LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2011 SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT 250km RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN SC430

雨から晴れへの最終戦。ぶっつけ本番の最終戦を11位で完走し、着実な手ごたえを掴んだ

今シーズンを締めくくる最終戦がツインリンク茂木で開催された。開幕戦が延期になるという異例の事態からスタートした今シーズン。新たに500クラスへ挑戦してきたLEXUS  TEAM WedsSport BANDOHは、開幕戦の3位表彰台を獲得して依頼、苦戦は強いられているものの、着実にレースを完走してきた。その着実な歩みが実を結び、迎えた最終戦では、雨の予選6位。今期最高順位を獲得。しかし、快晴の決勝ではぶっつけ本番の走りで、11位で完走となったが、確実な手ごたえを確信し、シリーズ13位を獲得。波乱に満ちた2011年のレースシーズンに幕を閉じた。

公式予選

■10月15日(土)予選【6位/1‘56.869】
ノックアウト予選 Q3 天候:雨 | コース:ウェット
気温/路面温度 開始時21℃/22℃ 終了時20℃/22℃

レースレポート画像2

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レースレポート画像3

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チームがツインリンク茂木に入った時から、雨の予報が出されていたが、その予報が的中し、予選日は終始雨が降り続いた。雨に定評のあるヨコハマタイヤを装着する19号車WedsSport ADVAN SC430は、午前中のフリー走行から、威力を発揮し、1‘54.132のタイムで6番手につけ、好調な滑り出しを見せた。今回の予選方式はノックダウンとなり、Q1からQ3にかけて勝ち進む方式だ。ノーハンデとなった最終戦にはふさわしく、ガチンコでポールポジションが決まる。まずQ1セッションは500/300クラスが合同で予選を行う。ここで全てのドライバーが基準タイムをクリアする。最初に19号車WedsSport ADVAN SC430のステアリングを握るのは、荒。このとき、雨はポツリポツリ。振るでも、止むでもないといった感じの振り方。荒は6ラップ目には1'57.128のタイムで難なく基準タイムをクリアし、ピットにマシンをもどす。この時点で、ポジションは暫定12位につける。

替って、片岡がコースへ。片岡は、3ラップ目には1'54.967のタイムをたたき出し、暫定5番手につけ、ここで、合同予選が終了。300クラスの占有Q1セッションへと移行された。ピットに戻った19号車WedsSport ADVAN SC430は、コースコンディションに合わせて、マシンセッティングの最終調整が行われた。この時点で雨はほとんど止み、タイヤチョイスが難しい状況となるのが予想された。これに合わせて数種類のタイヤが用意される。そして、500クラスのQ1セッションのボードが提示され各車一斉にコースイン。しかし、同時期、300クラスのマシンがグラベルにスタックしてしまいセッションは開始早々に赤旗中断になってしまった。ステアリングを握る片岡は、アタックのタイミングが違うBS勢の後にアタックを賭けようとしていたこともあり、落ち着いた表情で回収作業を見守った。

そして14時ちょうどに再開され、19号車 WedsSport ADVAN SC430はほどなくしてコースへ。マシンを操る片岡は積極的にアタックし3ラップ目には1'54.569を出し、Q1セッションを10位で通過。見事Q2への切符を手にした。そして60分のインターバルを挟んで、Q2セッションが開始。Q2セッションをアタックするのは同じく片岡。片岡はセッション開始と共にコースへ。開始5分で本領を発揮してくるライバル達は、コントロールランインを通過するたびにトップタイムを連発し、トップが入れ替わる。これに負けない走りを見せた片岡は、3ラップ目には01'54.746のタイムをたたき出し、Q2セッションを11台中、5位で通過し、Q3セッションへとコマを進めた。そして、いよいよ最終戦のポールシッターを決めるQ3セッションが始まった。19号車WedsSport ADVAN SC430のステアリングを握るのは荒。荒は、悪くなる一方のコースコンディションを確実にとらえ、2ラップ目に1'56.869のタイムで6番手タイムを記録。今シーズン最高順位の予選となった。
ポールシッターは、46号車 S Road MOLA GT-R。2位、39号車 DENSO SARD SC430.

3位、12号車 カルソニック IMPUL GT-R。

コメント

もちろん、もしかしたらポールかな?と期待はしていましたが甘くはなかったです。LEXUS勢で2番手。足らない物はたくさんありますがまずは予選としては満足しています。決勝は晴れの予報ですが表彰台に乗りたいです。

今回の予選は、得意とするコンディションでした。Q1,Q2と段々水が少なくなり微妙なコンディションでしたが、その中でも安心してアタックできました。うまい流れでQ3まで行けました。今期最高グリッドが出たので、明日のレースは楽しみたいと思います。

今回はウエットコンディションの中でヨコハマタイヤのポテンシャルが発揮されて、すごくいい予選でした。今シーズンベスト順位ですし、手ごたえがありましたので、この手ごたえで明日のレースもベストを尽くします。

決勝レポート

■10月16日(日)決勝【11位】
決 勝 天候:雨のち晴れ | コース:ドライ |
気温27℃ | 路面温度34℃

レースレポート画像5

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昨日から振り続いた雨は、午後には晴れるとの予想がでている決勝日。まず初めのスケジュールは9時からフリー走行が行われた。午後の晴れを想定してはいるものの、暑い雲に覆われたサーキットには強めの霧雨が降り、水しぶきが尾を引くほどの完全なウエットコンディション。WedsSport ADVAN SC430は、セッティングの確認と決勝を見据えた最終調整を行いながら走行を重ね6番手タイムをマーク。幸先の良い滑り出しを見せた。しかし、フリー走行が終わるころにはすっかり雨は止み、決勝が始まる昼ころは、すっかり晴天。しかも、この時期には珍しいほどTシャツで過ごせるほどの暑さとなった。今年は最終戦にきてまで、天候に悩まされるレースの幕開けとなった。この急激な天候変化により、ドライコンディションでのセッティングが全くないことから、決勝前の8分間のフリー走行が5分間延長されることとなり、そのわずかな13分間でドライセッティングを調整しなければならず、全チームがほぼぶっつけ本番のレースをする羽目に。そして慌ただしくスケジュールが進行し14時05分、グランドスタンドからは私設応援団の応援旗が鮮やかにひらめくその前を19号車 WedsSport BANDOHがエキゾーストサウンドを響かせながら通過。

