LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

着実なマシンの改善は見られたものの、ライバル勢のペースに苦戦を強いられ11位でフィニッシュ。

真夏の祭典、「第42回 INTERNATIONAL POKKA SAPPORO 1000KM」、通称「鈴鹿1000km」が鈴鹿サーキットで開催された。連日の猛暑にも関わらず開催を待ちわびたレースファンが訪れ、賑わいを見せた今大会。少しずつではあるが、着実な歩みでレースを重ねてきた「LEXUS TEAM WEDSSPORT BANDOH」は、予選では、悔しくも12位という結果になるが、決勝では、暑さで混乱を極めるレースを着実に走り切り、6位でフィニッシュし、6ポイントをゲットした。

公式予選

■8月17日(土) 【予選/12位  1分54秒250】
□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時35℃/47℃、
Q2開始時34℃/46℃、Q2終了時34℃/45℃

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各地で最高気温が更新される今年の夏は、文字通り猛暑といった狂った暑さが鈴鹿サーキットにも訪れ、気温34度に達した14時15分から予選が始まった。
まず19号車「WedsSport ADVAN SC430」のシートにはアンドレ・クート選手がステアリングを握る。いつも通り、序盤はピットでコースインのタイミングを計る。
そして、先陣を切ってコースインした23号車の後を追ってアンドレ・クート選手がコースへ出たのが、14時19分。さらにその3分後の14時22分。23号車がコントロールラインを通過したのを見送って、全車がコースイン。ライバルたちが顔を揃えた。まず手始めの1ラップ目、1分59秒台で暫定トップに立った19号車「WedsSport ADVAN SC430」。
しかし、すぐに8号車が、1分54秒789のタイムでトップに躍り出た。しかし、2ラップ目には19号車「WedsSport ADVAN SC4360」が1分54秒250で、トップを奪い返す。だが、3ラップ目には23号車が1分53秒104のタイムで大幅にトップタイムを更新し暫定トップへ。19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操るアンドレ・クート選手もさらにタイムを更新すべくアタックを続けるが、タイムの更新はかなわず、予選の後半にコースインしたライバルたちが、チェッカー間際に次々にタイムを刻み、結局、Q1が終了した時点で19号車「WedsSport ADVAN SC430」は12位という結果に。明日の決勝は追い上げを期待する12番グリッド獲得した。

その後のQ2の結果、ポールポジションは23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。2位18号車「ウイダー モデューロ HSV-010」。3位36号車「PETRONAS TOM’S SC430」という結果に。

 

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決勝レポート

■8月18日(日) 【決勝/6位】
□決勝レース 天候:晴れ | コース:ドライ
気温/路面温度 開始:34度/47度>中盤:32度/45度>終盤:32度/43度

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決勝を迎えた朝は、レースファンの熱気で温度も湿度も上がっているかのように、たくさんのレースファンが訪れ賑わいを見せた鈴鹿サーキット。
最初のスケジュールは8時30分からのフリー走行が行われた。しかし、走行直前には鈴鹿市内で雨が降っているという情報が入った。サーキット上空にも黒い雲が迫り、一瞬ではあるが涼しい風が吹き、ピットがわずかだが慌ただしくなる。しかし、順調に朝のフリー走行を終えた19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、最後のセッティングとピットシュミレーションを入念に行い決勝に備えた。
いつもより慌ただしく時間は流れ、ピットウオークを挟んで決勝のスタート進行が始まったのは、暑さもこれから本番に入る11時20分。
そして、約1時間後、太陽がてっぺんに上った12時30分、1000キロ先のゴールを目指して最も熱いレースの幕が上がった。
長丁場のレースを意識してかおとなし目なスタートとなったオープニングラップ。今回スタートドライバーを務めるアンドレ・クート選手も、ポジションキープで、安定したラップタイムでレースを展開し、12ラップ目には、ペースが上がらない39号車をパスしポジションを上げ11位へ。その後も順調に走り、24ラップを超えたころには早めのピットインをするライバルが現れ、9位へ。そして、レースは順調に進み、予定通りの34ラップ目に19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操るアンドレ・クート選手が5位までポジションを上げてピットに滑り込んできた。
待ち構えていたピットクルーは無駄のないピット作業で、今度は荒聖治選手を戦列へと送り出す。
ピットアウトした時点で、10位。しかし、ピットのタイミングで35ラップ目には9位にポジションを置き、荒聖治選手も猛暑の中、安定したレースを展開する。しかし、暑さに悲鳴を上げるマシンが出始め、レースも路面も荒れ始めた。そして、2回目のピットインが近づいた66ラップ目に、300クラスのマシンのタイヤがバーストし、炎上しながらファイヤーステーションにマシンを止めた。そのため、SCが導入されてしまう。
2回目のピットを目前にしていたライバルたちはこのSCで明暗が別れることとなる。19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操る荒聖治選手に、ピットインの指令が無線で入るが、ピットロードがこの時点でクローズになっていたため、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、ホームストレート上にマシンを待機させ、コースがクリアになったタイミングでSCスタートとなった。その後6ラップにわたりSCがレースを引っ張ることとなる。
19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、ピットロードがオープンになった69ラップ目に19号車「WedsSport ADVAN SC430」を合わせた500クラスの8台が慌ただしくピットイン。混乱するピット作業が始まり、荒聖治選手からアンドレ・クート選手にバトンが渡された。
再びコースへ戻った時点で、5位にランキング。このSCでSC規定違反を犯してしまったライバルが3台。300クラスを含めると11台ものマシンが90秒ストップのペナルティーを受けることとなり、順位は大きく入れ替わった。81ラップを超えたころには、一連のペナルティーストップを終えて順位は入れ替わりトップが23号車、18号車、12号車、19号車「WedsSport ADVAN SC430」というオーダーに落ち着く。
そして、3回目のピットインを106ラップ目に決行しアンドレ・クート選手から荒聖治選手がステアリングを握る。ポジションキープの4位でレースを展開する荒聖治選手は、3位の12号車まであと3秒。後方の17号車が7秒差というところでレースを展開していた矢先、114ラップ目に後方の17号車が10秒のペナルティーストップが課せられ、19号車「WedsSport ADVAN SC430」はだいぶ楽になったと思われた。そして、前を行く12号車に集中しレースを展開する。しかし、131ラップ目、300クラスのマシンをオーバーテイクする際、不運にも接触しそうになり、回避した際にコースオフしてしまう。
これにより、36号車と37号車に先行を許してしまい6位へ。しかし、荒選手は、きっちりレースを展開し140ラップ目に最後のピットイン。再びアンドレ・クート選手が戦列へ加わる。
その後、アンドレ・クート選手は荒れた路面の中、レースを果敢に展開し、173ラップ目、6位でチェッカーを受けた。レースを終えたアンドレ・クート選手は、無線でチームの全員に「どうもありがとう!」と満足げに感謝の言葉を送った。
チェッカーが振られた18時30分には日はだいぶ傾き、真夏のレースと共に夏の終わりを感じる一戦となった。

