2011 年の折り返しとなるSUPER GT Rd4 がスポーツランド菅生で開催された。今シーズンは開幕から天候に左右されるが、この菅生でも降ったりやんだりの雨に、苦しんだ一戦となった。
4 戦目を迎えた「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は一戦ごとに力をつけ、この菅生では、予選は予想外の14 位となるが決勝では波乱の混戦を切り抜け8 位でフィニッシュし、貴重な3 ポイントをゲットした。
■7 月30 日(土)予選【14 位/1'18.143】
公式予選1 回⽬ 天候:⾬ | コース:ウェット |
気温/路⾯温度 開始時24℃/27℃ 終了時22℃/23℃
予選を迎えた朝は雨。この時期なら蝉が鳴き、真夏の太陽が容赦なく照りつける事を予想していたが、今日は梅雨のようなじっとりした雨がコースを叩いた。夜半から降っていた雨は、フリー走行中にはやんだが、コー
ス上ではスピンするマシンが後を絶たず路面はかなり荒れているようだ。
今回は荒を中心にテストメニューが
組まれ走行開始。荒からも「クルマ、悪くないよ」と好感触のコメントが入るなど、1 時間半のフリー走行は5 番
手タイムを刻み好感触で終了。
「WedsSport ADVAN SC430」は先週末の鈴鹿のテストでも、タイヤもマシンも
よい仕上がりを見せていた結果があらわれていた。そして12 時55 分からいよいよ予選が始まった。今回の予
選はスーパーラップ方式となる。このころには雨もすっかりやみコースはほとんどドライという印象。タイヤチョ
イスに難しい場面ということもあり、チームはライバル達の動向をみて6 分遅れて荒をコースへ送り出した。
こ
の時点で、トップタイムは32 号車 EPSON HSV-010 の1‘18.661 とドライから2 秒落ちといったところ。荒は3
ラップ目には1’18.773 のタイムを出し11 番手につける。そして、6 ラップを走り片岡にバトンタッチ。だが、片岡がコースへ出たとたん、また雨が降り出した。
そしてこの雨に足元をすくわれた300 クラスのマシンがコース
アウト。合同予選5 分を残して赤旗中断となってしまう。この赤旗中断中も雨は降り続く。赤旗はすぐに解除に
なったものの、コースへ出たとたんに雨が降ってしまった片岡は、残念ながらこのセッションに基準タイムをク
リアできておらず、本来ならば500 クラスの占有走行は荒が再アタックをかける予定だったが、急遽、基準タイ
ムクリアと共に片岡がタイムアタックをかけることになってしまう。そしてコースクリアになり、スケジュールが進行し500 クラスの占有予選になった。しかし、始まったとお
もいきやまたもや赤旗中断。降ったりやんだりを繰り返す
雨に悪くなるコースコンディション。難しい場面が続く。しか
し、ライバル達も条件は一緒。赤旗が解除のアナウンスと
共に、すぐさま「WedsSport ADVAN SC430」をコースへ送り
出す。そして片岡は3 ラップ目には1‘18.143 のタイムを刻み暫定7 位にポジションを置くが、刻々と変化する路面状
況で、コントロールラインを通過するとトップが入れ替わる。「WedsSport ADVAN SC430」はアタックを続けるが
ライバル達の追い上げが厳しく14 位と言う結果に。
スーパーラップのトップは、46 号車 S Road MOLA GT-R 1‘26.365 。2 位、39 号車 DENSO SARD SC430。
3 位、24 号車 ADVAN KONDO GT-R。
路面がもっと早く乾いてくれれば、もう少し・・タイムは出たと思います。ドライとレインのセットが大幅にかわら ない横浜タイヤは決勝には絶対強いと思いますので、明日は雨が希望ですが、ドライでもどこまでいけるか楽 しみです。
予選はかなり不安定な天気で思ったように行かず苦労しました。予選は荒さんがアタックするはずだったんだ けど。準備不足もあり、うまくいかなかったです。YOKOHAMA さんのタイヤは策が練ってあったようで好感触 だったので決勝にはつながると思います。明日は天気が心配ですが頑張ります。
開幕に引き続き、ウエットタイヤのパフォーマンスを確認できました。しかし、天候が不安定で、タイミングを合 わせられなくて、せっかくのパフォーマンスを生かしきれず残念でした。その中でもドライの手ごたえもあった ので、明日のレースはベストを尽くします。
■7 月31 日(日) 決勝【8 位】
決 勝 天候:曇 | コース:ドライ |
気温21℃ | 路⾯温度22℃
決勝日も厚い雲に覆われたスポーツランド菅生。朝のフリー走
行でも降ったりやんだりを繰り返し、スピンアウトするマシンが続出し、しばしば赤旗中断となった。午前中に行われたサポートレ
ースでは、2 台のマシンが空を舞う大クラッシュがあり、これから
のレースに不安の影を落とした。
決勝のスタート進行が始まるころには雨はすっかりやんだが相変わらず雲行きは怪しくいつ降
り出してもおかしくない。サーキットにいる誰もが、何回も空を見上げて今後の天気を心配していた。そして、
オンタイムで決勝の幕が上がった。スタートドライバーの片岡は、オープニングラップの混戦で一時は15位に後退するが、団子状態の混戦を7ラップ目には切り抜け13位にポジションアップさせる。
そして9 ラップ目には6 号車ENEOS SUSTINA SC430
を交わし12 位へ。その後も片岡の快進撃は続き、12 ラップ目に36 号車PETRONAS TOM'S SC430 を、19 ラ
ップ目には1 コーナーでオーバーランした1 号車ウイダーHSV-010 をオーバーテイク。25 ラップを超えたころ
