LEXUS TEAM WedsSport BANDOH  -  WedsSport ADVAN SC430

2014 SUPER GT Rd.7 BURIRAM UNITED SUPER GT RACE : LEXUS TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN RC F

SUPER GT 最終戦はツインリンク茂木に舞台を移し開催された。今シーズンは10月にタイ戦が行われたため、例年より2週間ほど遅く、秋がぐっと深まり紅葉シーズンの開催となった。
今回のレースの見どころは全車のウエイトハンデがリセットされノーウエイトになること。さらにレース距離が250kmと通常よりも50kmほど短くスプリントレースの要素も大きいということに加え、ストップ&ゴーの抜きづらいコースレイアウトは予選でいかに上位を取るかで順位が予想される。
前回のタイ戦では、6位でフィニッシュしたLEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、今回の予選では、Q2に進出し、7番グリッドを獲得し、決勝では関口選手からスタートし、つないだ脇阪選手が、激しいバトルを展開し6位でフィニッシュ。ミスターGTの異名をとる脇阪選手の場内を沸かせる素晴らしいレース展開は今シーズンを締めくくるのにふさわしい一戦となった。
そしてチームポイント8ポイントを獲得し年間シリーズを13位にランキングされた。

公式予選

■11月15日(土)【予選:7位/】
□公式予選 天候:晴 | コース:ドライ
気温/路面温度 Q1 開始時15℃/23℃、Q2 終了時14℃/21℃

レースレポート画像1

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予選を迎えた朝は、霜が降りるほど冷え込んでいたが、予選が始まる13時30分には15度にまでに達し、太陽の日差しが暖かく感じるほどの陽気となった。
そして、300クラスの予選のあと500クラスの予選が13時45分から始まったが、その5分後にやっと24号車が先陣を切ってコースへ。そして、32号車がその後に続き、その1分後の13時51分に関口選手の操る19号車「WedsSport ADVAN RC F」がコースイン。
その関口選手の後にライバルたちが続き全車が顔を揃えた。しかし全車がコースへ入った数分後にはマシントラブルを起こしたマシンの回収のため赤旗中断となり、アタックを開始した直後の赤旗で、予選は7分を残し仕切り直しとなった。

そして14時、Q1は再開され、全車が一斉にコースイン。まず暫定トップにたった18号車が1分39秒698、これに続いて関口選手が1分39秒718のタイムで暫定2位につけた。しかし残り1分を切ったところでタイムは更新され、トップタイムが次々と更新される中、19号車「WedsSport ADVAN RC F」は8位にまでドロップする。しかし、チェッカーを受けた最終ラップに1分39秒351のタイムをマークし3位にジャンプアップする快走を見せた関口選手は見事にQ2への切符を手にピットに戻ってきた。
Q1は、トップの46号車と23号車が1分39秒258の同タイム。続いて0.093秒差で関口選手が続くという激しいQ1となった。

そして300クラスのQ2を挟んで500クラスのQ2が7分押しの14時37分から始まった。脇阪選手は、周りのライバルと足並みをそろえて、14時41分にコースへ。
8台のマシンがウォーミングアップを終えタイムを刻んでくると、まずトップは1分38秒台を刻んでくる。
19号車「WedsSport ADVAN RCF」を操る脇阪選手も3ラップ目には1分39秒771のタイムで暫定5位につける。この時点で予選時間が残りわずかとなるが、脇阪選手はタイムアップを図るためアタックをし続けるが、惜しくもタイムアップならなかったが、Q2は今季最上位7位という結果に。

コメント

決勝レポート

■11月16日(日)【決勝:6位】
□天候:晴 | コース:ドライ
気温 16 度 | 路面温度 23 度

レースレポート画像3

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レースレポート画像5

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晴天に恵まれたツインリンク茂木は早朝から氷点下まで気温が下がったにも関わらず沢山のレースファンがグランドスタンドを埋めるほどのにぎわいを見せた。
今シーズンを締めくくる決勝レースは、栃木県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップからスタート。1周のパレードラップの後、今度はペースカー先導によるフォーメーションラップがスタートした。その後、いつもより1時間早い13時に3万2000人の観客が見守る中、53周先のゴールに向けて、全車一斉にアクセルを踏み込んだ。