過酷な1000kmレースを制したのは、18号車「ウイダー モヂューロ HSV-010」が初優勝。2位23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。3位36号車「PETRONAS TOM’S SC430」という結果に。 優勝は、8号ARTA HSV-010、2位37号車 KeePer TOM’S SC430、3位23号車MOTUL AUTECH GT-Rという結果に。

 

コメント

苦戦が続いていましたが、富士テストで入れたセットがいい方向にいきました。今季一番の仕上がりでした。タイヤのパフォーマンスも高いものを選んで上位で戦えるポテンシャルがありましたし。しかし、まだ足りない部分はありますので、次までにレベルをさらに上げて富士では表彰台を狙います。残りのレースも応援よろしくお願いします。

12位からスタートして6位でフィニッシュできたことは良かったね。今回のレースはマシンのバランス、タイヤのパフォーマンスも良かったのでレースをとても楽しめました。チーム、ヨコハマタイヤの皆さんのおかげと感謝しています。この調子で後半のレースでも戦っていきたいと思います。応援をどうぞ宜しくお願いします。

予選に関しては23号車にひっかかってしまった。タイム的には8番が取れるかどうか? 予選に関しては完敗でした。レースはタイヤに助けられ、ペースも安定して上位ライバル陣と戦う事が出来ました。やっとタイヤのパフォーマンスを発揮できるマシンに近づいてきた。しかし僕が今回持ち込んだタイヤはすべてのスティントで同じコンパウンドだった為、気温、路温が下がった時にペースは悪くなかったが他車と離れてしまった。今回はそこまで読めなかった。ごめんなさい。今回はメカニックもノーミスで素早い作業でピットでも順位を変える事が出来たので満足している。 チームの雰囲気もすごく良い! ドライバーも暑い中良く頑張ってくれた。残りの後半戦は期待できると思う。今回は沢山の応援ありがとうございました。 今年も残り3戦。必ずトップを取って見せます。 今後とも応援よろしくお願いします。

PoNoMachineDriverTimeLapsBest LapTireWH
118ウイダー モデューロ HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
5:55'04.5651731'54.886MI30
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
14.8011731'55.756MI48
336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
51.5561731'55.879BS42
412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
55.0641731'56.313BS62
537KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
59.9061731'55.879BS42
619WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒 聖治
アンドレ・クート
1'21.9131731'56.066YH4
717KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
塚越 広大
金石 年弘
1'38.2521731'56.258BS42
81REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
関口 雄飛
1'54.4291731'55.240MI24
939DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
1Lap1721'56.094BS68
10100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
小暮 卓史
1Lap1721'55.875BS70
1138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
2Laps1711'55.135BS46
128ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
2Laps1711'56.394BS56
1332Epson HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中嶋 大祐
3Laps1701'56.901DL6
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)