LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

JAF Grand Prix  SUPER GT & Formula NIPPON  FUJI SPRINT CUP 2011 : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

昨年より復活した「JAF Grand Prix SUPER GT & Fomula Nippon FUJI SPRINT CUP2011」が今年も、富士スピードウェイで開催された。今年の集大成を決める今大会は、日本のフォーミュラーのトップカテゴリー「Fomula Nippon」とハコ車のトップカテゴリー「SUPER GT」が同時に開催される。それに加えて、かつてレース界を一成風靡した往年のレーサーがレースに復帰し、鎬を削る「レジェンドカップ」も同時開催しお祭りムードを盛り上げる。しかも今大会は優勝賞金が300万円かかっており、優勝争いに拍車がかかる一戦となった。

公式予選

 

レースレポート画像2

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レースレポート画像3

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【予選第1レース 片岡/11位】

■11月11日(金) 天候:レイン | コース:ウェット
気温:12度/路面温度:13度

いつも通りの雨と言っていいほど、今シーズンは雨が多い。昨夜夜半から降り始めた雨に、サーキット中の誰もが、「またか・・・」とため息を漏らす。午前中に行われたフリー走行でも、雨に足を取られてコースアウトするマシンが続出し、1時間しかないフリー走行はわずか40分足らずで終了してい、予選に向けて不安の残るフリー走行となってしまった。
そして、14時20分から第1レースの予選が始まった。まず、第1レースのドライバーを務める片岡がコースイン。
片岡は開始早々、積極的にアタックを開始し、徐々にタイムを縮めていくが、雨のコース上では、ペースが合わないマシンにひっかかり思うようにアタックできず、時間だけが流れていった。
そして、開始から8分を超えたころから、急に雨が強くなり路面コンディションが悪化してきた。
片岡は冷静な判断で、一旦19号車「WedsSport ADVAN SC430」をピットに待機させた。ライバル達も次々ピットインし雨が落ち着くのを待つが、結局、雨は止まずに第1レースの予選が終了してしまい、雨が強くなる前のラップタイムが第1レースの順位となり、かなり番狂わせな予選となってしまった。
アタック中だった片岡は、その時点で1分49秒371のタイムで10位。アタックもこれからという時だっただけに、後味の悪い予選となってしまうが、決勝に向けての良い手ごたえを掴んでいた。



【予選第2レース 荒/5位】

■11月12日(土)天候:晴れ| コース:セミウェット |
気温:17度/路面温度:20度

雨の予選から一夜明けて、快晴になった富士スピードウェイ。7時50分にはエキゾーストサウンドが響き渡り、昨日中止になった予選が始まった。
まず300クラスが15分間の予選を行った後、8時05分から500クラスの予選が始まった。昨日の雨の痕跡の残るコースはウェット路面。そんな路面コンディションだったが、荒は状況を判断し、一番最後にコースイン。開始4ラップ目には1分44秒633のタイムでトップ勢に食い込むタイムを出し、6ラップ目にはピットイン。
路面が乾くにつれて、変化するコンディションに合わせてタイヤを交換し再び勝負をかけた。この時点では32号車「EPSON HSV-010」が1分43秒061で暫定トップに立つ。このタイムをターゲットにアタックをかけ、コース状況が好転してきた予選終了間際に1分43秒852のタイムをたたき出し、明日の決勝グリッドは5番手を獲得した。
第2レースのトップは、第1レースに続いて、46号車「S Rord MOLA GT-R」、2位32号車「EPSON HSV-010、3位24号車「ADVAN KONDO GT-R」という結果に。

コメント

『ドライのテストを岡山と茂木で行ってきて好調の感触を掴んでいただけに富士の予選もドライでやりたかったのが本音です。ドライバーの意見などを聞く限り、まだまだ煮詰めるとこはありそうですが荒はLEXUS勢TOPの予選結果を出してくれました。また、片岡もアタック中のポジション取りが悪く11番でしたがもう少し前にいけるような感触はありました。決勝はドライなのでテストの好調さを生かして表彰台に上がりたいですね。

雨用にセッティングを変更して感触も良かったんですが、アタックラップにひっかかってしまって再度アタックをかけたんだけど納得のいくタイムはでなかったです。でも、決勝は、決勝でベストを尽くして頑張ります。