19号車「WedsSport ADVAN RCF」のスタートドライバーは関口選手。オープニングラップの1コーナーは全車クリアに走り抜けたが、早くもレースは動きを見せ、32号車がコースオフ、そして12号車と36号車が接触し、順位を大きく落とすなど、関口選手から前のグリッドのライバルが激しいバトルを見せた。関口選手は冷静な走りでそれを交わし、6位に順位を上げる。
そして、順位はトップの23号車、46号車、18号車が4位以下に差をつけた展開となり、4位からオープニングラップで接触を起こした36号車を先頭に、17号車、19号車、100号車、37号車の5台のマシンがテールtoノーズの団子状態という展開に。茂木特有の抜きどころのないレイアウトに、苦戦を強いられる関口選手だったか、8ラップ目には5位にポジションをあげるが、9ラップ目には後方から追い上げてきた37号車に先行を許してしまう。
しかし、14ラップ目にはペースの上がらない36号車をオーバーテイクし再び5位へ。レースは20ラップから23ラップあたりでライバル達はピットインを済ませたが、19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る関口選手は最後の最後の33ラップ目にピットイン。
脇阪選手にトップでバトンを渡すこととなるが、チームはタイヤ状況が好調を見せていることから、タイヤを交換せず、ガソリンだけを給油し、19号車「WedsSport ADVAN RC F」を戦列に送りだした。

この時点で、ポジションを2位に構えることとなった脇阪選手は、37ラップ目には3位へドロップアウトするものの、38ラップ目から3位争いが激化し、脇阪劇場の始まり!っといえるほどの激しいバトルが始まった、脇阪選手の後方から同じヨコハマユーザーの24号車と18号車が追い上げ、各コーナーで牽制してくる2台のライバルをミスターGTの異名をとるにふさわしい絶妙な走りで先行を許さない脇阪選手。このバトルをカメラは追いつつづけ、場内もチームクルーも固唾をのんでこのバトルを見守った。そしてこのバトルは46ラップ目まで場内を沸かすが、さすがに、フレッシュタイヤのラップタイヤに先行を許すこととなるが、最後まで手を抜かず走り切り、53ラップ目にフィニッシュラインを通過し、6位で今シーズンの幕を閉じた。

今回のレースはアグレッシブな関口選手の走りと、脇阪選手のミスターGTの名にふさわしいレース展開に、心を奪われた一戦となった。

コメント

朝のフリー走行の時点では、決勝レース中にタイヤが厳しくなることが予想されていたので、タイヤ無交換という戦略は考えていませんでした。 レース前半、関口選手の素晴らしい走りによって2番手まで順位が上がり、またレース中のクルマのフィーリングが良く、タイヤ無交換でも最後まで行けるかもしれないという的確なコメントが関口選手から入ってきていましたので、このレースで今季ベストリザルトを必ず出そうと誓ってもてぎ入りした我々にとって、表彰台が見えてきた状況の中、タイヤを交換するのかしないのか、非常に難しい決断を迫られました。 関口選手のピットイン直前まで悩みましたが、リスクを取って表彰台を狙いに行こうというスタッフ総意のもと、タイヤ無交換という戦略を採用しました。 ドライバー交代直後はこのまま行けそうだという感触があったのですが、燃料補給によりクルマのバランスが変わりタイヤへの攻撃性が増してしまったため、すぐに厳しいコンディションへ変化し、後続車の追撃を許すことになってしまいました。 そこから6,7周に渡って後続車とのバトルになり、全力をもって応戦しましたが、周回を重ねるごとに厳しくなっていくタイヤの状態では抑えきることはできず…、結果的に前をゆずる結果となり、6位でのチェッカーとなりました。 非常に悔しい気持ちが大きいですが、チームとして上を目指した結果の今季ベストリザルトには、今シーズンを通したチーム全体としての成長を表すことができたのではと思っています。 シーズンオフのテストではクルマ・タイヤを仕上げ、しっかりと準備して来季の開幕戦を迎えたいと思います。今年最後のレースになりましたが、チームスタッフ、タイヤメーカーさんのスタッフと非常に楽しく、またチャレンジングなシーズンを過ごすことができました。 ご協力頂いているスポンサーの皆さん、応援してくれているファンの皆さん、チームスタッフ、全ての方に感謝しています。 来シーズンの脇阪寿一にぜひご期待ください!!!

