半に入ると、だんだんと雲行きが怪しくなり、ついに雨が降り出した。
19号車「WedsSport ADVAN SC430」操る荒聖治選手は61ラップ目にピットイン。ライバル達も次々とレインタイヤを装着し再びレースを展開するが、この雨で明暗が別れることとなり、トップ争いを繰り広げる数台のマシンは、ドライタイヤのままレースを続ける。しかし、70ラップ目には、トップ争いをしていた4台が絡むクラッシュがおこる。このクラッシュにより19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、7位へと労せずしてポジションを上げる。その後、2台のライバルに先行を許してしまうが、9位でチェッカーフラッグを受け、見事ポイントゲットした。
車もタイヤも安定していたが、巻き返せるペースではなくほぼ単独でレースをしていました。そうしたら雨が降ってきたので、レインにするか迷いもありませんが、結果的には予想に反して雨量が少なく、厳しいレースになってしまいました。今回のレースでは、天候が安定せず難しいコンディションになりましたが、こういった変化にもうまく適応できる強さを身に着けていきたいと思います。次の鈴鹿は長丁場になるので、結果を出せるように頑張ります。これからも応援宜しくお願いします。
僕達の理想とするペースではなかったですが、荒れたレースで9位フィニッシュ、2ポイントを獲得できたことは良かったです。レインタンイヤのチョイスについては天候の読みが裏目に出てしまいましたが、これもレース。今日の結果に更にポイントを足せるよう、チーム一丸となって高いモチベーションで次のレースに挑みます。引き続き応援をよろしくお願いします!
予選はトップと0.8秒差がQ2進出にはなりませんでしたが日曜日の高温を考えて固めのタイヤにしました。 その固めのタイヤでうまくパフォーマンスが出せました。決勝は、完璧な采配ミス。裏の裏を読まないとダメですね。どこのチームを基準とターゲットにするかを?明確にレースをしないとダメですね・・・。勉強になりましたが凄く悔しいです。ドライバーにも他のチームのラップタイムをうまく伝えることが出来ず、反省しています。 最後の最後まで諦めず戦う事で2ポイントはゲット出来ました。シーズンの流れを変える事は出来たので次の鈴鹿は楽しみです。沢山の応援ありがとうございました。次の鈴鹿もよろしくお願いします。
Po | No | Machine | Driver | Time/Diff. | Laps | Best Lap | Tire | WH |
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1 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | ラルフ・ファーマン 松浦 孝亮 | 1h51'41.342 | 81 | 1'18.328 | BS | 16 |
2 | 37 | KeePer TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 2.534 | 81 | 1'18.133 | BS | 12 |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | 5.536 | 81 | 1'18.231 | MI | 26 |
4 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | 1 Lap | 80 | 1'17.359 | BS | 52 |
5 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 安田 裕信 ミハエル・クルム | 1 Lap | 80 | 1'18.295 | YH | |
6 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 1 Lap | 80 | 1'18.515 | BS | 38 |
7 | 1 | REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 本山 哲 関口 雄飛 | 2 Laps | 79 | 1'17.039 | MI | 16 |
8 | 32 | Epson HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 道上 龍 中嶋 大祐 | 2 Laps | 79 | 1'17.887 | DL | |
9 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 荒 聖治 アンドレ・クート | 2 Laps | 79 | 1'18.568 | YH | |
10 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 中嶋 一貴 ジェームス・ロシター | 2 Laps | 79 | 1'18.318 | BS | 40 |
11 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 立川 祐路 平手 晃平 | 8 Laps | 73 | 1'18.053 | BS | 46 |
12 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 伊沢 拓也 小暮 卓史 | 11 Laps | 70 | 1'17.789 | BS | 70 |
13 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 山本 尚貴 フレデリック・マコヴィッキィ | 12 Laps | 69 | 1'17.667 | MI | 30 |