全く乾いてなかったので、難しい予選でした。しかし、もうちょっとつめられる手ごたえはあるし、今までテストしてきてマシンのレベルも上がってきたので、今回のポジションなら上位を狙えるので、明日が楽しみです。

決勝レポート

 

レースレポート画像5

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【決勝第1レース 片岡/6位】

■11月12日(土) 天候:曇 | コース:ドライ
気温:16度/路面温度:18度

迎えた500クラスの第1レースはオンタイムで始まった。
15時15分にフォーメーションを1ラップしたのち、全車がグリッドにつきレッドシグナルからブラックアウトし、決勝の幕が上がった。すると、早くも7番手スタートの8号車がエンジンストールしたため、後続車両の身動きが取れなくなったところを片岡が見事にパスし、オープニングラップを8位で通過し、3台抜きの快走を見せる。
しかし5ラップ目には17号車に逆に先行を許し9位にポジションダウンするが、23号車と24号車が相次いで戦線離脱し、6ラップ目には7位に。そして9ラップには17号車をとらえ、これをパス。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は6位へポジションを置く。そしてレース終盤まで6位をキープし、21ラップ目にはペースの上がらない6号車をパスし、5位に浮上する。しかし、最終ラップ、これまで接近戦を重ねてきた38号車に辛くも先行を許してしまう。
しかし、この攻防は最終コーナーの立ち上がりからゴールまで、両者一歩も譲らず続き、並んでゴールラインを通過するが、僅差で19号車「WedsSport ADVAN SC430」が6位という結果に。 第1レースを制したのは46号車「S Rord MOLA GT-R」、2位12号車「カルソニックINPUL GT-R」、3位35号車「D’STATION keePer SC430」。



【決勝第2レース 荒/10位

■11月13日(日) 天候:晴| コース:ドライ
気温:20度/路面温度:23度

一夜明けて迎えた最終日は晴れ。晩秋にしては暖かく気持ちのいい秋晴れとなった。
10時からはオープニングセレモニーが開催され、地元自衛隊がFUJI SPRINT CUP最終日のメインイベントを鼓舞する華やかなマーチが行われ、これから始まるレースに華を添えた。
優勝賞金300万円をかけた最終レースは、15時25分からオンタイムで始まった。
第2レースのドライバーを務めるのは荒。5番グリッドからスタートした荒は、レッドシグナルが消え全車一斉にスタート。一気にアクセルを踏み込んだ瞬間、3番グリッドの24号車がエンジンストール。これを交わしてコース中央にラインを取るが、ここに、38号車が後ろから追突。そのままの勢いで12号車にヒットしたが、19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操る荒は、冷静に体制を立て直し、1コーナーに侵入。だが、今度は23号車にまたもや接触されてしまい、最後尾までポジションを落としてしまう。ピットでは、オープニングラップでのクラッシュに備えて、チームクルーが万全の態勢を整え迎え入れる準備をし一気に緊迫した空気が流れるが、荒は冷静にマシンの状況を判断しレースの続行が無線を通してピットに伝わる。ピットでは目視によるマシンのダメージ状況を確認し、監督からはレースの続行の指示が入る。そしてレースは玉つき事故の後遺症を残したまま続行されることとなるが、荒はそんな状況をもろともしない走りで戦線離脱するマシンを尻目に5ラップ目には11位へとポジションを回復し、9ラップ目にはオープニングラップの接触により38号車がドライブスルーペナルティーで大きくポジションを落とし、これに続いて23号車も同様に10ラップ目にドライブスルーペナルティーを受けポジションダウン。
この一連の接触行為によるペナルティーで、荒は、11ラップ目には9位にまでポジションを回復し、レースを展開し終盤まで9位をキープする。だが、19ラップ目には同じYOKOHAMAユーザーの24号車にかわされてしまい、10位にポジションを落とすが、荒は最後までアグレッシブにレースを展開し10位でフィニッシュラインをくぐった。
最後のレースが終わった時には太陽が大きく西に傾き、まぶしいくらいの夕焼けのなかのゴールは見ている誰もが印象深く心に刻まれた。
第2レースの覇者は、100号車「RAYBRIG HSV-010」、2位46号車「S Road MOLA GT-R」、3位17号車「KEIHIN HSV-010」という結果に。