には「WedsSport ADVAN SC430」は7 位にまでポジションアップし、路面コンディションが悪い混戦を安定した
タイムで走行し、着実にポジションを上げた。
そして、35 ラップ目には2 位でピットイン。ライバル達よりも遅め
のピットイン。片岡に代わり荒が「WedsSport ADVAN SC430」のステアリングを握る。ピットクルーはピット作業を素早く済ませ、荒をコースへ送り出す。コースへ復帰した時は7番手となる。全車がピットに入った終盤では、
路面状況は悪化する一方であった。しかし、荒は安定した走りで走行を重ねる。だが、他車のコースアウトの
ためにでた黄旗区間で、他車を追い越してしまう。そのため10 秒間のペナルティーストップを加算されてしま
い61 ラップ目に8 番手にポジションを落としてしまうが、残りの7 ラップをしっかり走り切り、8 位でゴールライ
ンを通過した。
決勝の横浜タイヤのパフォーマンスは素晴らしかった!チームも4 戦目でGT500 のチームらしくなってきたし。 今年から参戦しているMOLA さんに先に優勝されたので悔しいですね。今回、順位は8 位ですが満足度は高 いです。もっと上を目指して精進しますので、今後とも応援宜しくお願いします。
今回のレースは想定温度よりも低くて、予想外でしたがその中でも幅の広い温度レンジを持っているタイヤを 用意してくれたYOKOHAMA さんに感謝しています。バトルできたしレース内容は良かったです。安定したレー スになったので、今後の感触はいい方向に進んでいますので楽しみです。
すごくいいペースで走れました。鈴鹿のタイヤテストでやったことがよい方向に進んでいる結果が出たと思い ます。次のステップアップにつながるレースになったので今後のレースに生かしていけたら、それが成績につ ながると思いますので、これからも頑張ります。
Po | No | Machine | Driver | Time/Diff | Laps | BestLap | Tire | WH |
1 | 46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R R35 / VRH34A |
柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ |
1:33'14.162 | 68 | 1'17.420 | MI | 42 |
2 | 39 | DENSO SARD SC430 LEXUS SC430 / RV8KG |
石浦 宏明 井口 卓人 |
0'22.360 | 68 | 1'18.054 | MI | 10 |
3 | 32 | EPSON HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG |
道上 龍 中山 友貴 |
0'23.854 | 68 | 1'18.638 | DL | 2 |
4 | 24 | ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R R35 / VRH34A |
安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム |
0'35.516 | 68 | 1'18.345 | YH | 28 |
5 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 LEXUS SC430 / RV8KG |
伊藤 大輔 大嶋 和也 |
0'43.890 | 68 | 1'19.183 | BS | 36 |
6 | 17 | KEIHIN HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG |
金石 年弘 塚越 広大 |
0'45.934 | 68 | 1'19.118 | BS | 50 |
7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG |
伊沢 拓也 山本 尚貴 |
1'15.181 | 68 | 1'19.461 | BS | 38 |
8 | 19 | WedsSport ADVAN SC430 LEXUS SC430 / RV8KG |
片岡 龍也 荒 聖治 |
1Lap | 67 | 1'19.506 | YH | 22 |
9 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 / RV8KG |
アンドレ・ロッテラー 中嶋 一貴 |
1Lap | 67 | 1'19.722 | BS | 42 |
10 | 8 | ARTA HSV-010 Honda HSV-010 GT / HR10EG |
武藤 英紀 小林 崇志 |
1Lap | 67 | 1'19.636 | BS | 8 |
11 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 / RV8KG |
立川 祐路 平手 晃平 |
1Lap | 67 | 1'19.222 | BS | 30 |
12 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R R35 / VRH34A |
本山 哲 ブノワ・トレルイエ |
1Lap | 67 | 1'19.659 | BS | 52 |
13 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R R35 / VRH34A |
松田 次生 J.P・デ・オリベイラ |
3Laps | 65 | 1'19.054 | BS | 40 |