2013年Super GTが4月7日に待ちに待った開幕を迎えた。
オフシーズンに5回のテストを重ねてきたLEXUS TEAM Wedssport BANDOH。
昨年と変わらぬチーム体制で挑むこととなった荒聖治選手とアンドレ・クート選手はコンビを組んで2年目を迎え今シーズンを戦うこととなる。
迎えた開幕戦。予選は日本を襲った爆弾低気圧のため台風のような天候となり、大混乱の予選を4位にポジションを構え、決勝では予想外の気温の低さにクラッシュするマシンが続出し、混乱を極めるが14位でフィニッシュし完走を果たした。
■4 月6 日(土)【ノックダウン予選4位/1‘36.600】
□天候:雨 | コース:ウェット
予選日は朝から厚い雲に覆われた岡山国際サーキット。予選を占うフリー走行は9時から行われるが、今にも降り出しそうな雨に、セッションが始まる前からウェット宣言が出された。次第に厚くなる雲に、ポツリポツリと降ってきた雨はフリー走行が始まるころには次第に強くなり、セッション開始の直前になるとアスファルトの色が変わり始めた。
チーム体制をそのままに挑むこととなったLEXUS TEAM Wedssport BANDOHは、荒聖治選手からフリー走行を開始する。時間の経過とともに雨も風も強くなり気温もだいぶ下がり、45分が経過したところで赤旗が出る。このタイミングでアンドレ・クート選手がWedssport ADVAN SC430をドライブし、メニューをこなしていくが、クラッシュが相次ぎ、セッション最後に行われるはずの500クラスの走行は行われることなくフリー走行が終了してしまう。フリー走行は、結果12位というポジションとなる19号車Wedssport ADVAN SC430。そして、ピットウオークをはさみ、14時から300クラスの予選が始まるが、雨が激しいため10分間のディレイとなるが、天候が回復しないまま予選が行われ、やはりクラッシュのため赤旗中断。結局、クラッシュと赤旗を繰り替えし300クラスはまともにアタックできずにセッションを終了し、500クラスのQ1が始まったのは、45分遅れの15時から。このころになると天候は回復し始めるが、状況はつかめないまま、荒聖治選手を乗せた19号車Wedssport ADVAN SC430はウォータースクリーンの中へ消えていく。
回復した天候に次々と塗り替えられる予選タイムに荒聖治選手は暫定4番手タイム1'39.205をだすが、再アタックのためにピットイン。しかし、ピットインと同時に赤旗中断となってしまう。この時点で、9位にドロップアウトしたWedssport ADVAN SC430は惜しくもQ2に進めるトップ8圏内からはみ出してしまう。しかも8位とのタイム差は0.1秒と僅差。そしてセッションは、6分間を残して再開され、荒聖治選手は再びアタックを開始した。しかしまたすぐに赤旗となり、残り5分で再々開されたセッションでは雨はほとんど降っていない状態だ。2回の赤旗を経て混乱を極める予選はやっと終盤を迎え、荒聖治選手が終了間際に、1'36.600をだし、9位から暫定5位にジャンプアップ。その後に行われるはずだったQ2は、一時はスタートしたが、横殴りの雨に止む無く中止となってしまい、Q1のタイムが明日の決勝グリッドとなったが、3番手タイムを出していた1号車が赤旗を出したため、タイム末梢のペナルティーを受けてしまい、結果、Wedssport ADVAN SC430は4位となりセカンドグリッドを獲得した。
■4月7日(日)【14位】
□天候:晴 | コース:ドライ|
気温/路面温度 開始:10度/21度>途中:8度/18度
昨日から降り続いた雨は早朝には上がり、青空が顔を出した。しかし、4月とは思えないくらい風が冷たく、凍えるような寒さで気温も真冬並み。この気温はレースが終わるまでほとんど上がることはなかった。フリー走行が始まる9時15分にはアンドレ・クート選手から走行を重ね、ピットシミュレーションを繰り替えし、決勝に備えた。そして、14時、決勝の幕が上がった。しかし、隊列が整わないことから2周にわたり、セーフティーカーが集団を引っ張ることとなり、3ラップ目にスタートを切った。開幕戦のスタートドライバーはアンドレ・クート選手だ。アンドレ・クート選手は、慎重な走りで緊張の1コーナーを立ち上がりレースを展開。500クラスは、きれいなスタートを切ったものの、300クラスは、予想外の寒さと路面コンディションの悪さのせいか、レース序盤から激しくコースアウトするマシンが目立つようになり、次第にコースは荒れていく。オープニングで10位にドロップアウトしてしまった19号車Wedssport ADVAN SC430も慎重にレースを展開するが、11ラップ目には12位へとペースが上がらず苦しいレースを強いられる。そして44ラップ目にピットイン。荒聖治に後半を託す。荒聖治選手は、ピットアウトした時点で12位とポジションをキープでレースを展開する。しかしライバルの追い上げが厳しく46ラップ目には14位へ甘んじてしまう。その後も厳しいレースは続き、ペースを上げられないながらも、19号車Wedssport ADVAN SC430をドライブし、あきらめることなく走り切り14位でフィニッシュ。完走を果たした。
開幕戦を制したのは、100号車 RAYBRIG HSV-010、2位17号車 KEIHIN HSV-010、3位23号車 MOTUL AUTECH GT-Rという結果に。第1戦岡山は、予選、決勝共に厳しいレースとなった。しかし、後方ながらも諦めずに周回を重ね貴重なデータを蓄積した実績は、次のレースもその次のレースにも生かされていくだろう。今回の14位という結果は不本意ではある中でも、着実に前に前進したことには間違いない。レース後、荒とクートは冷静ではあったが、心中の悔しさが伺えるレースとなった。