レースは序盤から、渋滞ができてその中の1台になってしまいました。 タイミングをみて抜け出してからは、かなりペースでレースが走ることができて接触もなくレース展開もよくて自分としては満足しています。 後半はチームがタイヤ無交換ということで脇阪選手に代わりましたが、脇阪選手の粘りの走りをみて、自分の中でもいい勉強になりました。 ヨコハマタイヤさんが好調なので、この流れを来年の開幕に継続させていきたいと思います。 今シーズン、厳しい戦いもありましたが、坂東監督の元で、またレースすることができたことと、応援してくれたスポンサーさんやチームの皆さん、すべての関係者に感謝しています。

結果はタイと同じ6位ですが攻めた結果の6位でした。 最終戦ノーウエイトというイコールコンディションの中、予選7位、決勝6位という事はシーズン後半になってやっと勝負できる車やチームになってきました。まずは良いタイヤを提供してくださった横浜ゴムに感謝します。 まだまだ100%満足には遠いですが、来シーズンが楽しみな茂木決勝でした。今後も横浜ゴムと一緒に開発を進めて行きたいと思います。今シーズンは苦しいレースが沢山ありましたが、決して諦めることなく前に常に進んでいくチームそしてスタッフが成長してくれて嬉しいです。 そして今回のレースは序盤で関口選手の成長や速さも見せれ、脇阪選手にはタイヤ状況の苦しい中、光や夢を見させて頂き、本当に感謝しています。 新しい車で始まった2014年は足りない部分も沢山見え、課題も沢山みつかりました。今後は一つでも課題をクリアにして強いチームとして来シーズン必ず1勝から始まるストーリーを作りたいと思っています。 今シーズン、応援してくださったスポンサーさん、協力してくださったLEXUS様、TRD様そして沢山の応援をしてくださったファンの皆様に感謝しています。 来月から来年のテストも始まりますので強いチームを作る為に、横浜ゴムと一緒に頑張っていきますので今後とも応援宜しくお願いします。

Po No Machine Driver Laps Best Lap Diff.(km/h) Tire WH
1
23
MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
53 1'40.999 1:32'32.446 MI
2
37
KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
53 1'41.852 51.744 BS
3
18
ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
53 1'41.384 53.807 MI
4
24
D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
53 1'42.391 1'02.362 YH
5
46
S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
53 1'41.166 1'02.713 MI
6
19
WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
53 1'42.814 1'17.773 YH
7
1
ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
53 1'42.398 1'22.118 BS
8
100
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
53 1'42.596 1'25.845 BS
9
39
DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
53 1'42.677 1'28.719 BS
10
36
PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
53 1'42.538 1'34.850 BS
11
6
ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
52 1'42.538 1Lap BS
12
8
ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
52 1'42.451 1Lap BS
13
12
カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
51 1'42.184 2Laps BS
14
32
Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
49 1'40.802 4Laps DL
15
17
KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
48 1'42.031 5Laps BS
WedsSport BANDOH Super GT 500 Racing Team(ウェッズスポーツ スーパーGT 500 レーシングチーム)