LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

着実なマシンの改善は見られたものの、ライバル勢のペースに苦戦を強いられ11位でフィニッシュ。

SUPER GT 第6戦が富士スピードウェイで開催された。竜巻やゲリラ豪雨など日本列島をかつてないほどの悪天候が多発する中での開催となった今大会は、やはり天候もレースも荒れた一戦となった。第5戦の鈴鹿1000kmレースでは、6位という好結果を残した「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」。着々に力を伸ばしてはいるものの、第6戦の予選では、13位。決勝では、着実にポジションを上げていた矢先にクラッシュしてしまい、無念のリタイヤとなった。。

公式予選

■9月7日(土)【予選/13位 1分33秒478】
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時25℃/33℃、
Q2開始時25℃/31℃、Q2終了時25℃/30℃

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予選を迎えた朝は、アイドルグループの「ももいろクローバーZ」が予選に花を添えるとあって、いつもとは異色のモモクロファンとレースファンでごった返した富士スピードウェイ。
そんな中、スケジュールはオンタイムで進行し、9時から行われたフリー走行では、トップから0.4秒遅れの8番手を走行する19号車「WedsSport ADVAN SC430」。トップタイムは1号車、1’33.422。これに対して19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、1’33.900と、午後に行われる予選も激しい戦いが予想された。

そして、ピットウォークを挟んで14時からまずは300クラスのQ1が始まった。天候は薄曇り。心配されていた雨は降ることなく、秋風がすがすがしく吹く中、その15分後に500クラスのQ1が始まった。Q1を担当したアンドレ・クート選手は、いつものように、ライバル達と足並みをそろえて7分後に予選開始。いち早く暫定トップに立った1号車は32秒台をマーク。これをターゲットにアンドレ・クート選手は3ラップ目に1’33.590をマークし暫定7位にランキングされる。しかし、予選タイムが更新されるたびに、クルクルと順位は入れ替わり、残り2分の時点で38号車が、1'32.480のタイムでトップに立つ。この時点で11番手までドロップした19号車「WedsSport ADVAN SC430」だったが、最終ラップに1’33.478とタイムを0.1秒詰める渾身の走りを見せるが、惜しくも11位から動くことなくQ2への進出は叶わなかった。Q2へ進出できる8番手が17号車の1‘33.228と、あと0.2秒及ばず11位と、厳しい戦いとなった。

Q2の結果、トップは38号車「ZENT CERUMO SC430」、がポールポジションを獲得し、2位37号車「KeePer TOM’S SC430」、3位18号車」ウイダーモデューロ HSV-010」と続いた。

 

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決勝レポート

■9月8日(日)【決勝/リタイヤ】
□決勝レース 小雨/曇り|コース:セミウエット/ドライ
気温/路面温度 開始:29度/35度>中盤:24度/27度>終盤:24度/26度

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昨日から一転して雨の幕開けとなった決勝日。降ったりやんだりを繰り返したが、決勝が始まるころにはすっかりドライコンディションに転じ、14時ちょうどに決勝の幕が上がった。

ポールシッターの38号車を先頭に1コーナーへもつれ込むように侵入。スタートドライバーを務めるアンドレ・クート選手は、オープニングラップの混乱に飲み込まれてしまい、15位へ転じるが、6ラップ目には13位へ。しかし、8ラップ目には、再び14位へ。しかし、アンドレ・クート選手は果敢にレースを展開。
すると、18ラップ目に、ホームストレートでクラッシュ車輛があり、その残骸の回収作業のため、20ラップ目にはセーフティーカーが入ることとなり、レースは仕切り直しに。セーフティーカー先導により2ラップし隊列を整えたのち、再度レースが始まることとなるが、ピットレーンがオープンとなったとたんにアンドレ・クート選手が操る19号車「WedsSport ADVAN SC430」を合わせ、500クラスのマシン13台がピットイン。激しいピットラッシュとなり、順位はここで大きく入れ替わることとなった。もともと22ラップ目にミニマムでピットインという予定でいた19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、万全の態勢でアンドレ・クート選手を迎え入れた、代わって荒聖治選手を戦列に送り出す。