今後の「LEXUS WedsSport BANDOH」に期待してほしい・・・ 。
予選は赤旗ばかりの大荒れの天候になり、時間も途切れ途切れになりましたが、タイヤのパフォーマンスを発揮することができたアタックとなりました。予選アタックとしては前との間隔を図ったりして、時間をロスしてしまったりとベストの状態ではなかったのですが、結果として4位だったので、タイヤのパフォーマンスに助けられました。決勝は、4位スタートでしたが苦しい展開で悔しい結果となってしまいました。しかし、次回のレースでは、予選決勝共に上位を狙います。
今日の(ドライ)コンディションでのレースは、僕たちにはとてもハードでした。路面温度が低く、スタートから苦労しながらのドライビングとなりました。ウェットコンディションではとても速く、予選4位をゲットしていたのに本当に残念な結果です。次戦では上位フィニッシュできるよう、チーム、タイヤメーカーのエンジニアとミーティングを重ねて頑張ります。
予選は4番手でADVANタイヤのパフォーマンスを発揮できました。 決勝も雨を望んでいましたが、ドライで結果を残すことはできませんでした。私の持ち込みタイヤ選択ミスです。もっと路面温度が上がるだろうと読んでいました。 凄く悔しいです。富士は昨年9月に表彰台に乗ったサーキットなのでLEXUS得意と言われるようなレースを展開したいです。今回は沢山の応援して頂いた皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。次回は皆さんを感動させるレースをしますので応援よろしくお願いします。
Po | No | Machine | Driver | Time/Diff. | Laps | Best Lap | Tire | WH |
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1 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 伊沢 拓也 小暮 卓史 | 1:58'48.911 | 81 | 1'24.173 | BS | |
2 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 塚越 広大 金石 年弘 | 0.555 | 81 | 1'24.168 | BS | |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ | 4.903 | 81 | 1'24.274 | MI | |
4 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 立川 祐路 平手 晃平 | 11.534 | 81 | 1'24.603 | BS | |
5 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 山本 尚貴 フレデリック・マコヴィッキィ | 12.612 | 81 | 1'24.057 | MI | |
6 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 松田 次生 J.P・デ・オリベイラ | 50.496 | 81 | 1'24.560 | BS | |
7 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 54.294 | 81 | 1'24.093 | BS | |
8 | 39 | DENSO KOBELCO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 脇阪 寿一 石浦 宏明 | 1'11.663 | 81 | 1'25.030 | BS | |
9 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | ラルフ・ファーマン 松浦 孝亮 | 1'29.527 | 81 | 1'23.802 | BS | |
10 | 1 | REITO MOLA GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 本山 哲 関口 雄飛 | 1'30.704 | 81 | 1'25.335 | MI | |
11 | 32 | Epson HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG | 道上 龍 中嶋 大祐 | 1'32.049 | 81 | 1'25.566 | DL | |
12 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 中嶋 一貴 ジェームス・ロシター | 1Lap | 80 | 1'24.952 | BS | |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / VRH34B | 安田 裕信 ミハエル・クルム | 1Lap | 80 | 1'25.555 | YH | |
14 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 荒 聖治 アンドレ・クート | 1Lap | 80 | 1'25.633 | YH | |
15 | 37 | KeePer TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 2Laps | 79 | 1'24.836 | BS |