コメント

◆決勝第1レースについて
やはり予選順位が悔やまれますね。他のチームのタイヤがドロップし始めたのでチャンスはあると思っていたのですが、なかなか厳しい戦いでした。しかしドライのレースで6位を取れたのは大きいです。「ドライで予選をやっていれば」とも思いました。300万GETの予定が20万になってしまいましたが荒がレースをやるにあたって、データは取れましたので明日が楽しみです。

◆決勝第2レースについて
スタンディングスタートの怖さでしょうか。まともにレースをしたかったです。接触したダメージが大きかったのでLAPタイムはなんとも参考になりませんが第2レースは皆さん速かったですね。リヤホイールが18インチのチームもありましたし。来年に繋がるレースをしたかったですが。来年は絶対活躍してやる!と強い気持ちになりました。今年は新しく500のステージで戦っていく事になり、ウエッズ゙さんを始め多くのスポンサーさんにご協力頂き僕の夢の舞台に立つ事ができました。チーム的にはかなり苦しいシーズンになりましたが、この苦しい状況の中、応援してくださったファンの皆様、本当に有難うございました。来年は2年目、チャンピオン争いできるチームを目指しますので、今後とも応援宜しくお願いします。

久しぶりのスタンディングスタートだったので、ドキドキしました。スタートも決まったし、スプリントレースの楽しさを感じられました。逆に予選が良かったらなと思うと悔しいですけど。結果は6位ですが内容はよかったので、楽しくレースできました。

残念です。アクシデントとはいえ最後の締めのレースだったんで、よい成績で終わりたかった。でも、いいところのデータとか見つかったので、頑張った甲斐もありました。一年間、ありがとうございました。

レースリザルト

Po No Machine Driver Time/Diff Laps BestLap Tire
1 46 S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
 ロニー・クインタレッリ 35'18.666 22 1'35.425 MI
2 12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
 J.P・デ・オリベイラ 0'00.541 22 1'35.690 BS
3 35 D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 脇阪 寿一 0'13.823 22 1'35.932 BS
4 36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 アンドレ・ロッテラー 0'14.117 22 1'35.878 BS
5 38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 平手 晃平 0'24.712 22 1'35.975 BS
6 19 WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 片岡 龍也 0'24.722 22 1'36.439 YH
7 6 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 大嶋 和也 0'26.410 22 1'35.649 BS
8 100 RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
 山本 尚貴 0'29.119 22 1'36.631 BS
9 39 DENSO SARD SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
 石浦 宏明 0'37.547 22 1'36.600 MI
10 8 ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
 小林 崇志 0'40.224 22 1'36.878 BS
11 17 KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
  塚越 広大 1'27.504 22 1'34.696 BS
12 23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
  ブノワ・トレルイエ 0'59.946+45秒 22 1'34.849 BS
13 32 EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
 中山 友貴 1Lap 21 1'37.031 DL

レースリザルト

Po No Machine Driver Time/Diff Laps BestLap Tire
1 100 RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
  伊沢 拓也 35'23.326 22 1'35.794 BS
2 46 S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
  柳田 真孝 0'02.685 22 1'35.391 MI
3 17 KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
  金石 年弘 0'06.702 22 1'35.867 BS
4 6 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  伊藤 大輔 0'07.056 22 1'35.957 BS
5 1 ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
  ロイック・デュバル 0'08.361 22 1'35.549 BS
6 35 D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  アンドレ・クート 0'11.838 22 1'35.567 BS
7 36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  中嶋 一貴 0'14.368 22 1'35.741 BS
8 39 DENSO SARD SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  井口 卓人 0'16.696 22 1'36.376 MI
9 24 ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
  安田 裕信 0'22.455 22 1'36.020 YH
10 19 WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  荒 聖治 0'25.638 22 1'36.216 YH
11 23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
  本山 哲 0'27.758 22 1'35.623 BS
12 38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
  立川 祐路 0'30.156 22 1'35.582 BS
13 32 EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
  道上 龍 0'40.322 22 1'37.053 DL
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)