レースはこの時点で1/3を消化しているため、500クラスの全チームは、ここでピットインすると最小限のピットワークということになるが、予想外の展開に戸惑うライバル達を尻目に、予想外だが、運よく作戦通りのピットインでレースを展開することとなった「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、順調にレースを展開する。そして、27ラップ目には12位へ、29ラップ目には11位へとポジションをあげ、順調にレースを展開する。そして、30ラップを超えたころには、心配されていた雨が落ちてきた。ピットでは、レインタイヤが用意され、荒選手の判断でタイヤ交換するタイミングを計ることとなった。しかし、路面を濡らすまでに至らない雨はしとしととレース終了まで降り続くこととなる。そしてレースは後半に差し掛かった35ラップ目には19号車「WedsSport ADVAN SC430」は9位にまでジャンプアップ。トップ勢と変わらないラップタイムでレースを展開し、前を走るライバルに襲い掛かる勢いでレースを展開し7位まで上がった36ラップ目、19号車「WedsSport ADVAN SC430」を悲劇が訪れることとなる。
順調に展開していたレースだったが、300クラスのマシンをパスする際、辛くもブレーキロックし、接触。19号車「WedsSport ADVAN SC430」は、ピットまで戻ってくるが、損傷が激しく、この時点で無念のリタイヤとなった。
タイヤ、ドライバーの両方のパフォーマンスが発揮され、混戦を勝ち進んでいただけに悔やまれる一戦となった。しかし蓄積したたくさんのデータは次戦につながるものとなるだろう。

第6戦を制したのは、ポール・トゥ・ウインで38号車 ZENT CERUMO SC430」が今季初優勝。続いて2位17号車「KEIHIN HSV-010」、3位37号車「KeePer TOM’S SC430」という結果に。

 

コメント

今回は本当に申し訳ありませんでした。スタートでアンドレが苦戦しましたが、SCがいいタイミングで入り、前との差が縮まったところで、ピットインし、今度は違うタイヤで走りました。かなりいいタイムだったし手ごたえを感じていましたので、今回のレースは悔やまれます。残りの2戦とJAF戦はとにかくいいレースができるように全力を尽くします。今年一番のいい走りができるように頑張りますので、これからも応援してください。

今週末は昨日の練習から思い通りの走りができず残念でした。今日の僕のスティントでもマシンのコントロールが難しくて苦労しましたが、セイジのタイヤは良かったのでポジションアップも叶い、不運なアクシデントさえなければポイント圏内でレースを終えられたと思います。残念な結果でした。

予選のタイヤ選択を私が外してしまい、クート選手には非常に厳しい状況でレースをさせてしまいました。 しかし、後半の荒選手のタイヤは雨の状況にもかかわらず、凄いパフォーマンスを見せてくれ、リタイヤするまでの残り4周はトップより速いラップでした。リタイヤで迷惑をかけた88号車には本当に申し訳ないと思っています。500で初めてのリタイヤだったので凄く悔しいですね。そしてあのタイヤのパフォーマンスを結果で残すことが出来ず、横浜ゴムには本当に申し訳ないと思っています。残り2戦、全力で戦いますので応援よろしくお願いします。今回は100席でしたがFANシートを用意しました。たくさんの声援は届きました。凄くパワーをもらいました。本当にありがとうございます。恩返しをしますので残り2戦期待して待っていてください。スポンサー及びファンの皆様今回は期待に応える事が出来ず申し訳ありませんでした。

PoNoMachineDriverTimeLapsBest LapTireWH
138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
1:53'20.347661'34.633BS46
217KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
塚越 広大
金石 年弘
2.862661'35.368BS52
337KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
8.247661'35.192BS58
46ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
大嶋 和也
国本 雄資
21.705661'35.591BS48
518ウイダー モデューロ HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
29.431661'35.292MI80
612カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
J.P.デ・オリベイラ
37.231661'36.400BS82
71REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
関口 雄飛
44.094661'35.465MI32
88ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
47.62661'35.781BS56
923MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
49.414661'35.900MI84
1024D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
ミハエル・クルム
1'09.683661'35.742YH12
1139DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
1Lap651'35.394BS74
1236PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
1Lap651'35.436BS68
PoNoMachineDriverTimeLapsBest LapTireWH
19WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒 聖治
アンドレ・クート
30Laps361'35.888YH16
100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
小暮 卓史
40Laps261'35.318BS74
32Epson HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中嶋 大祐
48Laps181'36.531DL6
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)