最終戦の幕が上がった。ぶっつけ本番のレースとなると、緊張のオープニングラップだが、荒は、冷静にレースを展開。オープニングラップでは集団に飲み込まれ、ポジションを1つ落とすが、9ラップ目には6位に順位をもどす。その後ももつれるようなレース展開が続き、12ラップを数えるころには前を行く100号車をとらえ、テールtoノーズの攻防戦が始まる。パッシングポイントの少ないツインリンク茂木ではなかなか抜けず、歯がゆいレースを展開するが、ペースの上がらない100号車は19ラップ目に早めのピットイン。これにより、19号車 WedsSport ADVAN SC430は、5位にポジションを上げる。そして、23ラップ目にピットイン。19号車 WedsSport ADVAN SC430のステアリングは片岡に託された。ピットアウトした時点で11位にポジションを落とすが、片岡は順調にレースを展開し、35ラップ目にはポジションを10位にあげる快走を見せるが、38ラップを迎えるころには、8号車を先頭に、19号車、38号車、36号車の9位争いが激しくなってきた。この戦いはゴールまで繰り広げられることとなるが、順位を入れ替えながら、激しさを増してきた。19号車 WedsSport ADVAN SC430をドライブする片岡はアグレッシブにレースを展開するが、なかなかペースがあげられず、苦戦を強いられた。そして、48ラップ目には38号車に先行を許し12位へ後退してしまう。しかし、片岡は、諦めることなく、レースを展開し見事12位でゴールラインをくぐり、2011年のスーパーGTシリーズの幕を閉じた。しかし、このポジション争いのすえ、2台のマシンがゴール寸前で接触してしまい、11位でフィニッシュした8号車が20秒のペナルティーを受けてしまう。これにより、19号車 WedsSport ADVAN SC430は1つ順位を上げ、11位という結果に。

最終戦の勝者は、23号車 MOTUL AUTEC GT-R。2位、46号車 S Road MOLA GT-R。3位、39号車 DENSO SARD SC430。

コメント

正直、片岡のスティントをハードタイヤで行かせた僕のミスですね。完全に読み違いました。BS勢もタマはなかったみたいです。15番からスタートしたシーズン・・・シリーズ13位・・・。甘くはなかったですが、悔しい思いを沢山したので足りない物は少しわかりました。 スポンサー始め、ファンの方々には辛い思いをさせて申し訳ありませんでした。 そして、応援していただき本当に感謝しています。横浜ゴムさんと頂点目指して頑張りますので今後とも宜しくお願い致します。 JAF戦でも良いところを見せられるようにテストをしたいと思います。

決勝は6番手スタートで好結果を望んだんですが、ルーティーンを終えた時点でポジションが下がってしまったのは残念ですね。コンディションを想定して荒選手とは違うコンパウンドのタイヤで勝負に出たんですが予想以上に気温が下がってしまいました。ただ状況を考えてシーズンを通して良くなってきたし、手ごたえも掴めた1戦になりました。スタートがみんなより遅かったので、もう5戦くらいは走りたいですところです。今シーズン色んな事に挑戦してきて、ファンのかた、TRDさん、ヨコハマタイヤさん、全ての関係者に感謝しています。JAF戦を残していますが今年一年の感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

最終戦にきて予選も決勝も手ごたえを掴めた1戦になりました。Q3まで戦えて自信になったし、ヨコハマタイヤのパフォーマンスは最高でした。ながれも良くて。11位ですが今までのドライでの戦いが形になってきました。最終戦で寂しいですが、今年の実りの大きさを感じます。これを来シーズンにつなげていきたいですね。このいい流れでJAF戦も頑張ります。

レースリザルト

Po No Machine Driver Time/Diff Laps BestLap Tire WH
1 23 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1:37'39.246 53 1'47.166 BS
2 46 S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
0'01.803 53 1'46.000 MI
3 39 DENSO SARD SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
石浦 宏明
井口 卓人
0'02.452 53 1'46.485 MI
4 100 RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
山本 尚貴
0'02.703 53 1'46.960 BS
5 32 EPSON HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中山 友貴
0'03.019 53 1'47.867 DL
6 1 ウイダー HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
小暮 卓史
ロイック・デュバル
0'03.435 53 1'47.422 BS
7 17 KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
金石 年弘
塚越 広大
0'20.326 53 1'47.149 BS
8 36 PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
0'31.726 53 1'48.162 BS
9 12 カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
0'41.688 53 1'46.776 BS
10 38 ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
0'43.992 53 1'48.113 BS
11 19 WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
片岡 龍也
荒 聖治
0'48.476 53 1'47.764 YH
12 24 ADVAN KONDO GT-R
NISSAN GT-R R35 / VRH34B
安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
0'50.665 53 1'47.301 YH
13 8 ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
武藤 英紀
小林 崇志
1'27.903 53 1'48.481 BS
14 35 D'STATION KeePer SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
アンドレ・クート
1Lap 52 1'47.850 BS
15 6 ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
大嶋 和也
1Lap 52 1'49.048 BS
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)